SNSの投稿が伸びた。見てくれる人が増えた。
それはうれしいことですし、企画を考えた人も、撮影や編集をした人も、手応えを感じる瞬間だと思います。
そのときに、僕が一緒に考えたいことがあります。
「お店の売上は、どうなったんだろう?」ということです。
再生数やフォロワー数は、SNSを運用するうえで大切な数字です。でも、お客様がSNSに期待しているのが来店や購入なら、そこまで見て初めて、次に何をするかを話せると思っています。
今回は、SNSの数字と売上の関係について、僕が大事にしたい考え方を書いてみます。
■ 再生されたあとに、何が起きるか
たとえば、ある商品の動画がたくさん見られたとします。
ただ、見た人がお店の場所を知らなかったり、どこで買えるのか分からなかったりしたら、興味を持っても、そのまま閉じてしまうかもしれません。
一方で、再生数がそこまで多くなくても、近くに住んでいる人に届いて、「週末に行ってみよう」と思ってもらえる投稿もあるはずです。
僕は、再生数の大きさと一緒に、その先の行動を考えたいです。
誰に届いて、何に興味を持ってもらって、どうすればお店に来てもらえるのか。企画を考える段階から、そこまでつなげておきたいんですよね。
■ 売上が増えたら、全部SNSのおかげ?
ここは、丁寧に見たいところです。
投稿が伸びた時期に売上も増えたとしても、それだけで「SNSで売上が増えました」とは言い切れません。同じ時期にセールをしていたかもしれないし、連休だったかもしれない。ほかの広告や、お店側の取り組みもあるかもしれません。
二つの数字が一緒に動いていることと、一方がもう一方を動かしたことは、分けて考える必要があります。
だから僕は、成果を説明するときに、何が分かっていて、何がまだ分からないのかを、ちゃんと伝えたいです。お店の方やほかの施策がつくった成果まで、SNSだけの手柄にするのは違うと思うので。
■ 数字の間を、少しずつ確かめる
ただ、はっきり言い切れないからといって、再生数の報告だけで終わらせたくもありません。
紹介した商品の売れ方は変わったのか。投稿から商品ページに来た人はいたのか。お店でSNSを見たという声はあったのか。
お客様と、無理なく確認できることを決めて、手がかりを集めていきたいです。
一つひとつは、SNSによる売上増加を証明するものではありません。それでも、何も確かめずに次の投稿をつくるより、考えられることは増えると思います。
見られているのに商品ページには進まれていないなら、買える場所の案内を見直す。商品ページには来ているのに購入につながっていないなら、価格や送料、在庫、商品説明にも目を向ける。
もちろん、すぐに原因が決まるわけではありません。どこで迷っているのかを考えて、一つずつ確かめる。そのために数字を使いたいんです。
■ お店のことを知るほど、企画は面白くなる
SNSからその場で買う人もいれば、投稿を覚えていて、後日お店に行く人もいるかもしれません。投稿直後だけを見て判断せず、商品や買われ方に合わせて、どのくらいの期間で見るかも相談したいです。
売上まで考えようとすると、知りたいことが増えます。
誰が買っているのか。どんなときに選ばれるのか。お店の人は、どんなところに自信を持っているのか。
僕は、そういう話が企画につながっていくところに、SNSの仕事の面白さがあると思っています。
投稿を見てもらえた。その先で、お客様の商売にどんな変化があったのか。
そこを一緒に確かめて、次に試すことを考える。そんな関わり方をしていきたいです。
SNSの企画や動画づくりが好きで、お店で商品が売れる理由も気になる。
そんな方とは、ぜひ一度、仕事の話をしてみたいです!