eコマース時代の「選べない問題」「選ばれない問題」への挑戦! ~新サービス『RoomClip item』開発者/ディレクターインタビュー~

暮らし分野のネットショッピングを一歩前に。『RoomClip item』リリース 

「何か買いたい」と思ったとき、ネットで検索すればいくらでも候補が出てくる時代。
また、実店舗へ出向かなくても商品が買える便利な時代になりました。
選択肢が増え、買い物の手間も少なくなったことで、私たちの暮らしの買い物体験はずっと豊かで個性的になったはず……
あれ?その割には… 
イメージ通りの買い物ができていない気がしませんか?!

一方、

ネットショッピングが当たり前になったことで、メーカーさんは小売業者を介さず、直接多くの消費者に商品を販売することが出来る時代になりました。
eコマースの恩恵でメーカーさんのマーケティング戦略はずっと効果的なものになったはず……
あれ?その割には… 
お客さまの顔が見えづらくなっている気がしませんか?! 

「消費者とメーカーさんをつなぎ、両者のモヤモヤを解決するプラットフォームを作りたい!」

2019年夏 RoomClipが発表した新サービス 『RoomClip item』は、そんな現場の声から生まれました。

今回のブログでは、開発の中心となった2人にリリースまでの道のりをインタビューしました!

答えてくれたのはこの2人です。 

内山純一
担当:RoomClip WebDept.所属 ディレクター/プランナー
経歴:大学卒業後、大手金融企業に2年間勤務。家具のセレクトショップオーナー、人材系IT企業でのディレクター経験を経て、2017年秋にRoomClipへジョイン。
RoomClip入社の決め手:風通しの良い社風&価値の高い蓄積資産(ユーザー投稿コンテンツ)

熊谷遼平
担当:RoomClip 事業開発室所属 エンジニア/ディレクター
経歴:大学在学時より、Web系のエンジニアとしてキャリアを積み、2016年春、RoomClipへジョイン。インフラ・サーバーサイドのエンジニアリングが主業務であるが、フロントエンドのエンジニアリングの他、事業開発部門では企業向けサービスのディレクション、運営まで手がける。
RoomClip入社の決め手:風通しの良い社風

新サービス『RoomClip item』とは

日本最大の、住まいと暮らし・ライフスタイルのSNSメディア『RoomClip』。そこでは日々、ユーザーさんが、創造性の詰まったお部屋の実例写真をアップして下さっています♪

『RoomClip item』は、『RoomClip』に投稿されたお部屋の実例写真を、その写真に写っている「テーブル」や「椅子・ソファ」といったアイテムカテゴリ別に参照し、直接販売サイトへ遷移することができる新サービスです♪

リアルなお部屋の実例写真を、暮らしのアイテムごとに一気に参照できるようになったことが最大の特徴です。

インテリアを購入する際には、「お部屋に置くとどんな雰囲気になるのだろう?」「使い勝手は?」「今持っている他のインテリアアイテムとの相性はどうかなぁ?」など、色々気になるものですよね。

そんな時このサービスを使えば、購入候補のアイテムが、他のお家ではどんな風にコーディネートされているのか、簡単にリサーチすることができます♪

また、楽天やAmazonをはじめとするECサイトや、様々なショップに対応しているので、幅広いアイテムから自分にマッチするものを探すことができることもポイントです!

ぜひぜひ、『RoomClip item』の使い勝手をチェックしてみてくださいね★ 


それでは、早速開発の裏側に迫っていきましょう…!! 

開発者、内山さんと熊谷さんに質問です!普段はどんな業務を担当しているのですか?

内山:
RoomClipのWebディレクターをしています。
Web運営の目的の1つは、Webから『RoomClip』アプリへ誘導し、アプリユーザーを増やすことですので、常に今後アプリのユーザーになってくれそうな潜在層を意識したマーケティングを行っています。

『RoomClip』にまだ辿り着いていない潜在層について想像を膨らませる中で、ひょっとして「インテリアアイテムを買おうとした時に、ネット上に商品候補が溢れすぎていて、自分に合うものを選びきれず、残念な買い物体験をしている人」って多いのではないか…? そういった方々の安心・納得の買い物を叶えるために、『RoomClip』に集まったお部屋の実例写真が役に立つのではないか…?と、常々考えていました。

そんな中、ある友人から「ネットの買い物失敗談」を聞いて、新サービスの構想が浮かんだんです。
詳しくは、後ほどお話ししますね。

熊谷:
自分は、エンジニアと企業様向け事業開発ディレクターの二足の草鞋を履いています。
エンジニアリング分野では、インフラ・サーバーサイドを中心に担当していますが、フロントもやります。RoomClipのエンジニアチームは専門分野で縦割りになりすぎず、縦横無尽にエンジニアリングをしているのが特徴ですね。

事業開発分野では、インテリアアイテムのECサイトを運営する企業様向けのサービス「おすすめショップ」を担当しています。

こちらでは、ディレクションの他、インサイドセールス、デザイン・広告・エンジニアリング等、ほとんど1から10までの担当しているイメージです。

RoomClipは、一般的には「インテリア関連のSNSを運営している会社」というイメージを持たれている方が多いかと思うのですが、実は、暮らしにまつわる企業様向けの、マーケティング支援も行っています。

当社のマーケティング支援メニューは、「UGC (User Generated Contents) を活用するキャンペーンができることで、潜在顧客の態度変容につながりやすい」「高いLTV(Life Time Value) を見込める層に効果的にアプローチできる」と好評いただいているのですが、この価値をもっと多くの企業様に届けられないか?と日々考えていました。

今回リリースされた『RoomClip item』の構想は、この問題意識に端を発したもので、「『RoomClip』のUGCを活用することで、企業様やそのブランド・商品が主役の、新しい体験を提供できるのではないか?」と思いついたことがきっかけで生まれたんです。

そして、まずは内山さんを口説きました。 

eコマース時代の「選べない問題」とは??

内山:
実は、今回の『RoomClip item』の構想には、先程もちらっとお話しした友人の失敗談が活かされています。彼は、ファッションにこだわりのある30代なのですが、引っ越しを機にソファーを購入したけれど結局モヤモヤし続けているという話を聞いたんです。

自分は以前家具屋を経営していたこともありインテリアには詳しい方なので、事前に彼から「良いソファーない?」と相談を受けたのですが、提案したソファーはちょっと高すぎたみたいで。

彼はネットでリサーチすることにしたんですが、「コスパが良くて、自分好み、かつ自分の部屋に合うもの」を探すのに、色々なサイトを行ったり来たりしなければならず、疲れたと。
また、何日もリサーチして、やっと「これだ!」と思える2万円の商品に出会えたものの、初めて聞くブランドだったので、今度は品質について不安になってしまったそうなんですね。ECサイトに載っていたレビューをそのまま信頼していいものか悩んでしまい、最後は勢いで購入したそうですが、実際に商品が届き設置してみるまで部屋に置いた時のイメージが湧かず不安だったり…要は買う前も買った後もずっと不安があったそうなんです。

内山:
その話を聞いた時に、「このモヤモヤは彼だけの問題ではないな」と思いました。

ネットショッピングが主流になったことで、候補の商品情報がネット上に溢れているのに、いざ自分の部屋に合うインテリアアイテムを探そうとすると、「ECサイトが多すぎて探すのが大変」「実際に部屋に置いたらどういう雰囲気か、コーディネート例がない」「知らないブランドだと、品質を確認する手段が少なく躊躇してしまう」「信頼できるレビューに辿り着けない」と、色々な壁にぶつかってしまう。

せっかくeコマース時代の恩恵で、購入できる商品や購入場所の候補も増えて、便利な買い物ができるようになったはずなのに、逆に情報をさばききれず、安心・納得の買い物から遠ざかっている人が多いのではないか…?と。この状況は勿体ないですよね。

そこで、インテリアアイテムごとに、『RoomClip』に投稿されているお部屋の実例写真や、信頼性の高いレビューを一気に見ることができ、取り扱いECサイトも一覧できるようなサービスがあれば、eコマース時代の「選べない問題」を解決できるのではないか!?と考えたんです。

eコマース時代の「選ばれない問題」とは??

熊谷:
自分は、普段事業開発の仕事をする中で、インテリアアイテムに関わる企業様に、RoomClipが提供しているマーケティング支援の価値をもっと届けたいと常に考えています。
企業様が抱える問題を想像する際に意識しているのは、時代の変化です。
特に、eコマース時代になり、マーケティング環境が変わったことに着目しました。

ネットショッピングが当たり前になったことで、企業様は小売業者を介さず、直接多くの消費者に商品を販売することが出来る時代になりました。直接販売ができるのですから、エンドユーザーとの距離が近くなり、お客様の声も聞こえやすくなるはずですよね。

でも実際はそんな単純な世界にはならず、逆に複雑な世界が待っていました。

従来の画一的なマスマーケティングの時代と比べ、インターネットやスマートフォンが普及したことで、メディアも、ユーザーの嗜好性や価値観も、購買行動も多様化し、その結果、エンドユーザーへの接点が複雑化して、それに応じてマーケティング戦略は高度化し続けているんですね。つまり、自社商品がどんなエンドユーザーに購入され、どう利用されているのかより把握しづらくなってしまい、選ばれるためのマーケティング戦略を定めづらい時代になっているのではないか?と分析しました。 

『RoomClip』には実例写真だけでなく、写真に関連するブランド・アイテム情報やユーザー属性・行動データなど膨大なデータが集まっています。

それらをアイテムごとに参照できるプラットフォームを作ることができれば、その商品がどのようなエンドユーザーに購入され、どう利用されているか、またそのリアルな評価が一覧でき、企業様のマーケティングのお役に立てるのではないか?と発想したんです。

経営メンバーへ社内プレゼンしてから6ヵ月! サービスリリースまでの流れは?

熊谷:
まずは雑談ベースで内山さんを口説いたところ、内山さん側も、先程話していたように、ユーザーさん目線で同じようなプラットフォームを作る構想を持っていたことが分かりました。そこからは一気に話が進みましたね。
2人の構想を合わせた企画書を書いて経営メンバーへプレゼンし、それからサービスリリースまでは6ヵ月くらいでこぎつけました。

内山:
まずは、社長とCTOにプレゼンしたのですが、先程お話しした失敗談の友人をモデルにペルソナを設定し、その視点でサービスのコンセプトを纏めました。
具体的なサービス内容については、自分が感じていたユーザー目線の「選べない問題」、熊谷さんが感じていた企業目線の「選ばれない問題」、両方を同時に解決し得るプラットフォーム作りを目指しました。どちらかの課題感を解決するだけではだめで、両方を満たすプラットフォームをつくることにこだわりました。 
プレゼンの結果、前向きな反応を貰い、1週間くらいで「やろう」ということになりました。 
意思決定が早かったのは、おそらく、経営メンバーも同じ課題感やプラットフォーム構想を持っていたからだと思います。あとはタイミングの問題だったところに、現場から提案が上がってきたのだと思います。

熊谷:
「アイテム中心のプラットフォームを創ろう!」という発想は、RoomClipの社内にいれば、「超意外性があるアイディア」ではないんですよね。ユーザーさんが日々アップして下さるお部屋の実例写真や、アイテム情報が蓄積されてきた今のタイミングで、そういった姿のプラットフォーム案が出てくるのは自然な発想なので、きっと経営メンバーも意思決定し易かったのではないかと思います。

熊谷:
また、新規サービスといっても、「新しく何かを生み出そう」というよりは、「既存の『RoomClip』の付加価値を最大限に活かすにはどうすればいいか」という目線で考えて出来たサービスなので、何か新しい別の領域に踏み出す意思決定よりはハードルが低かったと思います。
そのようにスピーディに意思決定をして貰いましたが、実際にリリースできるかどうかは、プラットフォームの出来映え次第でしたので、まずはミニマムなリソースで、我々2人と、デザイナー1人の計3人がコアメンバーとなってコツコツ作り始めました。

内山:
構想にはOKを頂いても、実際にアイテム毎にどれくらいのデータがあるのか、集約してみるまで、ドキドキでした。実際にデータをあててみて、「これくらいあれば実現できそうだね」というのが分かりましたが、そのデータ集約までの作業がまず大変でした。
それから実際のアイテムのイメージ作りに入ったのですが、デザインの知見が無い中でモックアップを自分で作らないといけなかったので、その点にも苦労がありました。
どういう情報をサービスのどこに置けば操作性が上がるのかを、細かく検討していきましたので…。

熊谷:
ただ、少人数で進めた分、足が速かったことは良かった点で、ベータ版の完成まで約3ヵ月でこぎつけることが出来ました。
ベータ版を使って、既存の『RoomClip』アプリ内のインフィードやバナー等から集客テストを行い、実際のアイテム詳細ページへの遷移等を検証したところ、高いCVR(Conversion Rate)が得られたことで、正式版リリースへコマを進めることになりました。

『RoomClip item』、どう使って欲しい?

内山:
『RoomClip item』は世に出たわけなのですが、実は「やっとプラットフォーム作りが始まったばかりだ」と思っているくらい、これからどんどん進化していく予定です。
アイテムも追加されていきますし、使い勝手の向上を目的とした改善も色々と企画しています。

これから他の部署のメンバーと一緒にサービスを成長させていくにあたり、大事にしたいと思っていることは、「推進者の確信」です。
関連する部署の担当者全員が、確信を持って、納得してプロジェクトを推進していけるようにしていきたいなと。

アイテムを中心としたプラットフォームを育てることで、「選べない問題」を抱えたユーザーさんの課題解決に貢献するだけでなく、企業様側のマーケティングの役に立っていく
そのサイクルがうまく回りだせば、より多くの日本の暮らしの満足度が上がり、『RoomClip』アプリでの投稿も増える。そうするとさらに企業様向けマーケティング支援サービスの価値が上がる。こういった良い循環を産み出していければなと考えています。

RoomClipは、ユーザーさんのこと、企業様のことを考えて、目的に対してみんながフラットに議論してディスカッションをしていく社風なので、きっと勝率は高いと思います!

熊谷:
新規事業で、「絶対に大丈夫」という確信なんて得られないと思うんです。
「慎重に企画して何度もテストをして、絶対当たると確信を持てないとリリースしない!」というスタンスでは、そもそも『RoomClip』のサービスは産まれていないと思うんですね。
ロジカルに物事を組み立てつつも、創造性と熱意を持ってプロダクトと向き合うことが大切だと思っています。
現場が実際手を動かしてみないと手ごたえが分からないですし、リリースしてみないと本当のお客様の反応は見えてこない。
実際に手を動かしながら、どこまで突き詰めるかが大事なのではないかなと思っています。

内山:
これから、『RoomClip item』が成長することで、「自分の好きなインテリアスタイルがはっきり分からない」という人でも、安心・納得の暮らしの買い物ができる世の中に貢献できればいいなと思ってます!

熊谷:
企業様が、アイテム利用の実例にアクセスしやすくなることで、より商品開発や商品プロモーション、ファンの開拓がしやすくなる世の中に貢献できればいいなと思っています! 

まとめ

『RoomClip item』開発者インタビュー、いかがでしたでしょうか?!
RoomClip のミッションは、「日常の創造性を応援する」こと。
「インテリアアイテムの購入」という、日常をより快適にするためのイベントが、より多くの人にとって、より安心・納得感のあるものになれば…
そして、その実現のために、『RoomClip item』がお役に立てれば、こんなに嬉しいことはありません。

今後の『RoomClip item』の展開にもご期待ください!!

ルームクリップ株式会社's job postings
10 Likes
10 Likes

Weekly ranking

Show other rankings