【雨風太陽 社員インタビュー】この夏から「ポケマル農家」に。移住×就農×1年の育休から得た"自分らしい暮らし方と働き方"―プロダクト部 PM・伊東 拓哉
全国約8,900名の生産者と直接やりとりし、食材を購入できる「ポケットマルシェ」。そのサービスの根幹を支えるのが、当社のプロダクト部のメンバーです。
プロダクト部では生産者やユーザーの声やデータ分析をもとにプロダクト改善を進める一方で、「生産者と消費者をつなぐ」というビジョンに基づいて意思決定を行い、その思いをサービスに反映させていきます。ハード面・ソフト面の両方からサービスを支える、ポケマルの中枢的な存在と言えます。
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半農半X生活をスタート!ポケマルのPM・伊東にインタビュー
ポケマルらしいサービスづくりを牽引する当社のプロダクトマネージャー、伊東拓哉。実はPMでありながら、「ポケマル農家」でもあるんです。
栃木県への移住や、1年間の育休も経験してきた伊東。移住・育休・新規就農を経てたどり着いた現在の暮らし、そして働き方について聞いてみました。
—まず、入社のきっかけを教えてください。
元々農業に興味がありました。前々職も農業関係の会社にいて、その時はエンジニアとして働いていました。そのうちにwebディレクターをやりたいという気持ちが芽生えてきて、そこから制作会社へと転職しました。そこで一度仕事としては農業からは離れたんですが、やっぱり自分が関心のある分野に関わりたいと思い、ポケマルを運営する雨風太陽に入社しました。
—農業への思いが転職の軸だったんですね。そこから当社にジョインをして、現在はどんな業務を担当していますか?
職種はPMです。自分の場合は、生産者や社内のユーザーの声をもとに機能の改善案に落とし込み、エンジニアの方々に仕様の変更やシステムの改善を依頼します。そこから、プロジェクトマネジメント、テストなどを一貫して行っています。
—伊東さんにとっての仕事のやりがいは何ですか?
「ポケマル」というプロダクトに携われていることです。
食の安全性や食糧自給といった、食に関する話題に興味のない人が多いということは課題であると感じています。
ポケマルを通じて生産者とつながるきっかけをつくることで、消費者が食について考える入り口を提供できるのは、とても意義のあることだと思っています。さらに、生産者にとっては市場や直売所に卸す以外の新しい選択肢を生み出せる。こうして生産者と消費者の双方に価値を届けられていることが、僕にとって大きなやりがいです。
—伊東さんといえば、栃木県に移住し、ポケマル農家としてデビューしたことも社内では話題になりましたよね!伊東さんの今の働き方に興味を持つ方も多いと思います。まずは、1日のスケジュールを簡単に教えてください。
数年前に千葉県から栃木県へと移住し、新規就農しました。
今は毎朝6時頃起きて朝の準備をし、8時前には子どもたちを全員送り出します。その後畑に向かい、大体10時頃まで農作業。作業が終わったら自宅に戻り、パソコンに向かって19時頃まで仕事をしています。
夏はもっと早い時間から畑に行くこともありますし、仕事が忙しい時期は稼働時間が長くなることもあります。季節や状況によって変動はありますが、基本的にはこのようなスケジュールです。
—農家としての仕事、会社員としての仕事、その両方をこなしているなんてめちゃくちゃパワフルですね。
両方やることで、結果としてどちらも効率が良くなっている気がします。
農作業自体もすごく楽しいんですよね。1日中パソコンに向かっているよりも、1日のうちに土に触れて体を動かせる時間がある方が心身のバランスがとりやすいです。今の形が、自分に合っているスタイルなんだと思います。
(伊東さんの農園)
—農家としての仕事は、ポケマルのサービスづくりにも生かされていますか?
生産者としてポケマルを使ってみると、やっぱり新しい発見が多いですね。
まず感じたのは、ポケマルは他のサービスと比べてもとてもシンプルで、誰にでも使いやすい設計になっているということです。とは言え、改善すべきところはたくさんある。実際に出品者側に立ってみると、細かな仕様まで確認できるので、改善点にも気づきやすくなりました。
サービスづくりに関わる様々な場面で、生産者の視点で考えられるようになったのは、とてもポジティブな変化だと思っています。
—様々なチャレンジを重ねながら「自分らしい暮らし」を少しずつ形にしてこられていますよね。
男性の育休取得も広がりつつありますが、1年間という長期となるとまだまだレアケースかもしれません。伊東さんが長期の育休を選ばれたきっかけは、どんなところにあったのでしょうか?
3人目にして初めてだったんですが、せっかくなら一度がっつり育児にコミットしようという気持ちで育休を取りました。上の子2人のためという意味合いも強かったと思います。
あとは同僚から後押ししてもらえたのも大きいです。「育休取ろうと思って」という話をしたら「いいじゃん!」って。
—実際に経験してみていかがでしたか?
男性の皆さん、ぜひ一度育休取ってみてほしいです。育"休"というけれど、まったく休暇ではないです。「育児修行」という感じですね(笑)
これまでも育児はしてきた方だと思ってましたが、100%自分事として捉えてきていなかったんだなと痛感しました。家族としっかり向き合えた、すごく有意義な時間でした。
(お子さん達と)
—栃木からのリモート勤務、3児の父としての育児と仕事の両立、そして農家兼会社員という働き方。こうしたワークスタイルが実現できている背景には、一緒に働くメンバーや会社の環境も大きいのでしょうか。
チームで働いているということもあり、比較的業務の調整がしやすく、必要なときに休みも取りやすい環境です。子育て中のメンバーも多く、育児への理解が組織全体にあることも大きいですね。社内には地方からフルリモートをしている人もいれば、二拠点生活を実践している人もいる。そういった個々のライフスタイルを尊重する文化もあるため、僕のように「農家×会社員」という働き方も自然に受け入れてもらえています。
また食に関心のある人も多く、自分の畑で採れた野菜をオフィスに持っていくと本当に喜んでもらえるんです。野菜の感想をもらったり、一緒に試食しながら雑談をしたり、そんな日常の交流からも「食に対する価値観を共有できる仲間がいる」ことを強く感じます。
こうした環境や仲間のおかげで、今の働き方が無理なく続けられていると思います。
(社内で販売した朝採れ枝豆!大好評でした)
—Slackにも農業関連の雑談チャンネルがあって、30人近くが参加していますよね。伊東さんの投稿、いつも楽しみにしてます。
同じ興味や価値観を共有できる仲間と働けることって貴重なことですよね。そんな人達と同じ組織で日々仕事ができることを、とても嬉しく思っています。
(今後も伊東さんの畑からの発信を楽しみにしています)
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