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必見!海外の開発拠点を受託マインドから「自発マインド」にした方法 --- Allied Tech Camp 代表 松本

はじめまして、Allied Tech Camp(以下ATC)の松本と申します。

アライドアーキテクツのエンジニアグループでは”One Team, One Goal”という職種や国、文化を超えて一つのゴールを目指すというスローガンを掲げて日々業務に取り組んでおります。今回は、ベトナムの開発拠点と親会社の関係性や立ち上げ・組織・カルチャー形成についてご紹介しようと思います。

待望の海外拠点勤務!でも実際は課題だらけ!?

まず、そもそもベトナム ホーチミンに会社を設立した経緯ですが、率直に言うと開発力の拡大が主な背景です。

すでに弊社は、2016年にハノイにAllied Tech Base社(以下ATB社)を設立し開発力が高まっている中、ホーチミンにも優秀なエンジニアが多くいることは認知しておりました。その中で偶然にも、ホーチミンでご活躍されていた日本資本の会社から撤退のお話があり、より一層の開発力強化を考えていた弊社が事業譲渡という形で設立に至りました。

私自身は2016年にATB社への出張で、初めて海外へ渡航を行ったのですがその際に衣食住文化や人々の考え方の違いに衝撃を受け、より幅広い考え方を持つために近い将来は海外で働きたいと思っておりました。

ですので、ATC設立の話を受けたときは「これはチャンスだ!」とワクワクしました。ただ正直、渡越直前ぐらいになると立ち上げに伴う業務量が多くて、少し不安になったのを覚えてます。

ATC立ち上げ当初、前身の会社はWeb系の会社ではなくSIer企業に近い開発だったため、開発言語、バージョン管理ツール、開発環境、OSなど全く違う状況でした。それに加え、撤退に向け事業の縮小を行っていたことから、利用していたPCも5年ほど前のモデル、インターネット回線も帯域が5MbpsしかないADSLのみでした。

ここまで見ると、分かる方なら開発どころの騒ぎでは無いと思う方がほとんどでしょう(笑)

技術力だけじゃない。受託マインド脱却には手厚いコミュニケーションと企業やサービス理解が必要不可欠

まず、手を付けたのは開発環境の整備です。

開発に欠かせないPCについては、爆速で稟議を取ったとしても1週間程度かかるため、Wi-Fiルータ等の調達も行いつつ、既存のPCにUbuntuを入れて研修を行いました。

この時のOSのインストールメディアやネットワーク環境の構築は、私が中学時代から趣味で行っていた自作PCやホームネットワークの構築とサーバ運用などの知見・経験が活かせ、思いの外スムーズに整備をすることができました。

研修についてはもともと行う予定でいたため、アライドアーキテクツのメイン言語、フレームワークであるPHPとLaravelを利用した研修教材やgitのコマンド表などをCTOの岩間と一緒に作成しメンバーに展開をして研修を進めました。

いきなりメンバーに対してハードコミュニケーションするのもネガティブな印象を生むと思ったので、これらは結構手厚めに作りました。研修資料とか方向性を考える途中でも岩間と意見が割れ、当時の宿舎で熱い議論をしたのも今となってはいい思い出です(笑)

また、このATC立ち上げの研修では、弊社の開発組織のスローガンである”One Team, One Goal”の考え方の元、「受託」の考え方から「自社開発(自発)」のマインドに開発組織を改革する必要があり、アライドグループのビジネスに関する説明にも力を入れました。

具体的には、各プロダクトの説明や顧客の課題、また自社サービスがそれら課題に対してどんな価値を提供しているのかや、そもそものSaaSビジネス用語など幅広い内容を週一回、3ヶ月間ぐらい継続して進めていきました。

また立ち上げ時には1カ月半スパンで日本から会長の村岡も足を運び、直接組織のトップとのコミュニケーションを図ったり、研修内ではたまにクイズ形式で「MRRとはなに?」や、「こんな課題を持ったお客さんにはどんなプロダクトをあててどんな解決をするか?」など取り入れて、メンバーのモチベーションにも考慮しました。

もともと日本では、ソリューション部門に所属していた頃から、営業活動を通じてマーケティングや業務効率化などのビジネス面も行っていたため日本で働いていた成果が十分に発揮できたと思います。

組織立ち上げ・強化の要はやはり”人財”、そして想いと熱量込めた向き合う”姿勢”

更に平行して注力してたのは採用活動です。

ベトナムでは、人材紹介会社からの紹介はもちろん、リクルーティングメディアを活用した採用方法がありこれらを使って採用をしていきました。

採用に力を入れた理由は大きく2つの背景があります。

1つ目は、開発組織の強化のために、より良い人財を1名でも多く戦力として招きたかったこと。そして2つめは、受託から自社開発に組織に激しく変化させるうえで、一定数の離職を伴ったからです。組織を変える時にはある意味、致し方ないと感じていましたが、一次的にでもエンジニア組織が1/2程までに減った経緯があったからです。
自分の中では全員辞めてもおかしくないと思って活動開始しましたが、当時は結構辛かったですね。

採用活動で特に利用したのはITViecというIT企業向けのメディアで、企業紹介ページが編集できるのですが、どんなことを開発しているのか、どんな人を求めているかなどをわかりやすく記述し、写真などを加えて、試行錯誤しながら応募を増やしました。

面接時には、1次面接では現地のメンバーが作った質問リストをもとに面接をし、その後スキルチェックを行い、最終面接は私が必ず担当してたのですが、ここで大事にしていたのが「プロダクト思考かどうか」です。

必ず質問していたことは、「今のATCの状況(スタートアップ段階)はこんなビジネスをしています。あなたならどこのポジションに入ってどんなことをしますか?」という質問でした。大体1次面接を通過してくるエンジニアはオフショアで受託開発をメインで行っていて、自分の意見が通らないや通りづらいところに不満を持っている方が大半でした。その点”One Team, One Goal”というスローガンがある弊社ではベトナムと日本双方から意見の出し合いができる点がかなり刺さる人が多く、大体毎月1人のペースで採用することができました。

採用については、一緒にPDCAを超高速で回してくれたリーダー陣に感謝ですね。

人数が集まってからもやることは大きく変わりありません。
半期に一度のペースで、会長の村岡(プロダクトカンパニー カンパニー長 兼 CPO)が日本からベトナムに来て営業数値の報告と半期のレビュー、プレビューを行い、しっかりとプロダクトの現状と未来を伝え、日本側の方針を伝えた後に、私からそれに沿ったATCの方針を伝えるの繰り返しです。

これらを続けた結果、メンバーからの事業や数字に関する質問なども増え、そしてその質もすごく上がってきているという実感を得られるようになりました。

最初のうちは、私自身のプレゼンも村岡からの半期のプレゼンもポカーンと聞いてるだけでしたが、会を重ねるごとに大切なスライドの場面ではリアクションが生まれたり、伝わらないかもしれないと考え省略してしまったスライドの部分では、省略した部分の内容に対しての質問がでてきました。
質問が生まれるということは、自分が開発している物の背景や更に上位のレイアーなどの物事をある程度、自分事化できていると思うのでこれは大きな成長だと思います。この状況になるまでは1年ぐらいかかりましたが、自分達の携わるプロダクトに関する興味関心、そしてビジネスとしての成長まで自分事化するということが一つのカルチャーとして根付いたと感じております。

顧客の痛みを理解して最適な解決策を提供し続けることこそが、”One Team, One Goal”を体現するために必要

手法中心で話してきましたが、私が一番大事にしていることは、メンバーに対して「ただシステムを作る人にはなってはいけない」ということです。自分が作る物全てに理由があり、なぜ作るのか、なぜ必要なのかを理解して作ることで、エンジニアリングとビジネス面の2軸のスキルセットを持つことができると思っております。

これは現地の会社のメンバーのキャリアにも大きく左右するものでもあり、アライドグループ全体で持っているカルチャーで、意見を出す人や、経営陣かエンジニアかのどちらかが強いわけでもない。顧客の痛みを理解して、最適な解決策を提供し続けることが”One Team, One Goal”を体現するために必要不可欠なことです。

しかしながら、まだ理想としている組織には形成できておらず、エンジニアスキル、ビジネス理解、自走力等が足りていないと思っております。とてつもないスピードで変化するマーケティング市場、さらに、昨今の新型コロナウイルスの影響や自然災害、2008年に起こったリーマンショックのような世界的金融危機などが来ても、すばやく変化に対応できる柔軟性のある組織づくりが必要だと思っており、今後は新たにグループ全体のエンジニア組織全体でスキルアップイベントを実施したり、より日々の業務改善に力を注ぎ、エンジニアとしての技術力はもちろん組織力の向上も図っていく予定です。

アライドアーキテクツだから描ける、これからのキャリアビジョン

(写真左より:Allied Tech Base(ハノイ拠点)代表 岩本、ベトナム両拠点の会長 村岡、Allied Tech Camp (ホーチミン拠点)代表 松本、ベトナム両拠点のCTO 岩間)

今後は、現状の会社も運営しつつ、東南アジア事業への展開をより加速させたいと思っており、現状はベトナムのみですが、ベトナムを中心とする東南アジア各国にも進出していき、海外でも通用するエンジニア経営者としてキャリアを進めたいです。

アライドアーキテクツでは、日本を超えてグローバルに、エンジニアリングもがんばりながらビジネスや他のこともやってみたい!というアクティブな欲張りさんを募集しております。

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