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社員インタビュー:「カッコいい!」から始まったSTMへの挑戦

毎年4月に開催されるアジア最大級のネットワークコンピューティングイベント「Interop Tokyo」。
幕張メッセで行われるこのInterop Tokyoには、会期中に会場のブースや来場者へインターネット環境を提供する独自ネットワーク “ShowNet”があります。

▼ShowNetとは
https://www.interop.jp/shownet/

このShowNetを支えるボランティアであるSTM(ShowNet Team Member)は、書類選考と面接にPassした30名で構成されます。
この狭き門をくぐり抜け、STMに選出された当社エンジニアの吉田達哉にインタビューしました。

<目次>
「カッコいい!」単純だけど強い、挑戦へのモチベーション
2年後のチャレンジ「挑戦するなら早い方がいい」
STMの仕事
技術力よりも必要とされる「的確なホウ・レン・ソウ」
普段と違う環境に身をおいて感じた危機感
思い立ったが吉日 アレコレ考えずにチャレンジしよう

「カッコいい!」単純だけど強い、挑戦へのモチベーション

– まず最初に、吉田さんの経歴を聞かせてください

2020年にAPCに入社し、プライベートクラウドの設計構築やネットワークの構築自動化などを担当してきました。今はシステム移行の案件と、仮想基盤で使っているCisco ACIのバージョンアップ案件に携わっています。

大学では経済学を専攻していたので、もともとはITにはあまり縁がありませんでした。ただ、就活のタイミングで「手に職を付けたい」と考え、コンサルとITにターゲットを絞り、最終的にご縁があったネットワーク系SIerに入社しました。
営業職として入社したのですが、最初の1年は全員がエンジニア職に配属されました。そこで仕事をするうちに「営業よりエンジニアを続けたい」と配属の継続を相談したのですが、残念ながら叶わず転職を決意しAPCへ入社しました。


▲今回STMに参加した吉田達哉

– 4年前まで文系の大学生だったとは驚きました!では早速本題ですが、今回なぜSTMに参加されたのか聞かせて頂けますか

初めてInterop Tokyoに行ったのは2018年、社会人1年目の時で、会社の研修の一環として行きました。会場を見て回る中で、やたらと物々しいオペレーションセンターとたくさんのラックが並んでいるブースを見たんです。それが”ShowNet”でした。組まれているネットワーク機器や、オペレーションセンターで監視をしているNOC(ShowNetを設計するメインチーム)の皆さんの姿を見て、単純に「カッコいい!」と思ったんです。それがきっかけで、自分も参加したいと考え始めました。

2年後のチャレンジ「挑戦するなら早い方がいい」

– 「カッコいい!」がきっかけだったんですね。そこから申込に至るまで、3年くらいですよね?その間に準備などをしていたのですか?

実は申し込み自体は昨年(2020年)していて選考も通っていたんです。
残念ながら昨年はInterop Tokyoの幕張メッセでの開催が中止になりオンライン開催のみになってしまったので、今年改めて申し込んで無事選考を通ることができました。
それまではShowNetのためだけという訳ではありませんが、基礎力はちゃんと付けておかなければと思ったので、関連書籍を読み漁ったりして割としっかり勉強しました。

– 初めてInterop Tokyoに行った翌々年には、もうチャレンジされていたんですね

チャレンジするなら早い方がいいと思って。記念受験的な感覚もちょっとあったと思いますが、申し込まないと受かるものも受からないので挑戦してみたところ、選考に通ることができたという感じです。

– 「かっこいい!」と思っても、実行できる人は多くないので素晴らしい行動力ですね。STMはイベント会期の3日間を含めて約1週間参加する伺いました。業務の方はどうされたんですか?

丁度案件がひと段落したタイミングだったことと、上司やチームメンバーだけではなくお客様もこういったチャレンジを応援してくれる方ばかりだったので、ありがたいことにあまり調整には苦労しませんでした。

▲吉田を魅了したラック群

STMの仕事

– STMとしてどんなことをされたんですか

ShowNetの構築・運用は、大きく2段階に分かれています。「HotStage」と呼ばれる事前検証期間(約1週間)とイベント開催日を含む後半の「会期期間」(一週間)で、私は後半の会期期間に参加しました。
STMは3人1チームで色々な作業にあたります。機器のラッキングや配線、配線したケーブルをきれいに整える整線、あとはShowNetから各ブースに伸びているケーブルの疎通確認などもやりました。

– 疎通確認は何か所くらいやるんですか?

1日にだいたい20カ所くらいだったと思います。それと並行して、ネットワーク機器のキッティングもしましたね。
いきなり「これキッティングしておいてください」って機器を渡されたんですが、初めて触る機器だったのでまずログイン方法から調べないとならなくて。
設定はザックリとした要件が渡されるだけでパラメーターシートやサンプルコンフィグがあるわけではないので、コンフィグ作成もなかなか大変でした。幸い、STMの中にその機器に詳しい方がいて、無事に完了させることができました。

– 応用力が試される感じですね

そうですね。あとは、サービスカウンターでの問い合わせ対応(ShowNetからネットワークを引いている各ブースの担当者向け)や、ShowNetウォーキングツアー(来場者向けにShowNetを解説)のサポートなどもしました。

– イベントの最終日は完全撤収でかなり忙しかったそうですね

はい、17時にイベントが終了してそこから撤収が始まり、完了したのは23時くらいでした。機器が搭載されたラックごと移動させたり、ラックから外した機器を提供してくださった企業様におかえししたり。あとは、ラック内やラック間を繋ぐ何百本というケーブルを巻いて、数を数えてチェックしたりと気の遠くなるような作業もありました。

技術力よりも必要とされる「的確なホウ・レン・ソウ」

– 最終日は体力勝負ですね。とろこで、会場に表示されているSTM参加者一覧を見たところ、学生さんも多かったようですが実際はどうでしたか?

確かに大学院生が多かったように思います。特に前半のHotStageから参加されてる方が多い上に、2回目・3回目という方もいらっしゃいました。

– 学生さんの方が時間に自由がきくから、2週間必要なHotStageからの参加もしやすいのかもしれませんね

そうですね。みなさん積極的でバリバリ動かれていたので驚きました。
社会人は初参加の方が多かったようでした。年齢層も若手から40代くらいの方まで、かなり幅広かったです。

– 技術面に関してはチャレンジだと仰っていましたが、実際はどうでしたか?

技術力に関しては、会期期間での参加であれば基礎が分かっていれば問題ないという印象でした。
どちらかというと、社会人としての振る舞いしっかりできないと厳しいな、と。

– 社会人としての振る舞いというと?

ホウ・レン・ソウですね。依頼された作業が完了したらすぐ報告するとか、困ったことが起きたらすぐ相談するとか。
みなさんすごいスピードで仕事をしているので、要領を得ない報告や相談はそれを妨げることになります。なので、的確に状況を説明するとか、要領よく話をまとめるといったスキルなんかも、技術スキルよりも求められているように感じました。

– 技術力よりも的確なホウ・レン・ソウ。言われてみれば納得ですが、ちょっと想定外でしたね

はい。この時限りのチームなので、そういった意思の疎通は普段の業務以上に重要になるんだと思います。ただ、HotStageからの参加となると、構築など技術的な作業も多いので知識と経験が必要になると思います。

▲ShowNetを見守るNetwork Operation center

普段と違う環境に身をおいて感じた危機感

– 今回参加してみての感想や気付きを聞かせてください

まず、自分のスキルについてですが、理解できていないまま放置していることがたくさんあると実感しました。色々勉強してきたつもりでしたが、改めてしなおさなきゃなって。あとは、同じSTMの方のやる気や勢いを目の当たりにして、「やりたいことを明確に持っている人が思いの他たくさんいるんだな、自分も頑張らないとすぐに置いて行かれちゃうな」と強く感じました。

– 普段の生活の中では感じない危機感みたいな?

普段一緒に仕事をしている人たちから刺激を受けることも、もちろんあります。この人みたいになりたいとか。ただ、危機感というレベルではなくて。
今回ご一緒したSTMの方たちの中には、空いた時間があれば機器のコンフィグを見て勉強している人がいたり、特定の機器にめちゃくちゃ詳しいスペシャリストがいたり、本当に色々な人がいました。みなさん、仕事じゃなくて自分の意思で参加しているので、取り組み方がすごく前のめりなんですよね。それを見て「これはヤバい。自分もやらなきゃ」という気持ちになりました。

– NOCメンバーの方はどうでしたか?

NOCメンバーの方については、それこそ本当にスペシャリストの集団というか、スゴイとしか言いようのない方ばかりでした。直接NOCの方と一緒に何かをするような機会はあまりなかったんですが、会期中はずっとトランシーバーで全てのやり取りが聞けるんです。そこで繰り広げられている会話や流れのレベルが段違いでした。例えばトラブルが起きても、その対応速度がめちゃくちゃ早くて、流れるようにトラブルを解決していくとか。しつこいようですが、とにかく「スゴイ」の一言でした。

– 今後の参加予定はいかがですか?

できれば次は、HotStageから参加したいですね。ただ、今のスキルセットだと若干難しそうなのでもうちょっと準備して挑戦したいと思っています。

思い立ったが吉日 アレコレ考えずにチャレンジしよう

– 最後にShowNetへの参加に興味を持っている方に、アドバイスをお願いできますか

会期期間のSTMであれば、ビビらずに申し込んでみるといいと思います。周りはすごい人ばかりですが、怖い人はいません(笑)。むしろ教えることを厭わない人ばかりでした。なので、技術的な知識や経験の不足を理由に二の足を踏んでしまうのはもったいない。特に若手の方は、あまりアレコレ考えずにチャレンジすることをオススメします。
STMの参加者は大学生から40代くらいまでと幅広かったので、仕事に慣れてきて刺激が足りないとか、普段一緒に仕事をしないような他社の方と一緒に仕事をしてみたい、交流を持ちたいと思っている中堅の方にもオススメします。
いずれにせよ、間違いなく良い刺激を受けることができるので、ぜひ多くの方にチャレンジしてもらいたいです

– ありがとうございました!

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