社員2名の会社で採用やり始めて、4年間で1億使って失敗した話。

採用って、本当に難しいですよね。

こんにちは。株式会社MEJで新卒採用の責任者をやってる矢島と言います。

今回は社員紹介的なエントリ書いてって言われたんですけど。どうにも筆が進まなかったので、備忘録も兼ねて僕がやってきた採用を振り返ってみました。採用の仕事に携わり始めてから早3年ですが、本当に失敗しかしてこなかったなあと悲しくなりました。

長いのでお時間ある方はお付き合いいただければ幸いです。ちなみにこの記事のほとんどは僕の偏見により構成されますので、温かい目でご容赦ください。

まずはじめに矢島のざっくり自己紹介から。

MEJには2015年4月に新卒1期生として入社し、現在では3年目になりました。当時は2名の会社だったんですが、新卒採用に関しては非常に強いこだわりがあるがフロント担当がいなかったこともあり、「やる?」→「やります!」→「じゃあ、採用責任者ってことで!」みたいな感じで内定者時代より採用責任者になり、入社と同時に人事部を立ち上げました。

これまでの採用の歴史

これまでの採用の歴史をざっくりまとめると、こんな感じです。()内は採用活動期間ですね。「なんだー、意外とうまくいっとるやん」と思われるかもしれません。でもですね、そうじゃないんですよ。

なんてったって「3年間の成果ゼロ」ですから。

つまり、3年間で1つも功績を残してないわけです。自分で言ってて悲しいですね、

これ。どういうことかと言うとですね、16卒・17卒で入ってきた計3名とも退職してしまっているんです。一言でいえば僕の実力不足という言葉で集約されますが、この場でこれ以上、言及する気も綺麗事を述べるつもりも一切ありません。ただこの事実だけは戒めとしてここに残しておきます。

なので僕が採用担当になってからは、”誰も入社していない”というのが現状です。しかも、とんでもない金額をこれまで投資してきています。この4年間で1億円も採用費につぎ込んでいるのです。

縦棒が年間採用費、折線が採用単価(採用費/採用人数)、単位は千円

頭おかしいですよね。笑

当時、”普通の採用費”がどの程度のものかすらわかってなかった僕は、その異変がわからなかったんですが、あとあといろんな方に聞いてみてひっくり返りました。今になって思うのは、うちの社長、ほんと頭おかしいってことです。

その古賀は「1人が10億を生み出す時代。ヒトこそが最重要な経営資源だ」と言い続け、どれだけ失敗しても採用にだけは振り切った投資をし続けてきました。結果、あの頃に比べればかなりマシになったと自負していますが、あの頃から今のこの景色をイメージできていたのかもしれないと思うと、恐ろしいです。1つだけ言えるのは、おかげで僕の金銭感覚は完全に狂ったということです。笑

採用ゼロという最悪の事態の中、幸いにもメンバーが超優秀で事業としては当時から10倍の規模にまでグロースしてきています。このフェーズでこの規模の投資を組織にできるうちの財務、マジ半端ないです。ただ、やっぱりちゃんと採用できてたら20倍〜30倍くらいまではいけてたんじゃないかと思います。

なので、僕の横では成果を出し続けているメンバーがいて。特に17卒の時はほんとにしんどかったです(体感3年分くらい採用した気がする)。採用期間と採用費からも垣間見ていただけると思いますが、出口のない迷路の中にいる感覚ですね。正解もわかんないし(採用にはセオリーはあるけど正解はないということを思い知った)、やれどもやれども成果からは遠のいていく。俺、何やってるんだろう?みたいなことをぐるぐる考えてましたねー。(同期阿部の紹介記事はこちら

閑話休題。

その中でできた採用の鉄則をまとめると、こんなところです。

いいやつしか採らない。と決めた。

とにかくいいやつ。これめっちゃ大事ですね。パッと目につくような「優秀さ」とかで採用しないこと。

MEJという会社は、まー変な会社なんですけど。突如、大きなボールを持たされることがまあまあな頻度であります。こっちが不安になるくらいに。「じゃ、お前あとはよろしくな!」みたいな感じで「ちょっとコンビニ行ってくるわ」みたいなノリで。笑

最近入ってきた中途の富田くんとかも、いきなりマーケから人事まで幅広くボール渡されて楽しそうです。ちなみに彼は入社10日でインターンにメンターとして参加させられたり、学生のクロージングに駆り出されたりしてます。(富田くん紹介記事はこちら

「こいつになら会社を託してもいい」と思えるか。

要は人として強い信頼ができるかどうかってことを、めちゃめちゃ大事にしています。採用の風潮的には「構造化しましょう」とか「感覚で採用してはならん」みたいなのがありますけど、最後の決め手はこの「会社、託せますか?」という問いに集約されると思っています。10人の会社、MEJという会社に入るということはイコールで”会社の1/10を担う”ことになるので、その感覚は非常に大切です。

早期採用しかしない。と決めた。

早期採用に徹するというのは、もうそこにしかターゲットがいないからです。MEJも採用基準は高い方だと思います。というか、年をおうごとに倍々くらいに基準が上がってます(今の採用基準だと僕は絶対受かりませんw)。やってる方はわかると思いますが、採用基準が高いってそれだけで採用めっちゃしんどいんですよ。出会えない、相手にされない、口説けないの三重苦ですからね。笑

話が逸れましたね。

ぶっちゃけた話、時期が遅くなればなるほど採用したい人とは出会えなくなります。MEJの仕事は自分で瞬時に決断し、自分で進めなくてはなりません。にも関わらず、自分の未来の曖昧さすら受容できない人に、曖昧性のカタマリである会社の未来なんて託すことはできないからです。ならば”早い時期に採用できなければ無理に採用しない”と撤退ルールを決めてしまう方が良い。そんな風に考えて、3年生の12月まで(年内接触と呼んでいます)に出会った人しか採用しない。と決めました。

実はMEJという会社には、教育制度がありません。もっと言えばキャリアパスすら存在しません。新卒1期生がまだ3年目ですし、それより前に入っているメンバーは社長か取締役の2人だけ。キャリアとしての参考にはなりません。だから当然「会社に入ると、どんな風に成長できますか?」なんて質問には「わかりません」と答えるしかありません。(ちなみに会社に入れば成長できると思っている人とは基本的に話が噛み合いません。笑)

厳密には違いますがリクルートの江副さんの言葉ですね。まさにMEJはこの言葉通りなんですよね。仕事のチャンスは自ら掴め。キャリアは自分で拓くもの。自分の可能性は自分が決める。うん、MEJのメンバーが共通して持っている意識を言葉にしたらこんな感じだと思います。たぶん。

「会社に自分を託す」なんてナンセンスだよね。ってことです。

無理やりまとめると、自立自走する人を採用したいとなると”早期から自分の意思で就活をしている”+”早期にスタートアップに決断できる”というのが我々の採用ターゲットとしてはハマっているわけです。

綺麗事は言わない。と決めた。

正直な話、それまでは建前とか綺麗事ばっかり言って会社をよく見せちゃってたんですよね。マジで意味ないなって思いました。そんなもの、所詮幻想ですからね。まやかしはまやかしに過ぎない。代わりに何を伝えるかというと”思想”とか”哲学”です。もっと言えば”好き嫌い”ですね。良い悪い・正解不正解ではなく、あれが好き、これが嫌いといった感情です。で、その判断基準となっているのが”Hard think”です。

個人も会社も”Hard think”を中心に全てを考えてます。

「これどうすればいいですか?」→「Hard thinkして(自分で考えてー)」

「後ほど確認しますね」→「Hard thinkして(今すぐ意思決定してー)」

「ちょっと打ち合わせしたいんですけど」→「Hard thinkして(チャットで送ってー)」

こんな感じで(これマジ)、ほとんどのことは”Hard think”で打ち返されます。極端にいえば、学生さんが大好きな「戦略」とか「計画」とか「フレームワーク」とか「成長可能性」とか「ロジック」で返すことはありません。

傲慢かもしれませんが、僕は学生の意見には耳を傾けませんし共感もあんまりしません。優しくもしないし、迎合もしない。意見が合わなくても構いませんし、嫌われても構いません。僕の仕事は「MEJの評判をあげること」ではなく「”Hard think”という哲学に惹かれる人を採用すること」だからです。

”Hard think”が採用を変えた。

この言葉ができたのは、18卒採用の真っ只中でした。ずっと”MEJらしさ”を言い表せるような言葉を考えていました。MEJの雰囲気とか価値観とか思想とか哲学とかを伝えられる何かを、ずっと求めていました。

”Hard think”は採用のためにできた言葉ですが、あっという間に社内に広がり、共通言語になり、行動指針になり、意思決定の判断基準になりました。採用の中では、例外なく”欲しいターゲット”を設定し、”ターゲットに刺さる自社の魅力”を抽出し、”魅力を表現する言葉(人)”でアプローチします。

それまでは、その軸がありませんでした。魅力も基準もターゲットも、全てが曖昧でした。スタートアップには何もないからこそ、作らなければならなかった。戦場に武器を持たずに出るようなもんです。そりゃ勝てるわけがない。人によって伝えることも変わるし、採用基準なんてブレブレにもなりますね。

18卒からは”Hard thinker”だけを採用すれば良い。非常にシンプルでわかりやすくなりました。この言葉ができて、なんというか”採用に背骨が通った”。そんな感覚でしたね。

結果的に18卒では、過去最高に優秀な人材を2名も採用することに成功しました。彼らは本当に、僕なんかよりももっとずっと優秀で。目の前で17卒の先輩が辞めているにも関わらず、それでもいいと言ってくれました。まあ今から「やっぱ辞めます」と言い出すかもしれませんが。その時は責任を持ってクビになろうと思っています。笑

現在、彼らと共に19卒採用に取り組んでいます。今年6月から各学生にメンターとして付き、クロージングまでを一貫して行い、結果的には3名の内定承諾者を得る結果に至りました(マジで矢島ノータッチの内定者がいます)。いやあ、僕が苦労してやった3年分をたった半年で塗り替えてしまった彼らのポテンシャルにはただただ脱帽です。

江原について田中についてはそれぞれのリンクから。2人ともクレイジーだなあ。

世界を変える少数派であれ

”Hard think”とは世の中の不条理に苛立ち、解消したいと考え、行動に起こすことの出来る「社会的義憤力」です。言い換えれば、それは小さな社会問題の芽なのです。その芽が事業となり、その事業が人々の生活を、ひいては世界を変えていく。

世界を動かしているのは、多数派の人たちです。しかし世界を変えてきたのは、いつだって世の中の常識から外れたほんのわずかな人たちのはずです。MEJが目指す先は、社会的義憤にあふれる少数派に機会の提供を行える会社でありたい。一人ひとりがそれぞれ事業をつくり、MEJは社会問題を解決する事業化集団になっていく。グループ企業100社で大小100個の社会問題を解決できたら、MEJって存在を大きくできたなって言えると思うんです。もちろん、到達点の1つです。

そこに売上もついてきて、連結売上高が1兆円。しかも生産性は1人10億とかで。事業面からも組織面からも世界を変えていく。そんな事業化集団が、世に必要とされないわけがない。MEJは世界に必要とされる会社として、人々の社会へ息づいていく。そういう世界を、MEJは目指していきたいと思っています。

だからこそMEJという環境をうまく使ってもらえる”Hard thinker”を採用することこそが、僕の最大のミッションなんだと勝手に解釈しています。

採用ってほんっと難しい。

そろそろこの広がった話をまとめたいと思うのですが、忘れてはならないのは”矢島、まだ誰も採用できてないよ”ってことですね。18卒も19卒も、まだ入社まで先が長いですから。実は辞退されましたーみたいなことも現実としては全然あり得ますからね。そうはならないように頑張っていきます。

なんだかんだと書いてきて1番思うのが「よく俺、採用から外されなかったな」ってことです。もちろん人手がなかったこともありますが、それでも形になるまでに3年もかかってしまった。よくここまで辛抱強く機会を与え続けてくれたなあと。笑 笑い事じゃないんですけどね。

採用費もとんでもない額を突っ込んでも結果が出せず、それこそ会社の利益をほとんど食い散らかしていました。採用という全社でも最重要な仕事であったにも関わらず、それでも任せ続けてくれた社長には感謝しかありません。採用イベント帰りに焼肉屋で「やっと形になったね」と握手を交わしたことが忘れられません。

18卒の2名が億単位の売りを速攻で達成してくれれば、僕がつぎ込んできた採用費の負債はペイなので、彼らには必死こいてもらうことを期待します。(生産性1人1億だからね〜)

最後に人事らしくキャリアの話でも。

いろんな人から、今後のキャリアはどう考えているのか?とよく聞かれるので、現時点での僕のキャリア観を記して終わりにしたいと思います。人事らしくね。

究極、人生って死ぬまでの時間をどう使うか、だと思ってます。どうせなら楽しく、刺激的な人生の方が面白い。であれば、何かに縛りつけられて生きるよりも「これ面白い」とか「これやりたい」という感情に素直に生きたいし、壮大な暇つぶしなんだからどうせなら壮大なことがやりたい。Hard workよりは”Hard think”したい。不安に駆られ生きるより、衝動に駆られて生きたい。ロジックでどうのこうの考えるよりも本能で刹那的に生きたい。社会人としてどうなんだ、って感じなんですけど。”他者を気にして”とか”周りがどうだ”とか”感情で判断するな”とか、そんなくだらないものに縛られるのはまっぴらごめんです。

だから自分がハマれることとか、のめり込めることをやっていきたい。それが今は採用です。採用基準すらなかったところから、1つ1つ形にしてきたことはやっぱりすごく楽しかった。結果が出るとか出ないとか、そういう次元を超えてココロオドル仕事だった。そういう自分の感情を大事にしたいと思っています。誰かの決めた正しさに従い生きるのではなく、自分のモノサシに従い生きる。そして、自分の信じた決断を形にする。傲慢かもしれませんが、そういう生き方が好きです。

「”自分”を正しく生きる」みたいなことが、僕のキャリアにおけるテーマですね。

さて、かなり長くなっちゃいましたが、ここらで筆を置こうと思います。長々とお付き合いいただきありがとうございました。


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