「創薬分野向け最新ゲノム研究会」にて、アメリエフのビジョンを発表!~個人情報の所有権を持たないゲートウェイシステムで、治療・創薬・治験に貢献する

こんにちは、広報の山本です!

2019年7日9日(火)に開催された、株式会社ジーンクエスト社主催「創薬分野向け最新ゲノム研究会」にて弊社の代表山口が登壇しました。

この研究会は、企業で新薬や健康食品、化粧品、疾患治療法の開発に携わる研究者向けのイベントです。株式会社サイキンソー、株式会社セツロテック、株式会社ジーンクエスト、弊社を合わせた4社のバイオベンチャーと、藤田医科大学 総合医科学研究所 宮川教授が登壇し、それぞれの研究や、企業との共同研究事例のご紹介、バイオベンチャーと大学の共同研究事例などが紹介されました。

アメリエフからは、「ゲノム医療が開く『臨床ゲノム情報のゲートウェイ』および『創薬研究プラットフォーム』」というタイトルにて発表いたしました。

バイオインフォマティクス技術を土台に、ゲノム医療分野へ参入

アメリエフは、「効率を上げる」という意味のフランス語「Améliorer l'efficacité」を取り入れて名付けました。2009年に創業し、今月(19年7月)で10周年を迎えました。

創業時は、DNAを塩基配列の文字情報に変換する次世代シーケンサー(以下、NGS)が登場した頃で、NGSの登場以降ゲノム情報が爆発的に増えました。これに伴い、10年ほどで、ヒト一人分の情報を解析する時間は、約5500日から1日ほど、コストもおよそ3000億円から20万円ほどまで下がりました。

このような背景の中、アメリエフでは、NGSデータの受託解析や、解析システムの販売、解析手法のトレーニングサービスを提供して参りました。ここで積み重ねてきたバイオインフォマティクスの力が、現在のアメリエフの土台となり強みとなっています。

2015年ごろに、ある先生からのご依頼で、ゲノム情報から臨床医向けのわかりやすいクリニカルレポートを作成するシステムを開発しました。これをきっかけに、アメリエフもゲノム医療分野に参入しました。

同時期に、アメリカでは、患者の背景情報に応じて最適な治療方法を分析・選択し施すプレシジョン・メディシンが始まり、日本でもAMED(日本医療研究開発機構)が設立され、ゲノム情報をもとにした医療を進めていこう、という全世界的な流れが始まった時期でした。

現在アメリエフでは、研究者の支援を行う「ライフサイエンス事業」、医療機関向けのクリニカルレポートを作成する「メディカルシステム事業」、そこで得られた情報の利活用を実現させるための「データアクティベーション事業」の3つの事業を展開しています。

データ蓄積は大きなメリット

一般的なゲノム医療では、NGSで得られた変異情報を、病気や薬剤治験などの世界中のデータベースと照合して、その結果をレポートとしてまとめ医療機関に返します。しかし、アメリエフ製品の「AmeliCure(アメリキュア)」は、このレポート作成と同時に、独自の仕組みで施設内の症例データベースにデータを蓄積することが可能となりました。

これによりどのようなメリットがあるかというと、2点あります。

例えば、ある疾患の患者Aさんと、1年前に同じ疾患に罹った患者Bさんがいるとします。しかも、AさんとBさんには共通した遺伝子の特徴があったとします。この場合、Aさんの診断に、過去のBさんの治療経過を参考にできたら役に立ちますよね?

データの蓄積によって、これが現実にできるようになります。

同じ遺伝子プロファイルをもった1年前の患者Bさんの情報を、目の前の患者Aさんのレポートに入れられるようになります。レポートを見ながら専門医集団が、1年前の患者Bさんの治療結果を振り返り、「AさんはBさんと同じ遺伝子特徴を持っているので、効果のあった同じ治療をしましょう。」とか、「副作用が出たからこの治療法はやめよう。」とか、「新薬が出たから使ってみましょう。」など、治療方針をより最適化したり、バージョンアップできるのです。

さらに、ある程度疾患データが蓄積することで、この遺伝的背景に基づいた効果的な治療傾向を統計分析ができるようになり、場合によっては、標準治療の改善もできると、考えています。

2つ目のメリットとしては、創薬への活用です。PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に届けられた、抗がん剤に対する治験の届け出件数は、2019年は300件を超えています。他の疾患に対する薬と比べて、抗がん剤だけは伸びも実際の件数も桁違いに多く、薬が不足している現状を反映していると考えられます。

遺伝子を調べても、効果的な治療薬が見つかる割合は約10%ほどといわれており、創薬の観点からも、データの蓄積が重要と言えます。

我々は、情報を蓄え分析する仕組みが整備されていないことを社会的な課題と考え、そのために、診断や治療方針の決定にも利用でき、創薬のスピードアップにも活用できる仕組みを作っています。

個人情報の所有権を持たないゲートウェイという仕組み

今お話ししたのは、1つの医療機関でデータを蓄積する例でしたが、大学病院などでは連携病院を多数お持ちなので、その連携病院でもデータにアクセスできる体制を構築しています。

これを実現するために、我々は臨床ゲノム情報にアクセスする「ゲートウェイ」になります。ゲートウェイというところが重要で、我々は患者さんの遺伝子情報は所有しません。あくまでも、「医療機関に帰属する情報」として定義しています。われわれは情報を繋ぐ役、ここにフォーカスしています。

個人情報取り扱いの課題への対応

データを蓄積すると大きなメリットが生まれることが分かっていただけたと思いますが、医療情報、臨床情報、臨床ゲノム情報を扱うには課題があります。

まず、情報の帰属がはっきりしていない点です。国がルールを定めていませんので、病院としては勝手に使ってもよいのか、という恐怖心があります。

次の課題として、要配慮個人情報であるゲノム情報を取り扱う上でのセキュリティの不安です。

この課題に対し、アメリエフは組織のセキュリティ体制の認証である「ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)」を取得しました。また、クラウドサービスプロバイダーとして、「ISO27017(クラウドサービスセキュリティ)」の取得するための準備を進めています。

また、個人の資格では、IPA主催の「情報セキュリティマネジメント」や、「情報セキュリティスペシャリスト」という国家資格があります。このような資格を個人的にも取得することが、今後求められるのではないかと考えています。社内でも1名資格取得者がおります。

協力いただける仲間を募集

まずは、臨床ゲノム情報を活用したい医療機関を仲間に加え、ゲートウェイで様々なデータをリンクさせていきます。

例えば、本日の参加企業の中にも、メタゲノムデータをお持ちのサイキンソー様や、DTC(Direct To Consumer)遺伝子検査サービスを提供しているジーンクエスト様のように、遺伝子関連データをお持ちの企業様はもちろんのこと、遺伝子以外でも、健康診断結果や腕時計型ウェアラブルコンピュータなどで活動量を計測している企業など、リアルワールドエビデンスを主に収集している企業様との連携を考えています。

このように、「データを収集する側」と「データを利用する側」の企業や研究機関などを、アメリエフがつなげることで、企業での研究開発における、被験者の選定から結果の追跡という一連の課題を解決することも可能です。ベンチャー企業のフットワークの軽さを生かし、様々な企業様と連携したいと考えています。

アメリエフ株式会社's job postings
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