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アバナードで描くキャリアの続き——離れたからこそわかる、本当の価値

2020年7月に創立15周年を迎えたアバナード株式会社。この特別企画コンテンツ「15周年記念特別インタビューシリーズ」では、アバナードの15年間の成長や軌跡を振り返ります。

第5回目となる今回は、一度アバナードを退職したのち、再入社して活躍するメンバーにフィーチャーします。

アカウントリーダーシップ マネジャーの西畑祐二さん、D365部門 マネジャーの渡部豪さんに、一度アバナードを離れ、他社を経験したからこそ見えるアバナードの価値や魅力についてお話を伺いました。

[写真左:西畑、右:渡部]

西畑 祐二(にしはた ゆうじ)/アカウントリーダーシップ マネジャー
日系SIerにてエンジニアとしてのキャリアをスタートし、2009年、第二新卒としてアバナードに入社。約3年間在籍し2012年にアバナードを一度退社後、インドの大手IT会社、日本の大手通信会社など複数の企業でキャリアを積み、2020年、アバナードに再入社。現在はアカウントリーダーシップ マネジャーを務める。

渡部 豪(わたなべ ごう)/D365部門 マネジャー
基幹業務システムであるOracle EBSの開発とコンサルティング業務に長年従事し、2010年アバナードに入社。約7年間、会計の知識を活かしながら基幹システムに関わるプロジェクトに携わった後、日系企業に転職。2019年、アバナードに再入社し、現在はD365部門のマネジャーとして、プロジェクト推進だけでなく人材育成にも携わる。

ネガティブに?ポジティブに?アバナードと離れる決断

——お二人は2009年と2010年、おおよそ同時期に一度目のアバナード入社をされていますが、まずはその背景から教えてください。

西畑祐二(以下、西畑):私が一度目にアバナードへの入社を選んだ理由は、2つあります。

ひとつは、外資系IT企業に身を置いて成長したいという思いです。

私は、新卒で日系SIerに入社してエンジニアとして働いていたのですが、とあるプロジェクトで外資系SIerで働く方とご一緒させていただく機会がありました。その方は若くして仕事ができる非常に優秀な方で、一緒に仕事をさせてもらううちに、自分も同じような環境に身を置くことで成長にドライブをかけたいと強く思うようになったんです。

そしてもうひとつは、エンジニアとして特定の強みや領域を持ちたいという思いもありましたね。

当時はマイクロソフトのテクノロジーに一部携わっていましたが、その他にもJavaやLinuxなど様々なテクノロジーに触れていて、特定の強みの領域がないことが気がかりでもありました。

これら2つの理由から次のフィールドを探す中で、アバナードならどちらの希望にも合致していたので、入社することを決めました。


渡部豪(以下、渡部):私が一度目にアバナードに入社したのは、「それまで培ってきた会計の知識を活かしながら、基幹システムに携われる環境で働きたい」という思いからでした。

長いことOracle EBSに携わってきたのですが、2010年は大きなパッケージ変更がなされるタイミングにありました。せっかく培ってきた会計知識を無駄にはしたくなかったので、その知識を活かせる別の場所を考えだした頃に、たまたまアバナードの方からお声がけいただいたんです。

当時面接を担当してくださった方が、私と同じOracle EBS出身者だったこともあり、スムーズに採用が進む中で、自分のやりたいこととも合致したため入社を決めました。

加えて、次に仕事をするなら、要件定義などプロジェクトの上流から関われる仕事がしたいと考えていたので、その条件にもアバナードは合致していましたね。


——やりたいと思っていたことは実現できる環境でしたか?

渡部:そうですね、しっかりと実現できました。入社後は、現在のERP部門の前身となるところで、大手旅行会社の基幹システムに関わる大きなプロジェクトに携わったり、提案からチャレンジしたりと、自分がやりたい仕事に取り組むことができました。


西畑:私も実現できました。第二新卒でまだ経験が浅かったということもあり、IT人材としての基礎のほとんどがアバナードで培われたと思いますし、自分でも成長を感じられるほどの手応えがありました。マイクロソフトテクノロジーという専門領域を持てたことも、ひとつ自信になりましたね。


——入社前の目標を実現した上で、退社しようと思ったのには、どのような理由があったのですか?

西畑:私はとてもポジティブな理由です。

当時アバナードで一緒に働き、お世話になっていた優秀な先輩が、インドの大手IT企業に転職したのがきっかけでした。その会社はオフショア開発が得意な会社で、グローバルなプロジェクトに携われることに魅力を感じ、先輩に声をかけていただいたタイミングで転職を決めました。

ですから、アバナードに対して不満があったというよりも、チャレンジしてみたい環境と自分のステップアップのタイミングが合致したことが大きかったですね。


渡部:私は逆で、少しネガティブな理由ですね。(苦笑)

以前からアバナードは自由に仕事ができる環境でしたし、日本に男性の育児休暇が普及するより前からその導入に取り組み、私は男性育児休暇を取得した1人目だったので、とても働きやすい環境ではありました。

ただ、当時は運用保守チームのマネジャーとしてまだ力不足で、今と比べて作業効率がいいとは言えない状況の中で、どうしても長時間労働をすることが増え、同じ環境で働き続けることに対して後ろ向きになってしまったんです。

それが社内でグローバル志向が強まっていたタイミングと重なったことで、英語が得意ではない自分がアバナードで働き続けるイメージが持てなかったんです。そんな理由で、次は日系企業に転職しました。

チャレンジと成長ができる環境の価値

——アバナードを離れている間はどのようなお仕事をされていて、なぜ再びアバナードに戻ろうと思われたのですか?

西畑:私は先にお話ししたインドのIT企業で希望通りグローバルなプロジェクトに携わり、その後は、日本の大手通信企業数社でマネジャーや課長など管理職も務めました。

どこでも仕事は充実していましたが、日系企業の場合は、外資系企業と比べてプロジェクトのスピード感が鈍かったり社内政治のような動きが必要になったりと、少し違和感を覚えることがあったんです。その違和感が、再び転職への意識につながったと思います。


渡部:私は日系SIerに約2年間在籍して、アバナードに在籍していた時と同様、D365を活用した基幹システム導入に携わり、プロジェクトリーダーを務めていました。アバナードで学んだことがとても役に立っていましたよ。

仕事自体はやりがいもあって充実していましたが、私も西畑さんと同じように、働きづらさを感じるようになっていたのが正直なところです。そんな時、偶然にも現在ERP部門でディレクターを務める内藤さんと再会しました。

内藤さんも当時在籍していた会社を辞めてアバナードに入社するというタイミングだったのですが、一緒にアバナードで仕事をしていた時のことを懐かしがりながら近況報告をしているうちに「じゃあ、一緒にアバナード行くか?」という流れに。(笑)


——そうだったのですね!再入社することに抵抗はありませんでしたか?

渡部:一度辞めた会社には戻れないイメージがあったんですが、実際にはその逆で、とても快く受け入れてもらえたんですよ。採用担当の三井さんからも「一切気にしなくて大丈夫です」と後押ししてもらった上に、営業部長の橋本さんからは「それで、いつ戻ってくるの?」って言ってもらえて。(笑)面接の段階で、戻った時の不安が一切なくなったのは大きかったですね。


西畑:戻りやすい雰囲気は、私も感じました。

他の外資企業やITコンサルティング企業という選択肢もありましたが、今まで働いた中で、一番楽しかった会社はどこだろうと振り返ってみた時に、圧倒的にアバナードだったんです。

楽しいというのは私の場合、自分の成長とリンクしていて、以前アバナードにいた時に「成長できた、自分の能力が伸びた」という実感が明確にあり、退職してからも、アバナードで培った能力を使って仕事をしているという感覚を持ち続けていました。

私は成長し続けていることが安定だと思っているのですが、何社かいわゆる大手企業で働く経験をいただいた中で、自分の求めている安定感とは少し違いがあると気づきました。

その観点から考えると、アバナードに戻ってまたスキルを磨き直すというのは、次のステップアップの選択肢としていいんじゃないかと思ったんです。

それに、以前の上司であった米満さんとまたお仕事がしたかったという思いもあります。


渡部:アバナードで身につけたスキルが活きるシーンは、私も転職してから多々ありましたね。

会社として対応できる幅が圧倒的に広いので、お客様の要望に対して柔軟に対応でき、本当に楽しい仕事ができるんですよね。何でもチャレンジしやすい環境であることも、外に出たことで再認識できたので、アバナードにはさらなる期待感がありました。


再入社だからこそ見える、アバナードの強みとこれからの未来

——他社も経験したお二人だからこそ感じる、アバナードの強みや魅力を聞かせてください。

西畑:アバナードの強みは、やはりマイクロソフトのテクノロジーを提供する最先端の企業であることだと思います。

一度目の入社時ももちろん最先端でしたが、今は少し意味合いが変わっている気がしています。かつてマイクロソフトテクノロジーの領域は、一部の限られたアプリケーションやオフィスツール、コミュニケーション基盤に限られていましたが、今はそのテクノロジー領域をどんどん拡大しています。そのフロントランナーとして、携わり続けられるというのは他社ではなかなかできないことです。

そして、新しい技術に対する取り組みのスピード感が強さを生むことも、他社を経験してわかったことです。

社内に優秀な人材も多く、オープンな社風、成果を出せば正当に評価してもらえる点も、他の会社で働いたからこそ、ありがたみを日々感じています。だからこそ、アバナードに腰を据えて働いていきたいと改めて思うようになりました。


渡部:私も西畑さんと同じく、テクノロジーの最先端にいるということは、大きな強みだと思います。グローバルレベルの知見をもとに、どんなシーンにも飛び込んでいける強さがあります。

それは会社としての魅力ですが、「個」としても非常に魅力的な環境だと思います。

というのもアバナードで働くメンバーは、「自分がどのようなバリューを出すべきか」という考え方や意識が非常に強いと思います。私自身もアバナードに在籍していた中で身につきました。

アウトプットを通してきちんと自分のポジションを確立していく意識と、それを受け入れるカルチャーがあるので、その積み重ねが、プロジェクトという形でのアウトプットにも大きな差をもたらしている気がしますね。


——反対に、再入社して感じた、アバナードの課題はありますか?

西畑:以前は少数精鋭の職人気質な会社という印象が強く、在籍している人の技術面での平均レベルがとても高かったように思います。今はダイバーシティが進み、規模が大幅に拡大したことで、技術面だけを切り取ると平均レベルに変動がある印象です。ただ、今はアバナード自体もビジネスの領域までカバーする企業に成長していますし、技術だけでない様々な得意領域を持つ人たちが以前よりも集まっているので、それが強い基盤になってきているんだと思います。


渡部:私の関わるERP部門では、人材育成が課題かもしれませんね。

ERPというのは専門的な分野になるからこそ、その業務知識と経験の深さを求められます。そのため、人材育成には数年単位の時間を要します。

お客様からの引き合いも増えてプロジェクト規模が大きくなっているという嬉しさがある反面、日々のプロジェクトに追われると新しい知識を取得する時間を割きにくくなってしまう課題があります。ですから、プロジェクトと並行しながらいかに人材を育成していけるかが、非常に重要だと思っています。


——15周年を迎えたアバナードで、今後どのような未来を一緒に歩んでいきたいですか?

渡部:一度目の入社のときにも、5周年、10周年の節目に立ち会いました。そして今回は15周年、会社がスケールアップしていることをより強く実感しています。それと同時に、着々と仕事の内容も大きく面白くなってきているのが、アバナードで働く楽しさでもあります。

私自身、再入社にあたっては、人材育成も自分のテーマとして掲げています。

マネジャーとして現場でプロジェクトを推進しながら、育成という自分のミッションに愚直に取り組み、プロジェクトに、メンバーのスキルアップに、会社の発展にと、貢献していきたいですね。


西畑:会社全体の成長はもちろんのこと、アバナードのIT業界における存在感も日に日に増していますよね。

個人的には、成長という安定を求めてアバナードに戻ってきましたが、会社の成長と同時にスキルアップペースも加速できていると実感しています。

今後もアバナードはさらなる拡大を続けていくと思いますが、自分自身としても会社に負けない成長を続けていきたいですし、そこに貢献していきたいですね。


▲オンラインインタビューの一コマ(写真左:西畑、右:渡部)

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