CTOに聞いてみた「開発に力を入れる」とは?~バイオインフォマティクスの敷居を下げるプログラムを目指して!

アメリエフの開発体制改革

山本:昨年末に「納会の模様 ~ 2019年は「開発」に力を入れます!」で、開発への意気込みを話してくれましたが、この3ヶ月で実際にはどのような取り組みをされていますか。

三澤:まずは開発体制の見直しを行いました。この作業にあたり、一般的なシステム開発会社のような体制を、社内に取り込めれば話は早いのですが、アメリエフで扱っているゲノム解析や開発は専門性が高いことに加え、研究開発目的を仕様に落とし込む必要があるため、アメリエフにあった体制づくりをしています。

山本:それにより何か成果は出ていますか?

三澤:アメリエフは少数精鋭でやっている会社なので、仕事が舞い込んできたときに一番得意な人に仕事が振られ、結果、技術が属人化する傾向がありました。今回の開発体制見直しによってチーム開発を重んじる文化が醸成され、開発に関わる人員の相互管理がなされた結果、技術レベルが均てん化されてきました。

ただ、誤解を招かないように言っておきたいのですが、属人化そのものが悪だとは思っていません。100点を出せる人が特定の人に限られるのはNGだけど、特定の人の専門性が高まった結果、100点を120点に昇華できる特殊能力の持ち主が生まれてくるのは大変望ましいです。自分自身、そういった「出過ぎた芽」を摘まずに育てることを念頭に置いて社内改革に取り組んでいます。

ゲノム情報はゲノム医療普及のチートアイテム

山本:開発するにあたり方針はありますか?

三澤:開発リーダ格の社員と数時間じっくり相談して、下記の3つの開発方針を打ち出しました。

 1.臨床現場に情報の力を加えます!

 2.バイオインフォマティクスに足を踏み入れたくなるようなプログラムを開発します!

 3.ゲノムデータの意味を理解するためのプログラムを開発します!

これまで別世界に存在した生物学と情報科学が出会った結果、「バイオインフォマティクス」という素晴らしい学問が誕生し、世の中を変え始めています。ここで重要なのは「変え始めている」という部分です!

研究の世界では、バイオインフォマティクスが大きなブレイクスルーを起こしているのは周知の事実ですが、一般の方が実感できるほどの変化はあったでしょうか?正直、認知すらされていないレベルかと思います。バイオインフォマティクスに携わる私自身が、未だに家族から「で、結局どんな仕事してんの?」と聞かれます(笑)では、バイオインフォマティクスの恩恵を社会にもたらすにはどうしたらいいか。私は「医療」だと考えています。

そこで、まず1つ目の方針に「臨床現場に情報の力を加えます!」を掲げました。現在、ゲノム医療を普及させるべく活動していますが、人間の設計図であるゲノム情報は、ゲームの攻略本の如しチートアイテムだと思うのです。

では、なぜ利用価値の高いゲノム情報がが未だに活用されていないかを考えると、利用するには敷居が高く、医療現場への応用が進まないことが原因だと思います。実際、プログラマの開く黒いコマンドラインの画面を見ただけで「自分にはゲノム情報の活用は無理だ」と感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで2つ目の方針に「バイオインフォマティクスに足を踏み入れたくなるようなプログラムを開発します!」を掲げています。「実は誰でもゲノム情報を活用できるんだよ」と伝えたいのですが、それでもコマンド操作に抵抗がある人も多いので、アメリエフでは希望に合わせてGUI(Graphical User Interface)の解析ソフト開発もしています。

ここまで、ゲノム情報の医療への応用の意義についてお話してきましたが、実際、臨床応用するには、研究レベルの知見が必須であり、過去の知見が積み重なって、いま臨床応用というフェーズに来れていると考えています。そのため、いままでアメリエフが行ってきた生命科学研究者の支援という視点も変わらず持ち続けるという思いを込めて、3つ目の「ゲノムデータの意味を理解するためのプログラムを開発します!」を掲げています。

山本:受託解析から始まり、研究者自身で解析を実施できるようにトレーニングサービスを始めたというアメリエフの歴史からみても、「バイオインフォマティクスの敷居を下げる」という流れは変わらない精神ですね。

三澤:バイオインフォマティクスの敷居を下げるといえば、方針というほど大げさなものではないですが、メンバーと「見た目が楽しいプログラムを作ろう」という話をしていますね。

例えば解析中に棒人間がダッシュして、ゴールしたら解析が終了とか、そういう画面があったら見てて楽しくないですか?(笑)研究も仕事も変革も、やっぱりいちばん重要なのはモチベーションだとおもうので、「楽しい!」という感情はなんとも代えがたい資産だと思います。

情報の”ペイフォワード社会”を実現する

山本:今後やりたいことはありますか?

三澤:お客様から専用のプログラムを開発してほしいというような案件の他に、アメリエフのミッションとして進めている「情報の”ペイフォワード社会”を実現する」という代表の言葉を体現させる製品の「AmeliCure」(アメリキュア)を開発しています。

詳しくは「第1回 メドテックグランプリKOBE ポスター発表しました!」で、代表の思いが書かれていますが、「情報循環の仕組みを作って社会全体を効率化させよう!」という壮大なミッションです。

その第一歩として開発している「AmeliCure」は、病院で患者さまの遺伝子情報を弊社で解析、その際に病気などの様々なデータベースと照らし合わせて、わかりやすいレポートとして結果を返す製品です。これにより、病気の治療方針の決定や、予防に役立てることができます。ここで、照合に使った「データベース」は誰からの情報なのか?、について注目していただきたいのです。

このデータベースの情報は過去に同じ病気にかかった方や、何らかの研究プロジェクトに参加した際に、ゲノム情報を提供した方がいてくれたからこそ存在してるんです!

助かった患者さまが「この薬使ったら治った!」っていう情報を残してくれたら未来の誰かが救われる可能性が高くなりますよね。この様に、自分が提供した情報が未来の誰かの役に立つ、こういった情報の循環システムが作り出す社会が情報のペイフォワード社会であり、アメリエフが目指しているものです。

ただ、ゲノム情報は個人情報なのですごくデリケートなものだし、医療はその中でもp-value<0.05では精度不十分として扱わざるを得ない厳格な領域なので、ゲノム医療や情報公開に消極的・批判的な意見もあります。そのような意見の方を説得できるように、まずは医療情報をペイフォワードさせる"AmeliCure"のメリットを最大化し、この構想に乗ってくれるたくさんの仲間を集めたいですね。

山本:なるほど、会社のミッションがこのような形で表れてくるのですね!最後に一言お願いします。

三澤:アメリエフでは、同じ未来を想像できる仲間を募集しています。学生であればインターンや新卒採用、中途採用も積極的に行っています。

もし、アメリエフに興味を持ってもらえたのであれば、是非ご来社ください。その前段階として、私と軽く喋りたいくらいであっても大歓迎です。wantedlyでも、Facebookでも結構ですので三澤まで直接コンタクトとってください!

アメリエフ株式会社's job postings
Anonymous
B1d0ebee cc18 43c4 b0b5 1406f4b507ba?1536577272
Picture?1523068179
19732027 1927624097450767 6484112705451163142 n
3 Likes
Anonymous
B1d0ebee cc18 43c4 b0b5 1406f4b507ba?1536577272
Picture?1523068179
19732027 1927624097450767 6484112705451163142 n
3 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
If this story triggered your interest, go ahead and visit them to learn more

Page top icon