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ハピネスの伝染!?「なぜ、会社で運動会を開催するか」を理解した話

アディッシュでは週3回、全拠点朝礼を行っています。全拠点朝礼は、福岡、仙台、東京、沖縄と、物理的に離れた拠点をつないで開催しています。

メンバーのチェックインに始まり、代表の江戸からのトークや、事業部からのノウハウシェアなど、全拠点朝礼委員会メンバーが曜日ごとに趣向を凝らして運営してくれています。

朝礼のひとつのコンテンツに、エクササイズの時間があります。

これは私が始めたものなのですが、それには理由があります。


「身体運動は伝染する。ハピネスも伝染する」

数年前、私は、人工知能の全体像を理解すべく、本を読みあさっていました。なかでも、「ハピネス度」という項目が目に留まり、日立製作所で研究されている矢野さんの著書『データの見えざる手』にたどり着きました。

満足度を図るには、アンケートくらいしか方法が思いつかないけれど、とあるコールセンターのメンバーにウェラブルセンサをつけて生データを収集し、ハピネスの源を考察したという内容。

その実験で、以下が分かったと言います。

・ 休憩時間中の活発度が10%以上向上すると、受注率が13%向上
・ オペレーター業務はもっぱら「個人プレー」であり、「チームプレー」の要素が少ない。個人プレー色の強い業務でさえ、「現場の活発度」という「集団的な要因」が生産性やコストに強く影響している
・ 逆に、身体連鎖が起きにくい現場では、オペレーターの身体運動のスイッチがオフになり生産性が低下する

そして、データを考察した結果、「身体運動は伝染する。ハピネスも伝染する」と結論づけられています。

・ 複数人集まった場では、人の身体運動は集団的な協力現象を生み、人と人とが互いに影響しあうことで、その活発度は高まる
・ 自分の身体のことは自分(あるいは自分の脳)が決めていると考えがちだが、しかし、これは正しくない。まわりの人の強い影響を受けており、同時に周りにも影響を与えている
・ 我々が主観的に感じるハピネスとは、この集団的な身体運動の活性化にともなって生じる感覚(おそらくあとづけて生じる感覚や意識)だと考えると、ハピネスとは実は集団現象ということになる

「ハピネスが実は集団現象」なのであれば、それを念頭において、チーム作りや仕事の設計を考えたら、もっと楽しそう。どこかに取り入れられないかしら。

これが、3年前に私が全拠点朝礼にエクササイズを取り入れた理由です。

思わぬ誤算もありました。毎週水曜日の朝礼はフィリピン拠点をつないで英語で実施しています。やはり、身体を動かすって万国共通。たとえ言語が通じなくても、エクササイズは日本語でも通じています。
(ちなみに、フィリピンの国民性なのか、エクササイズの一挙一動で笑いが起きてます)


継続する意義について思うこと

新たな取り組みは、当初は目新しさもあっていいですが、それが当たり前になったとき、その意義より不満やめんどくささが勝ってしまうことがあります。

過去、日立製作所では、かなり大規模な運動会を開催していたとのことですが、著書には「仕事の時間を削ってでも続けるべきだった」という一節があります。

みんなで体を動かす必要性は、ウェラブルセンサの実験によって「身体運動は伝染する。ハピネスも伝染する」と説明できるようになったわけです。なぜやるのか、その背景を共有し続ける必要性をひしと感じます。

エクササイズひとつとっても、業務外の身体運動の連鎖を発生させてくれ、これが私たちのハピネスにつながり、生産性に寄与しているとしたら、3年前に始めたことを、形を変えながら継続してくれている全拠点朝礼運営委員のメンバーにこれまで以上に感謝したいと思います。

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