今回は、add moreで担当した「末広商事株式会社」様のコーポレートサイトリニューアルについてご紹介します。
制作したWebサイトそのものだけではなく、今回の記事では、制作を進めるうえでお客様とどのようなコミュニケーションを取り、どのようにサイトの中身を一緒につくっていったのか。
add moreのディレクターの仕事に少しフォーカスしてご紹介したいと思います。
◾️案件概要
案件:コーポレートサイトのリニューアル
WEBサイト:https://www.suehiroshoji.co.jp/
◾️Webサイトをつくるためには「中身」が必要です
Webサイトを制作するとき、いきなりデザインや実装から始めるわけではありません。
add moreでは、まず「構成書」と呼ばれる資料をつくり、
・このページには何を掲載するのか
・どのような順番で情報を見せるのか
・どんな文章を入れるのか
・どこに、どんな写真を配置するのか
といった、Webサイトの設計を行います。
家を建てるときの「設計図」に近いものをイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。
そして、この構成書をつくるためには、会社の紹介文やサービスの説明、商品写真、社内の写真など、さまざまな「素材」が必要になります。
◾️「素材をご用意ください」だけでは、進まないこともあります
Web制作では、「こちらの文章をご用意ください」「このページに掲載する写真をご支給ください」と、お客様に素材をご用意いただく形でスタートすることもあります。
もちろん、すぐに素材をご用意いただけるケースもあります。
一方で、Webサイトの制作を担当される方の多くは、Webサイトのことだけを担当しているわけではありません。
普段の業務を行いながら、
「会社の特徴を文章にしてください」
「この事業について300文字程度で説明してください」
「このページに適した写真を何枚か選んでください」
と言われても、なかなか時間をつくれなかったり、そもそも「何を書けばいいんだろう?」と悩んでしまったりすることがあります。
素材が揃うまで制作を止めてしまえば、その分、プロジェクト全体のスケジュールも後ろへずれていきます。
そこでadd moreでは、ただ素材が届くのを待つのではなく、こちらから一歩踏み込んで制作を進めることがあります。
◾️まず、こちらで「答えやすい状態」をつくる
今回の末広商事様のリニューアルでも活用したのが、add more内部で「コンテンツサポート」と呼んでいるサービスです。
まずは、お客様の会社や事業について知るために、
たとえば今回、「電炉とは」というコンテンツを考える際にも、いただいた資料だけでなく、関連する情報を調べながら、add more側でも業界や事業への理解を深めていきました。
そのうえで文章を作成し、そのまま掲載することも想定できるくらいの精度を意識した「たたき台」として、構成書の中にテキストを入れていきます。
写真についても、単純に「ここに写真を入れてください」という空白の状態にはしません。お客様がお持ちの写真素材や、レンタルフォトサービスなども活用しながら、「この場所には、このような写真があると内容が伝わりやすそう」とWeb制作の観点から考えた画像を、候補として構成書の中に配置していきます。
つまり、白紙の状態からすべてをお客様に考えていただくのではなく、できる限り完成形に近い状態までこちらでつくったうえで、
「情報に間違いはありませんか?」
「より御社らしい表現にするとしたら、どのような言葉がよさそうでしょうか?」
「こちらの写真に近い素材はご用意できそうでしょうか?」
「ほかに掲載したい写真や情報はありますか?」
といった形で、一つずつ確認していきます。
あらかじめ具体的なものを提示することで、お客様にもフィードバックをいただきやすくなり、「そうなんです。それを伝えたかったんです」と、そこから新しい情報が出てくることもあります。
そうして何度かやり取りを重ねながら、少しずつその会社らしいコンテンツへと仕上げていきます。
◾️ディレクターは「進行管理」だけではありません
Webディレクターという仕事を聞くと、「スケジュールを管理する人」「デザイナーやエンジニアに指示を出す人」という印象を持たれることもあるかもしれません。
もちろん、それも大切な仕事です。
ただ、add moreのディレクターの仕事はそれだけではありません。
お客様の話を聞き、必要に応じてその業界や事業について調べながら、まだ整理されていない情報をまとめて、
「Webサイトでは、この順番で伝えたほうがわかりやすそうです」
「ここは、こういう文章にするとユーザーにも伝わりやすいと思います」
と、一緒に形にしていくこともディレクターの大切な仕事だと考えています。
お客様がWebサイト制作に詳しいとは限りません。
だからこそ、お客様にWeb制作の専門的な知識を求めるのではなく、こちら側がコミュニケーションや進め方を工夫する。
末広商事様のサイトリニューアルでも、そうしたやり取りを重ねながら、一緒にサイトをつくっていきました。
◾️サイトは、公開して終わりではありません
末広商事様とは、サイト公開後も保守契約を結び、継続してWebサイトをサポートしています。
サイトに不具合が発生した際の対応はもちろんですが、それだけではありません。
リニューアル時には、アクセス状況などを確認するための計測環境も整備しました。
現在は、そのデータを活用したWebサイトの診断・レポーティングを年2回実施しています。
レポートでは、単純にアクセス数を報告するだけではなく、この半年間でサイトがどのように利用されたのか。どのような変化があったのか。現在、どんな課題がありそうなのか。そして、次の半年間はどんなことに取り組んでいくのか。
そうしたことを、お客様と一緒に確認しています。
半年に一度、改めてWebサイトについて話す時間をつくることで、お客様にも「今、自分たちのサイトがどういう状態なのか」を知っていただくきっかけになります。
さらに、次の半年間について一緒に話すことで、Webサイトを「公開して終わったもの」ではなく、これからも育てていくものとして捉えていただくことにもつながっていると感じています。
Webサイトを少しずつより良いものにしていくためにも、この時間はとても大切です。
◾️求職者の皆さまへ
Web制作の仕事は、パソコンの前だけで完結する仕事ではありません。
特にディレクターは、お客様と話をするところから仕事が始まります。
まだ言葉になっていない話を聞いて整理したり、お客様の業界について理解を深めたり、「ここで困っているのではないか」と考えて先回りしたり。
必要に応じてデザイナーやエンジニアと相談しながら、それをWebサイトという形にしていきます。
そして、サイトが完成した後も、データを見ながらお客様と次の取り組みを考えていきます。
今回ご紹介した「コンテンツサポート」も、何か特別な技術というより、「どうすれば、お客様にとって進めやすいWeb制作になるだろう?」と考えた結果、生まれたサービスのひとつです。
Webの知識や制作に関する知識は、仕事をしながら身につけていくことができます。
それ以上に、人の話を聞くことや、相手の立場になって考えること、まだ形になっていないものを整理していくことが好きな方には、Webディレクターという仕事の面白さを感じてもらえるのではないかと思います。
この記事を通じて、add moreのディレクターが普段どんなことを考え、どのようにお客様と仕事をしているのか、少しでもイメージしていただけたら嬉しいです。
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