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コンセプターの仕事〜 イラストレーターと編集スタッフとの連携 〜

こんにちは!
この記事では、解説動画の制作会社simpleshow Japanのコンセプターである私が、日々、どんな仕事をしているか、その一部を紹介します。

コンセプターとは

その前に、そもそも「コンセプター」という名称はあまり聞き馴染みがない言葉かもしれません。というか全く聞いたことがないという方も多いでしょう。

コンセプターは、simpleshowが制作する解説動画で、ナレーターが読み上げる「脚本」を制作するスタッフです。当社では「脚本担当」と訳すことが多く、お客様や採用面談の応募者様にごあいさつする際も、「脚本担当の◯◯です」と自己紹介しています。しかし厳密に言うと、コンセプターの業務は脚本の執筆だけではありません。

海外のチームでは「コンセプト・ディべロッピング・ライター」とも呼んでおり、これは「コンセプト(concept)を、発展させて形にする(develop)ライター」という意味です。

コンセプトを形(=動画)にするには、イラストやビジュアル表現、SE(効果音)といった脚本以外の演出要素の作り込みも当然必要です。

当社にはイラストレーターと編集スタッフもいますが、演出を彼ら、彼女らに丸投げするのではなく、コンセプターの意図やイメージをしっかり伝え、作品のイメージを共有することが重要です。

具体的な仕事

コンセプターの仕事内容は、例えばこんな感じです。

● 脚本会議(制作開始時の打ち合わせ)でのクライアントへのインタビュー
● 脚本制作
● 絵コンテと編集、各チームへの演出のディレクション
● 字幕原稿の制作
● ナレーション収録用資料の準備
● simpleshow video maker(オンライン動画制作ツール)を用いた動画制作

ほかにもいろいろとありますが、挙げ出すときりがないので、やめておきます。
自分の中では、コンセプターのメインの仕事は大きく「脚本会議」「脚本制作」「絵コンテ・編集のディレクション」の3つという印象を持っています。

最初の2つはすでにいくつかの記事で触れているので、今日は「絵コンテ・編集のディレクション」という業務を紹介します。

<これまでの記事>

童話「桃太郎」、知らない人はいないですよね?

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脚本段階で画面上の演出をイメージ

コンセプターは、脚本を書く段階で既に、画面上ではどんな演出にしようか考えています。全てのイラストを考えておく必要はないですが、動画の大きな核になりそうな演出は、ぼんやりとでもイメージしておくことが大切です。

例えば、医療関係の動画で、「患者さんが自分で注射を打つ際の正しい扱い方を伝えたい」といった内容の場合、注射器のイラストは必ず必要になるでしょう。

そこで、「実写の手が画面上に出てきて、注射器のイラストを持ち、体に打つような演出はどうかな」などと考え、画面上の様子を想像しながら、脚本も考えるのです。

ほかにも衣服関連なら、「クライアントは新発売の洋服について、着心地の良さに自信があるみたいだから、それをどう表現すべきかな」などと頭をひねります。

脚本が固まったら(時には固まる前から)、こうした演出の狙いを、イラストレーターと編集スタッフにしっかりと伝えることが必要です。なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、みんなで話し合う中で、逆に演出を提案してもらうことも多いので大丈夫です。

こうしてコンセプターの仕事を振り返ると、文章を書くだけではなく、柔軟なアイデアや遊び心を持ちながら机に向かうことが重要なんだと改めて実感しました。





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