異例の大抜擢。イベント運営グループリーダー、アカリク森山にインタビュー!
【森山 純・プロフィール】
京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 博士後期課程単位取得退学。2018年4月アカリクに新卒入社。人材紹介事業部にてCA/RAを担当し、数多くの大学院生と企業のマッチングを行なう。現在は採用コンサルティング事業部 イベント運営グループリーダーに抜擢され、合同企業説明会などのイベントの戦略的な企画・オペレーションを行なっている。
——研究について教えてください。
ヘビを対象とした進化の研究をしていました。系統地理学といって、生物の分布域の変化と進化の道筋を関連付けた学問です。ヘビがあまり研究されていなかったのでヘビを対象として研究をしていました。
同じ種類でも様々な地域の個体を調べると、見た目は変わらないけど、遺伝的に違うものが存在するんです。例えば、ある2つの個体群の分布域の境目に山脈があるなら、地殻変動でその山脈が現れたことより、移動が困難となって、遺伝的組成に違いが生じたのではないか、などということが予想できます。未だ見た目には違いは出ていないけど、ゆくゆくは出てくるんじゃないか、進化の途中なんじゃないか、といったことが推測できるわけです。
また、地球は、氷期-間氷期サイクルというものが10万年サイクルくらいで繰り返されています。そのサイクルの中で、氷期、つまりものすごく寒い時期には北の地域の生物が南へ移動していったり、絶滅してしまったりといったことが起こります。
氷期には海水準が下がって、例えば本州・四国・九州は2万年前くらいは一つの島になっていたので、今は本州から四国に移動できないような動物も当時は移動可能でした。なので、時期によってかなり分布域に違いがあるんです。そのようなことに興味がありました。
▲森山が飼っているゴノメアリノハハヘビ (Madagascarophis colubrinus) 名前は、まだない
——アカリクとの出会い
私の研究は、直接世の中の役に立つのか?と問われるとそうではないので、就活は苦戦しました。生物系だから製薬会社へ、という道も考えましたが、どうしてもエントリーシートの「志望動機」が書けませんでした。自分は一体何がしたいんだろう、何ができるんだろうと就活中は常に考えていましたね。
そんな中、状況を打破するきっかけになるかもしれないと思い、アカリク主催の博士ポスドク向けの就活セミナーに参加したんです。その時に、アカリクに出会いました。
アカリクの業務内容や会社のビジョンを聞いたとき、強く共感するものがあったんです。すっと自分の中で「この会社でやってみたいこと」、まさに「志望動機」が思い浮かんだんですよね。
自分のように研究は好きだけど、それをどう社会で活かせるのか思い悩んでいる方々のために何か行動したい。ずっと書けなかったエントリーシートの「志望動機」の欄を、やっと埋めることが出来ました。
——アカリクに入社してから
入社後は、約2年間人材紹介事業部で、エージェントとして学生と企業の担当をしました。同期の中でも一番売上をつくるのが遅く、なかなか最初は苦しかったですね。
先輩によくアドバイスしてもらっていました。「後悔しないように、1年目にたくさん失敗しておくべき」と言われたことは印象に残っていますね。失敗を恐れずに挑戦するということは頭では理解できていても、なかなか行動に移せずにいたので、この言葉で一歩踏み出せたような気がします。
先輩からのアドバイスを受けるうえで、「今すぐできそうなことは、取り入れて実践する」をとにかく心掛けていましたね。成果が上がっている先輩の行動を真似することから、自分の行動を変えていきました。そのやり方が合っていれば自分のものにすればいいし、合わなければまた別のやり方を工夫してみる、というような感じで。とにかく行動しないと何も変わらないんです。
そうすることで昨日より今日、今日より明日と着実に成長できた気がします。そういうことを積み重ねていき、一度成果が出てからは、コンスタントに結果が出せるようになっていきました。
——現在の業務について
現在は、就職活動中の大学院生と企業の接点を生み出す合同企業説明会などのイベントの企画・オペレーションを行なっています。
人材紹介事業部でもう少しキャリアを積むことになるだろうなと思っていたので、今回の異動は正直、早いなとは思いました。ただ、決まったことなのでやるしかないなと思い、気持ちはすぐに切り替えられました。もちろんプレッシャーも感じていますが、入社後の仕事を評価され、期待されて今の新しいポジションを与えられたと思うので、それは素直に嬉しいです。その期待に応えられるように頑張ろうと思っています。
私はガンガン引っ張ってくようなタイプではなく、サポートするのが得意なタイプなので、今の採用コンサルティング事業部のマネージャーと良いバランスが取れていると思います。
まず行動する、走りながら考える、ということも仕事をする上では重要です。とはいえ、細部に注意を払い、調整することも必要です。その部分を私がリーダーとして担うことが出来たら、全体的に良いチームになるのではないかと考えています。
違った視点から物事を捉える・意見することによって、新しい風を採用コンサルティング事業部に吹き込むことが出来たらと思っています。
私がアカリクで仕事をする上でのモチベーションは、大学院進学をした方々がよりよいキャリアを築くことのできる社会をつくる、という所にあるので、業務が変わったとしてもそれが揺るがない限り、目の前の仕事に集中して打ち込むことができると思っています。
新しい業務に向き合う中で、どんな瞬間に自分の心が動くのか、楽しみでもありますね。
——どういう人と働きたいですか?
アカリクって、本当に色んな人がいて、「多様である」というのが魅力だと思うので、その多様性を認められる人がいいなと思います。
それに加えて、目標に向かって皆で達成するにはどうしたらいいか、一緒に考えて行動できたら最高です。
一人一人が違っていて、全く異なる価値観や考えを持っているからこそ生まれる面白いアイディアもあると思うんですよね。
そういうアカリクの一瞬一瞬を面白がってくれる方に入社してもらえると良いなと思います。