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何かを変えるには、デジタルデザインの力が必要だと思った──UX Designer 濱 秀宣

フォーデジットでは、どんなメンバーがどうやってものづくりに励んでいるのか?普段はなかなかお見せできないフォーデジットの「ナカミ」をお届け。ひとりのメンバーに注目し、そのナカミ-働く姿や哲学を、周囲の声も交えて探ります。

今回注目したのは、UXデザイナーの濱秀宣。パッケージデザインやブランディングの経験を経て、デジタルデザイン業界でUXデザイナーとしての道を歩み始めた彼。その挑戦について、CEOの田口が聞きました。

濱 秀宣/UXデザイナー
2021年、フォーデジットにジョイン。デザイン会社で日用品のパッケージデザインを4年間経験後、ブランドプランナーとして戦略立案やデザインを担当する。フォーデジット入社後はUXデザイナーとして公共サービスのデジタル化や従業員ポータルサイト、金融アプリなどのプロジェクトを経験。中高はバドミントン部で、大学からアメフトを始める。妻と2人でサウナに行くのが日々のちょっとした楽しみ。

社会に良い変化を生むことが強いモチベーション

──まずは、フォーデジットに入社するまで、濱ちゃんのルーツから聞いていきましょうか。

子どもの頃は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の影響で発明家になってタイムマシンを作るのが夢でした。ものづくりをしたいという思いは変わらず、大学の理工学部で工業デザインを学んだのですが、そこは「性能をいかに上げるか」という技術的な世界で...自分が目指すものとは少し違うと思い中退しました。そこから1年フリーターをした後、デザインの学校に入り直したんです。

──そこではどういうデザインを学んだの?

自動車やバイクのプロダクトデザインを勉強しました。車やバイクが好きで興味があったのはもちろんですが、ものづくりにデザインは欠かせないので、きちんと学びたいと思いました。ただ、その方面での就職はうまくいかなかったんです。その頃、たまたまテレビで佐藤可士和さんがデザインを手がけたセブン‐イレブンのプライベートブランドの特集を見て、「ブランディング」というものに興味を持ちました。

──それでブランディングの仕事からスタートしたんですね。

はい。入社したデザイン会社はパッケージデザインの文脈でブランディングに取り組んでいたので、食料品や医薬品、日用品などのパッケージをデザインする仕事を4年ほど経験しました。ただ、ブランディングの“ど真ん中”ではなかったので、よりブランディングに注力した会社に転職したんです。そこではプランナーとしてデザインや戦略を考えたり、課題をヒアリングして提案書を作ったりと、何でもやりましたね。

──その次がフォーデジットで、ここからデジタルに携わるようになるわけですか。

ブランディングの仕事はすごく楽しかったのですが、世の中の潮流としてデジタルが求められていると感じることが多くなっていました。「企業を変える」とか、もっと大きな「社会を変える」をやろうとした時に、デジタルの力を知らないと何もできないんじゃないかと思ったんです。僕はそれまでアナログ人間で、デジタルデザインについて知らなすぎた。もっと影響力を持つためにはデジタル領域に行かなければと思ったんです。

──なるほど。デジタルデザインの力があれば、もっと課題解決ができると思ったと。

そうです。しかも当時の僕はサービスデザインという言葉も知りませんでした。サービスがユーザーに提供できることを“仕組み”から計画して作りあげるという概念を知った時に、自分の中でフォーデジットで働くことがすごくピンときたんです。
そもそも僕がブランディングに興味を持ったのも、その会社にとって良い変化が起こるとか、それによってさらにその先にいる誰かに良い影響を及ぼせるとか、そうした部分に強いモチベーションを感じたから。この会社ならやりたいことができると思い、ピタッとハマった感じがしたんです。

やってみないとわからない。経験が成長の加速度を上げる

──そうしてフォーデジットに入社した濱ちゃんが、実際にUXデザイナーとしてどう働いているのか。ここからは、周りのメンバーの声も参考にしながら聞いていきます。まずはこんな声から。

デジタルデザインの経験がない中、UXデザイナーへのジョブチェンジだったこともあり、何事もがむしゃらに素直にやり切る。

確かにデジタル領域は初めてでしたが、デザインという概念の仕事はずっとしてきているので、実はジョブチェンジという自覚はあまりないんです。いろんな人に言われて「ああ、そっか」みたいな(笑)。ただ、皆さんが使っている用語やデジタルというものの構造が最初は全くわからず...クライアントもこれまでと違ってシステム部門の方とのやりとりが増えたので、感覚が全く違って焦るばかりでした。

──業界や会社の組織においてもコミュニケーション部門とIT部門では使う言語や進め方も確かに違いますよね。そこはどうやって乗り越えたの?

今も乗り越えたと言い切れるのかはわかりませんが(笑)、わからない時は人に聞くことをずっと心掛けてきました。でも実はそこよりも苦労したのがUXデザインそのものへの理解でした。どうしてもコミュニケーション寄りの思考パターンになりがちで、ユーザー側の目線に立って考え、それを提案の場でどう伝えるかはすごく苦労しましたね。「ユーザーをきちんと見てる?」とフィードバックをもらうたびにハッとする経験を繰り返して、「答えはユーザーにある」というのがだんだん腹落ちしてきたんです。

──その違いはすごく大きいよね。あとは次のような声もありました。

なんでもやる!まずはやってみる、行ってみる、言ってみるというトライの精神が素晴らしい。
考えることが好き、アイデアを出すことを楽しんでいる。
入社から1年半ほどで成長幅がすごい。

トライの部分はすごく意識していますね。クライアントに対しても、社内のメンバーに対しても、言ってみないと始まらない、やってみないとわからないという気持ちは持っています。それが例え面倒くさいなと思われてもです。メンバーの声にもあるように、アイデアを出したり、課題を解決したりするのが好きなんです。自分が考えたこと、作ったもので前より何かが良くなったり、新しい価値を提供できたりしたと感じる瞬間が、仕事をしていて一番楽しい。ふと思ったのですが、これまでの仕事でもずっと課題解決をしていたから、ジョブチェンジの意識があまりないのかもしれません。

──確かに根っこの部分は同じだもんね。成長幅については自分ではどうですか?

「やってみないとわからない」という話とつながっていて、経験してみないとわからないことがたくさんあると思っています。フォーデジットではクライアント企業の業界もさまざまで、アウトプットも幅広いですが、いろいろな領域の仕事をたくさん、浴びるようにやりたいんです。そう思って仕事を続けるうちに、前はできなかったことができるようになることが増えている。成長の加速度が少し上がってきているかなとは感じています。

常にポジティブに、ひたむきに

──少し話を変えて、濱ちゃんのキャラクターについては「天然」という声が多くありました。

たまに天然ぼけで、周りの人に癒しをくれる。
前提をすっ飛ばしていきなり本題に入ったりする。天然で悪気がないからおもしろい。
冗談に気づかず真面目に返す。真面目かっ!

そう言われているみたいですが、自覚はないですね(笑)。「真面目」というのは、確かにタイプとしては真面目だとは思います。ただ、この仕事を始めるのが遅かったので、真面目というよりは日々「必死」なだけかもしれないです。

──あと、仕事への熱心さ、ひたむきさについては多くの声がありました。

・クールに見えるけど情熱がある。
・プロジェクト、プロダクト、関係者、全てにきちんと向き合う。だからクライアントにもメンバーにも好かれてる!
・弱音を言わない(もっと言っていいよ〜と思うくらい)。
・常に前を向く。

──ひたむきさゆえなのかな?「議論が建設的に進む」という声も聞いています。

これも同じところに根っこがあると思います。プロジェクトにはいろんな波があり、予測不可能なことはどうしても起こりますよね。それでも常にポジティブな気持ちで取り組みたいと思っています。だから「建設的」という風に思ってもらえているのかもしれません。

──最後に、今後こうなりたいという目標はありますか?

今は公共サービスに関わるプロジェクトやユーザー数が多い大手企業のプロジェクトなど、規模の大きな案件を担当させてもらっていますが、目の前の仕事をやっていても自分自身の課題が山積みだと感じています。なので、まずは一人前のUXデザイナーになることですね。そのうえで、もっと大きなことを考えるなら、僕らが持っているデジタルデザインの力で、いろいろな課題を片っ端から解決して世の中を良くしていけたらと思っています。

インタビュー後記

昔タイムマシンを作りたかったことや、理系に行くけどブランドにも興味を持つところ、大学に入っていきなりアメフトを始めちゃうところなど、濱ちゃんの幅広い観点や好奇心が違和感なく今のキャリアに繋がっているのがすごく面白いと感じました。世の中の課題に対して「もっと良くできる」と思えるものを見つける力があるし、「デジタルデザインでもっと良くなるものがある」と考えられるところがすごくいいですね。真面目で天然というのは愛されるキャラですし、皆を安心させる存在だからこそ濱ちゃん自身も楽しくやれるのだと思います。今後も飾らず、今の姿勢を忘れずにいろんなことを乗り越えていってほしいです。(CEO田口)

編集・執筆 glassy&co.
撮影 吉田周平

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