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存在を感じないくらい透明なサービスをつくる

どんな人が働いているの?っていうコイニーのリアルをお届けする社員インタビュー。今回は、デザインのリードをしている松本(あだ名:まっつ)をご紹介します。松本はコイニーの1人目の社員で、創業時からずっとデザインのリードを担当しています。

コイニーではどういう仕事をしていますか

コイニーではデザイナーとしていろんな仕事をやっています。WEBサイトも作るし、アプリのUIもやるし、普通の印刷物のデザインもやるし、サービスのコンセプトも考える。コミュニケーションに関わるものを一通りすべてやっています。 肩書はデザイナーですが、仕事の内容として近いのはアートディレクターですね。手を動かして見た目のデザインをするというだけではなく、今後の方向性なども含めて網羅的に考えています。

仕事をしていて楽しいのはどんなときですか

楽しいと感じるのは、プロトタイピングなどで動くものをつくって人の反応をみること。人に見せることで新たな発見があったり、思った通りに機能しない中で、チームであーだこーだ言いながら試行錯誤を繰り返すプロセスが純粋に楽しい。その上でつくったものが、人に喜ばれたり感謝されることで楽しさが何倍にもなります。

クライアントワークと違って、事業会社ではプロダクトを通じてユーザーにダイレクトに価値を提供して反応をもらえるのでとてもやりがいを感じますね。

デザインだけでなくコードも書いたりしているのでしょうか

そうですね。デザイナーも積極的にコードを書くようにしています。デザインツール上の静的なデザインと、実際の動的な環境には大きなギャップがあるため、それらを埋めるためにデザイナーもコードを書くということはとても有効な手段です。プロトタイピングツールなどで実際の動作とのギャップはある程度埋めることができるかもしれませんが、現状あるサービスの多くは基本的に決められた線形の動きしかつくることができません。そうではなく、プロトタイピングの本質はユーザーの予想もしないような動きや、あらゆる環境において、非線形の検証をできるだけ早く高い段階で行うことだと思います。

そのために、デザイナー自身がコードを書いて動くものをつくり、試行錯誤のサイクルをできるだけ早く回すことが重要です。デザイナーがコードを書くべきかどうかという議論が巷でしばしばありますが、書けるまではいかなくとも、どんな仕組みで動いているのかは知っておくべきだと思います。

デバイスや閲覧環境という無数の変数がある中で、静的なデザインだけでは機能するデザインをつくることは難しくなってきています。1ピクセルの細部にこだわって見た目の美しさに自己満足するよりも、不細工でもいいから動くものをつくって、試行錯誤のプロセスを楽しめる。そんなデザイナーはコイニーに向いていると思います。

突然ですが、こどもの頃の話を聞かせてください

小さい頃は、とにかく漫画を描くのが好きでした。漫画といってもギャグ漫画。小学生くらいのときから、いつも漫画を描いていました。国語の教科書が一番厚いので、そこの端に。ただ、高校に入ったときに、漫画を描くのがうまいやつがいて、自分のレベルじゃ食べていけないな、ここじゃないなって思い辞めました。

高校はデザイン科にいました。自分の作品で人を驚かしたりしたいと思い。片道バスで2時間かかるんですが、年間200日くらい遅刻していて、3年間でほとんどホームルームに出たことないですね。(※コイニーで遅刻することは皆無の松本です。)

その後、デザインの専門学校に進むんですが、もともと適当に就職しようかなとぼんやりと思っていたんです。でも、高校3年の夏休み明けに、学校に来ている求人を見て、自分の将来の選択肢の少なさに愕然としました。、それまで将来のことで悩むということは全く無く、宮崎の田舎で漫然と生きていたんですが、さすがに心を入れ替えないといけないなと。

もともと絵を書いたりデザインをすることが好きだったので、上京してデザインの学校に行くことを決めました。それからは寝食を忘れるぐらい学校の課題や知識を取り込むことに没頭しました。振り返ると、環境が人をつくるというのを身をもって実感しますね。(笑)

これまでどんな仕事をしていましたか

新卒でグラフィックデザインをメインで制作している会社で、携帯のカタログとかマスメディアのキャンペーンなどのグラフィックデザインを担当していました。はじめはグラフィックデザインだけでしたが、その会社がデジタルへ事業拡大する際に声をかけられ、WEBやアプリのデザインなども幅広くやるようになりました。

なんでコイニーに入ったんですか

以前いた会社は、仕事の内容としては十分面白かったんです。様々な分野の仕事ができ、熱量を持った人たちと決められた制約の中で常に最大の成果を出すというのはとてもやりがいがありました。

ただ、決められた制約そのものに間違いがあったり、意思決定のプロセスが間違っている場合に、ビジュアルデザインをつくるだけでなく、ビジョンの部分からプロセス全体まで関わっていかないと最終的に良いデザインをつくることは難しいと考えていました。そう考えたときに、クライアントワークでは、意思決定の大事なプロセスに入っていくことは難しい。なので根っこの部分から一緒に考えてから作れるところで仕事をしたいと思っていました。

経営レベルからデザインで関わっている会社に入るか、その文化をゼロからつくることができるスタートアップに入るか。どうせやるならゼロからつくるほうが楽しいだろう。そう考えていた時にちょうど佐俣から連絡をもらって、いろいろできそうな予感がしてコイニーに入社しました。

コイニーのいいところはどこですか

組織文化ですね。やってみなはれ的な文化、そういうのがコイニーにはあります。 新しいサービスや技術を実際の業務で試しながら使える機会というのは実はそんなに多くないと思います。でも、コイニーなら自分でそれを選んで使える。試してみたいアイデアがあって、実装できるんだったら、まずやってみてダメだったら戻してその学びを次へ活かせばいい。それを良しとする文化があります。

新しいことができるっていうことは、たくさん失敗できる環境が与えられているということと同じ。組織全体として学習できる風土があるということががとても良いところだと思います。

どんなサービスを作っていきたいですか

存在そのものをを感じないくらい透明なサービスをつくりたいですね。

逆に存在が意識されるものは、この操作をしなければいけないとか、仕組みを理解しておかないといけないとか、面倒なものが多いですよね。でも、大半の作業はそもそも必要ないものですし、そういうのはテクノロジーとデザインを掛け合わせることで変えいていくことができると思います。

その分かりやすい例がUberではないでしょうか。Uberのサービスは、車内での支払いという限定的で面倒くさい行為を、テクノロジーとユーザー体験のデザインで、その行為の時間と場所をどこでも自由にできるように変えることで限りなく透明なものにしました。

そうすることでサービスを提供する人、受ける人、それぞれの気持ちに余裕が生まれ、人間が本来やるべきコミュニケーションに注げられるようになっています。そういう透明なサービスの体験を作りたいと思っています。

どんな人と一緒に働きたいですか

きれいなジャイアニズムをもっている人、ですかね。

普通のジャイアンは「お前のものは俺のもの」というスタンスで自己中な存在ですが、きれいなジャイアンは「お前の問題は俺の問題」だと考えて一緒に問題を解決してくれるような存在。デザインにうるさいエンジニア。コードにコミットできるデザイナー。そんな姿勢をもった人たちと働けるのはとても心地が良いし、刺激になります。

以前、iOSのエンジニアが担当範囲じゃないのに、ウェブサイトのソースコードに直すべきことに気づいてPull requestおくってくれたことがありました。 そういうことが自然にできるのはすごく良いなあと。

そもそも、ユーザー体験をより良くするということは、デザインの領域だけでやることではなく、エンジニアリングで解決できることもたくさんある。肩書という枠にとどまらず、全体最適でより良い価値を提供するためにはどうすればよいか。そんなことを一緒に考えてくれる人たちと働きたいですね。

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