akippaは「人々がリアルで会うときの困りごとを、世界中で解決する。」をMissionに掲げ、駐車場シェアリングサービス「アキッパ」を通じて、移動にまつわる困りごと解決に取り組んでいます。
今回は、2025年11月にマーケティングチームの責任者として入社した小浦さんにインタビューを実施しました。
楽天やスペースマーケットなど、数々のtoCサービスで実績を残してきた小浦さんが、なぜいまakippaを選んだのか。
入社を決めた理由、akippaが持つ可能性、そしてこれから実現したいマーケティングの未来について、率直に語っていただきました。
マーケターとしてのキャリアを模索している方はもちろん、「社会課題を事業成長で解決したい」「裁量を持って戦略を動かしたい」という方にもおすすめの内容です。ぜひ最後までご覧ください。
▪️TOPICS
・広義のマーケターとして、事業戦略からプロダクト改善までを一気通貫でリード
・「この課題は自分が解決すべき」という強い使命感が入社の決め手
・さまざまなマーケティング手法を駆使して、駐車場シェアをあたりまえの文化へ
目次
ファーストキャリアは営業。EC、事業開発を経て広義のマーケターへ
入社前から感じていたアキッパの大きな伸びしろとは?
まずは土台をしっかり固め、効果的な打ち手を
世界一を目指すチームに必要なのは、主体性とオーナーシップ
ファーストキャリアは営業。EC、事業開発を経て広義のマーケターへ
▲2025年11月に入社したマーケティング責任者の小浦さん
–まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
一貫して、マーケティングの力で社会課題にアプローチしてきました。キャリアの特徴は大きく2つあります。
一つは「広義のマーケター」であること。マーケターというと一つの領域に特化しているイメージがあるかもしれませんが、私の場合は、事業責任者とマーケティング責任者を兼任してきた経験が長いこともあり、上流の事業戦略からプロダクト改善まで入り込み、事業全体の数字を伸ばすことを得意としています。
また、楽天やスペースマーケットなど、これまで経験してきたのはすべて「toCサービス」です。
toCならではのユーザー理解や施策設計に一貫して向き合ってきたことは、自分の大きな強みだと感じています。
–最初からマーケター志望だったのでしょうか?
いえ、実はキャリアのスタートは広告代理店の営業職でした。当時、父の会社を継ごうと考えていて、「社長になるなら営業ができなきゃダメだ。せっかくなら、最も経験値を積めそうな広告代理店に行こう」とあえて厳しい環境を選びました。
ただ、試行錯誤はしていたものの、なかなかコツを掴むことができず……。営業の方へのリスペクトは持ちつつも、自分には向いていないと悟りました。
その後、自分でECを立ち上げたり、広告代理店のEC事業部でコンサルタントをしたりする中で、ECの面白さに気づきました。
商品を売るノウハウは持っているので、自社で商品開発をして販売することで会社の業績を改善したいと思い、社内ベンチャーとして「妊活・不妊治療向けの新規事業」を立ち上げて事業を運営していました。
そこで売上を上げるために試行錯誤した活動が、実はほぼすべて「マーケティング」だと気づきました。それがマーケターとしての原点ですね。
以降は、マーケティングを専門とし、必要に応じて事業リードも兼務するという、マーケティングジェネラリスト的なキャリアを積んできました。
–akippaに入社したきっかけを教えてください。
YOUTRUST経由でCOOの小林さんから、連絡をもらったのがきっかけです。
元々シェアリングエコノミー業界に身を置いていたこともあり、akippaの存在は以前から知っていましたし、興味もありました。ただ当時は転職を考えておらず、「副業であれば」という前提でお話を伺ったのが正直なところです。
ところが話を聞くうちに、アキッパが抱えている課題と、自分がこれまで向き合ってきた領域が驚くほど重なっていることに気づきました。
toCマーケティング、プラットフォームビジネス、そしてシェアリングエコノミー。これまでの経験を最も活かし、価値を発揮できる場所だと直感しました。
次第に「これは他の誰かがやる仕事ではなく、自分がやるべき仕事なのではないか」と思うようになり、ある種の使命感が芽生えました。
また、個人的に事業の社会的意義をとても重視しており、代理店時代には「この仕事は本当に世の中を良くしているのだろうか」と葛藤することもありました。
だからこそ、より社会を良くすることができるこの「アキッパ」というプロダクトを、マーケティングの力で多くの人に届けたいという思いが強くなっていきました。
そうした背景も重なり、akippaのMissionやVisionに深く共感できたことが、最終的に入社を決めた理由です。
入社前から感じていたアキッパの大きな伸びしろとは?
–アキッパのどのような点に伸びしろを感じていましたか?
プロダクト自体が素晴らしいので、的確に認知を拡大できれば絶対に伸びると入社前から確信していました。
街中でふとした瞬間に、OOHやロゴなどを見かけて「あそこにもアキッパがある」「あ、ここもアキッパだ」という接触が積み重なることで、認知が加速度的に進み、ゆくゆくは文化として定着していくと考えていました。
–実際に入社してみて、第一印象はどうでしたか?
真面目で素直な人が多いと感じました。業務上のミーティングはもちろん、オフィスでの雑談やランチをしている時にも、人の良さを感じることが多々あります。
入社前から、ベンチャー企業なのに平均の在籍期間が5年以上と長く勤めているメンバーが多く、それだけで良い会社なんだろうなと感じました。
一方で、課題感も明確でした。面談や面接などで聞いてはいましたが、マーケティング戦略がまだ確立されておらず、「これからマーケティングを構築する」という段階でした。
ただ、逆に言えばそれは伸びしろなので、非常にポジティブに捉えていました。
–現在のマーケティング課題を挙げるとすれば何でしょうか?
まずはなんと言っても「マーケティング戦略の策定」で、並行して現状の最適化や土台作りを最優先で進めたいです。
次に「流入チャネルの多様化」。現在はGoogle検索への依存度が高く、アルゴリズムの変動リスクを抱えています。SNSやアプリ利用の促進など、チャネルを分散させる必要があると考えています。
そして「認知」も重要なテーマです。ただ、やみくもに認知度を上げればいいわけではなく、アキッパを知ってもらえさえすれば、利用してもらえるような土台づくりが重要になるので、まずはそこから進めたいです。
–逆に、強みだと感じる部分はありますか?
やはり、アキッパというサービス・プロダクトそのものと、そのポジショニングです。
車に乗る人にとって駐車場は不可欠ですし、当日に駐車場探しで時間をロスしてしまうのはとてももったいない。駐車場を予約しておくに越したことはありません。
「本当に必要とされているものを売る」という点において、ニーズが明確なのは圧倒的な強みです。
また、マーケティング視点では「オンラインとオフラインの両方で顧客獲得ができる」点も強みだと考えています。
Webだけでなく、現地の看板やチラシなどのオフラインからもコンバージョンが取れるのは、施策の幅が広がるため、非常に大きな強みだと感じています。
まずは土台をしっかり固め、効果的な打ち手を
–今後達成したいと考えている、マーケティングの理想像を教えてください。
中長期的には「駐車場シェアリングが当たり前の社会にしたい」と考えています。
国土交通省の『自動車駐車場年報令和6年度版』によれば、自動車保有台数の増加に比例して、駐車場数も劇的に伸びています。
個人宅やマンション付帯の駐車場数なども含めると、日本だけでも数多くの駐車場があり、理論上はそのすべてがシェア可能です。
使われていない遊休資産が活用され、オーナーさんに収益が入り、ドライバーさんは安心して駐車できる。この仕組みが当たり前になれば、確実に社会は良くなると思います。
–「akippaらしい勝ち筋」はどこにあると思いますか?
さまざまありますが、特にOOHなどのオフライン施策には大きな勝機があると考えています。
akippaの場合、個人宅の駐車場にも看板を設置いただくことが可能なため、駅構内の看板などの一般的なOOHとの合わせ技によって大きな効果も期待できます。
基本的には単発の施策を点で打ち出すのではなく、さまざまな施策と掛け合わせて、ストーリーとして設計し、点ではなく線としてのつながりを重視しています。
繰り返しになりますが、「あそこにもアキッパがあるし、ここにもアキッパがある」という状態を作り出すのが最も効果的です。
これは現場主義のakippaらしい戦い方ですし、中長期で見ればCPAも合うはずだという強い仮説を持っています。
–プロダクト部門とはどのように連携していくのでしょうか。
役割としては、マーケティングが「質の良い送客」を担い、その後のCVRや顧客体験をプロダクト部門が担うという分担になっています。
ただ、縦割りを遵守するのではなく、全体最適で模索していきたいですね。
すでにオーナーモードの広告に関してはプロダクト部門と定例で話す機会を設けていますし、今後はより連携を深めていきたいと考えています。
世界一を目指すチームに必要なのは、主体性とオーナーシップ
–これからのマーケティング組織をどう作っていきたいですか?
「責任感のあるチーム」にしたいですね。マーケティングはその性質上、事業のあらゆる数字にアプローチできる機能を持っています。
そのため、「事業目標の未達はマーケの責任」と捉えるくらいの熱量をもつ組織をつくっていきたいです。
やるべきことは山のようにありますが、すべてを同時に進めるリソースはありません。「今あるリソースで最もインパクトが出せることは何か」を考え抜き、主体的に動くオーナーシップをメンバーにも求めています。
–小浦さんが一緒に働きたいと思う方の特徴を教えてください。
現状に満足せず、高い視座を持っているポジティブな方です。
スキル面では、SEOやデータ分析など、特定の分野において専門性や経験を持っている方とご一緒したいですね。
私に言われたことをただ実行するだけでなく、建設的な議論を通じて、より良い打ち手を一緒に考えられる方を歓迎します。
そして何より大切にしているのが、「仮説の質と思考の深さ」です。
マーケティングはすぐに結果が出るとは限りませんが、なぜうまくいくのかをロジックで考え、仮説を組み立てられる人は、撤退ラインを正しく設定し粘り強く取り組むことができます。その結果、自然と成果を出せると考えています。
そのうえで、マーケティングの仕事は一人で完結するものではありません。チームや他部門と連携しながら成果を出していく仕事だからこそ、協調性があり、相手を思いやれる方と一緒に働きたいですね。
今回は、マーケティング責任者の小浦さんにお話を伺いました。
「駐車場シェアリングを当たり前にする」という壮大なビジョンに向け、戦略と情熱を持って突き進む姿が非常に印象的でした。
akippaでは、「人々がリアルで会うときの困りごとを、世界中で解決する。」というMissionに共感してくださる方を歓迎しています。
少しでも興味を持たれた方は、ぜひお気軽に「話を聞きに行きたい」ボタンからエントリーしてください。
皆さまとお会いできることを楽しみにしています!