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種苗メーカーから農業コンサルへ。アグリコネクト(株)を選んだ理由・やりがいとは【社員インタビュー Vol.1】

コンサルティング事業部のマネージャーとして働く中野さんに、仕事のやりがい、これまでのキャリア、今後やりたいことなどをインタビューしました。
入社5年目、農業法人支援と農業経営塾の事業をメインで行い、後輩の指導・育成にも携わる中野さんの想いと仕事を垣間見てみましょう!

ー中野さんの仕事内容を教えてください。

 農業法人支援が4割、農業経営塾が3割、その他、企業案件や社内プロジェクトが3割です。
農業法人支援は、農業経営コンサルタントとしてイメージしやすいかと思います。農業法人から仕事を受託して、様々な課題を解決する仕事です。特に多いのは、元々は家業としてやっていたけれども、事業を拡大するにあたり組織を作らないといけなくなった場合に、どうやって社員とコミュニケーションを取ったら良いのか、人事制度をどうするのか、どうやって人を育てるのか、という課題です。これ以外にも、財務面、販売面の課題などについて、第三者の視点を入れています。
 農業経営塾は、自治体から受託しています。集合コンサルのようなイメージでしょうか。アグリコネクト研究会(以下、AC研)という社内プロジェクトも担当しています。農業経営塾は自治体の予算ありきなので、予算がなくなると事業を継続できません。AC研は、自社事業として立ち上げたもので、農家から直接会費をいただいて勉強会を開催しています。現在は10社ほどの農業法人に参加してもらっています。アフターコロナとなり、対面でまた集まれるようになってきたので、規模拡大を考えているところです。昨年は1泊2日の視察会を2回開催しました。参加したメンバー同士の結束がさらに強まりました。懇親会も盛り上がりました!

ーアグリコネクト株式会社(以下、アグリコネクト)の価値とはどんなものでしょうか?

 いわゆる農業コンサルタントは、私たち以外にもそれなりにいると思います。ただ、「農業経営コンサルタント」となると少ないと思います。
 マーケティングの話に例えると、見栄えの良いチラシを作成したり、ウェブサイトを作ることは農業専門でなくても出来ることです。ただ、マーケティングの本質である、どういう商品を、どういうお客さんに届けて、どんな風に収益が生まれるかという、ビジネスモデルを作るところは農業経営を専門にしている我々でなければできない部分であり、しっかりやっていかないといけないと考えています。

ー農業経営コンサルタントになるために、どんな努力をされましたか?

 逆説的ですが、農業以外のところにも目を向けることですね。栽培関係の知識は我々が出していくべきところではありません。最低限のことは知っておかないといけないですが・・。経営、となると農業以外のビジネスモデルを知ることが必要です。農業経営コンサルタントだからこそ、農業という枠組みだけでなく経営の勉強もしないといけません。

ー中野さんの1日のスケジュールを教えてください。

 農業経営塾の現場に行ったある日のスケジュールをお話しします。
 自宅から現場まで移動し、午前中は貸し会議室を借りてZoomを繋ぎ、農業経営塾の経営計画発表会に向けた相談会を実施しました。3日後が発表会本番というタイミングで、分からない点を自由に質問、相談してもらう会です。任意参加ですが、大体の方が参加されました。特に多い相談は、収支計画をどうやって組み立てていくべきかですね。これ以外に、資料の作り方についても相談を受けました。農業経営者のなかで資料作成が得意な人は珍しいですが、経営者として人前でプレゼンする能力は必要ですし、スライドの構成、資料の見せ方や話し方について、何を意識したら良いかなどをアドバイスしました。
 お昼を食べた後に移動して、新規就農希望者向けの講義を対面で行いました。

ー講義ではどのような話をするのでしょうか。

 経営とはそもそも何なのか、という内容です。
 農業をするにしても、ただ作ればうまくいく訳ではありません。どういうお客さんに、どういうものを届けるのかを考え、経営計画を作成してもらいます。そして、今の自分に足りないものはこれだから、研修の2年の間にこれをやる、という具体的な計画を立てていきます。
 この事業では毎年5人ずつ研修生を受け入れます。2年間かけて伴走していくイメージです。

ー農業経営塾に関わっていると、人脈が広がりそうですね。

 そうですね。経営計画で言うと、去年は全部で90の経営計画作りをサポートしました。対面なり、Zoomなりで、毎日どこかの農業経営者と接しています。今朝も農業法人の営業担当の方とミーティングをしていました。


ーアグリコネクト入社前は、どんな仕事をされていましたか?

 種苗メーカーで海外営業をしていました。南北アメリカ、オセアニア担当で、年間のうち3ヶ月は海外で、現地の代理店と一緒に有力な農業法人を訪問して試験栽培してもらったりしていました。

ー転職のきっかけは何でしたか?

 日本の農業に関わる仕事がしたかったんですよね。前職では、キャリア的にも社内の人材的にも、自分が国内農業に関われる仕事はなかったんです。
 アグリコネクトは、ネットで「農業 コンサル」と検索して知りました。最初からコンサルを考えていた訳ではありません。種苗メーカーにすると、前職と同じように海外人材になるだろうなと思っていました。かと言って、メーカーでモノを売るのも違うという気がして・・。色々な可能性を考えるなかで、農業をやっている人のサポートをするコンサルタントが良いのではないか、と思うようになりました。
 アグリコネクトを知った後、いきなり応募した訳ではありません。農業コンサルって、得体が知れないじゃないですか(笑)。調べてみたら、アグリク(※アグリコネクトが当時開催していた農業界の就職イベント)があったので、転職の情報収集を兼ねて参加しました。会社のブースで話を聞いて、その後説明会に参加しました。

ーアグリコネクトの第一印象はどうでしたか?

 こういう事をやっている会社なんだな、と理解できました。直接話を聞けて良かったですし、少なくとも悪い人たちではなさそうでした。農業に向き合おうとしている会社だという事も分かりました。

ー入社の決め手を教えてください。

 チャレンジができそうだと思いました。出来ることの範囲が広がるだろうな、という感じもありました。前職の海外営業では、大規模農場の経営者と話ができましたし、タネは農業の根幹でもあるので可能性は大きかったのですが、あくまでもタネでしかありません。一方で、アグリコネクトだったらなんでもありで、農業に対していろんな関わり方が出来るだろうなと思いました。

ー入社後にギャップはありませんでしたか?

 ギャップはなかったです。いきなり全部自分がやりたい事を出来る訳ではありませんが、中長期的な目標に向かって少しずつ準備をしていく、ステップアップしていくところは出来ています。
 あえて言えば仕事のボリュームが想定よりも多かったですね。


ーアグリコネクトの特徴を教えてください。

 農業界はそもそもこうあるべき、とか、農業法人支援の場合はこの法人をどうしていくべきか、など、そもそものところから自分たちの意見を持って議論をしていく、クライアントを動かしていくという点です。
 農業法人が助けて欲しいところを代わりにやるのではなく、そもそもどういうところから、何をやっていくべきなのかという、そもそも論から関わる点が特徴です。

ービジョンを持つ事が重要なのでしょうか。

 ビジョンを持つことも重要ですし、足元を固めることも重要です。業界の課題はここにある、だからこうしていく、というロジックも必要です。両面ですね。

ーやりがいを感じた仕事を教えてください。

 農業経営塾の仕事です。経営とは、という点を考えたことがなかった人が、自分自身でなんとかしないといけないと変わっていく姿を見る事が出来ることにやりがいを感じますね。
 個々の農業法人支援もやりがいはありますが、彼らの場合、元々経営の意識がある程度高いんです。だからこそそれなりの規模になっているとも言えます。
 一方で、農業経営塾の場合は普及指導員に言われたから来ました、という人もいます。そういった人たちが農業の楽しさを再発見するんですよね。自分が農業を好きだから、とか、ものを作るのが好きだから、といってここまで来たけれど、それだけじゃダメだという発見とか、お客さんを意識していくと、農業っていろんな可能性があるという事に気付くんですよね。自分自身の農業をよりよくしていく、大変だけど自分なりの経営を作っていく、という大きな発見があるんです。

ーとても意義のある仕事だなと感じます。

 そうなんです。農業経営塾は自治体の担当者からも評判が良いんですよね。同席していると自分自身も農業をやりたくなる、とか、10年前に知っていたら自分の人生が違うものになっていたかもしれない、とか、経営を改めて学ぶきっかけになった、とか・・。結構インパクトはあるのかな、と思っています。

ープライベートとのバランスは取れていますか?

 忙しい時期はすごく忙しいです。2月、3月は農業経営塾が締めに入り、農業経営塾のみなさんが経営計画を作る、最後のお手伝いがあるので特に忙しいです。集合コンサルとはいえ、個別で時間を取ってZoomや電話で支援をします。その間は忙しかったですね。
 ただ、コンサルの仕事上、案件が少ない時、大きいプロジェクトが終わった時などは落ち着きます。

ーバランスをとるために工夫している点はありますか?

 割り切ることです。それと、絶対にやらないといけない事を決めておいて、それだけは何がなんでもやることです。優先度が低いものや、誰かに迷惑をかけるわけではないものについては割り切ります。そもそも、アグリコネクトとして価値を提供できる部分以外は断ります。

ーアグリコネクトで今後やりたい事を教えてください。

 アグリコネクトとして、農業経営コンサルタントを育てることです。農業経営塾と同じようにコンサルタントを育成していきたいです。組織としてのレベルアップを、アグリコネクト自身もやっていかないといけないと感じています。新しく入ったメンバーが1日でも早くコンサルタントとして自立して、自信を持ってクライアント支援が出来る状態にしていきたいです。

ー中野さん自身は、どのようにして農業経営コンサルタントになったのでしょうか。

 熊本さん(代表)などからの言葉や意見を吸収してきました。お互いに忙しいので、常にコミュニケーションを取れる訳ではないですが、要所要所で、コンサルタントとしてはこういう振る舞いをすべきなんだな、というのを学んでいきました。スキルや知識は自分自身で習得しつつ、コンサルタントとしての根本的な姿勢は、コンサルタント集団の中にいるからこそ効率よく身についたのかもしれません。
 今はアグリコネクト社員3名のメンターも担当しているのですが、彼らの育成は自分自身のやりがいにも繋がっています。彼らが初めて一人で経営支援を担当出来るようになった時は、自分の事のように達成感を感じます。

ーどんな人と一緒に働きたいですか?

 色んな人に入ってきて欲しいです。自分たちの持っていないものを持っている人、あとは働き方改革的なところを進めてくれる人ですね。忙しい時はすごく忙しいので・・。私自身、妻のおかげでなんとかなっているところがあるのですが、今後は環境が変わるので仕事をセーブしないといけないんです。
 コンサルタントなので、納期があれば日付が変わってもなんとか終わらせないといけない場面はあるのですが、組織でカバーしあって行けるような環境を一緒に作り上げていけると、より楽しい職場になってくると思います。

アグリコネクト(株)では、農業界の発展を目指し一緒に働く仲間を募集中です。
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お会いできることを楽しみにしています!

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