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シリーズ)IT業界の仕組み5

株式会社アイシス 代表取締役の政平です。
シリーズ)IT業界の仕組み4の 続きです。


IT未経験の人が、IT業界というと何を思い浮かべるか?

プログラムだと思います。
映画で天才プログラマがキーボードをカチカチカチ、コードがバッバッバッと流れる映像がよくあると思います。
「IT業界に入るのは、プログラムをしたいから」
そんな人が、大手システム開発会社(以下、SIer)に入るのは危険。

SIerの開発工程での一番の仕事。それはベンダー(発注先のシステム開発会社)コントロール。
数億、またはそれ以上の大規模開発が多く、関わる技術者、開発会社は多数。だからSIerのPMは、進捗管理、遅延対応などベンダーコントロールに追われます。
PMはいつでも忙しい。手が足りない。
だからたとえ新入社員でも、PM補佐として管理作業をします。
プログラムなんてやっている時間がない。
先輩PMも、ITのことを分かってほしいから若手にプログラムをさせてあげたいと思っても、そんな時間は与えられない。
こうして、プログラム経験ができず年を取っていく。
プログラム経験がないから、設計はできない。上流設計では要件は聞けるが、システム構造設計などはできない。システム開発会社のコントロールはとても上手になるが、IT業界にいるが技術屋とは言えない。
そんなグチを大手SIerの友人から聞いたことがある。

一日でも早くPMになりたいならうってつけだろう。
もちろん、大手システム開発会社に入社すると他にもメリットがある。
・大規模システムのPMになれる
・顧客と直接会話し責任ある仕事ができる
・中小企業に比べて年収が高い

大手SIerに入れなければ、そのグループのシステム開発会社という選択肢もある。ただ私は勧めない。

理由はつらいからだ。

(「IT業界の仕組み その6」に続く)


ここでも語っていきますが
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