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Appier (エイピア) の「公平性」とは、常にそこにあるもの

最高執行責任者(COO)のウォンリン・リーが 2012年にAppier の創業メンバーに加わった際、彼女は会社組織で働いたこともなければ、会社を立ち上げた経験もありませんでした。

紆余曲折の多いスタートアップ事業の運営において、ウォンリンは自分の直感を信じ、手に負えなければ業界事例などを参考に業務にあたりました。それから十数年の月日が経ち、ウォンリンは共同創業者のチハン・ユー、ジョー・スーと共に、Appier を世界17拠点を構える収益性の高い上場企業へと成長させています。

重要なことは、ウォンリンたち創業者は 、創業時より大切にしてきた価値観を通し、公平性と包括性が根付く企業文化を構築してきたということです。

例えば、Appier には柔軟な働き方があります。社員はリモートワークやオフィスワークを自分たちのニーズに合わせて選択することができます。また、CEOのチハンやCOOのウォンリンに対して、「Ask Me Anything (何でも聞ける) 」というオープンなコーナーがあり、社員は質問や疑問を直接投げかけることもできます。無論、この「国際女性デー」のような記念日を応援することもまた、Appier の企業文化の一つだと言えます。

2023年の「国際女性デー」公式テーマは、Appier にとってどのような意味を持つのか。

2023年の国際女性デー公式キャンペーンテーマは、「#EmbraceEquity(公平を受け入れる)」です。このキャンペーンの主な目的は、equality(平等)とequity(公平)の違いを明確にし、私たちはなぜ後者を目指すべきかを強調することです。

公式ウェブサイト(英語) でも述べられているように、「平等」とは、個人またはグループの誰に対しても同じリソースや機会が与えられることを意味します。一方、「公平」とは、各個人の状況が異なることを認識した上で平等な結果がもたらされるよう、各自に必要なリソースや機会を割り当てることを意味します。

公平さという概念を受け入れる重要性について、ウォンリンは「公平は空気や水のようなものです。私にとってはそれ無しでは生きられないものです」 と述べています。

Appier の事業規模が拡大するにつれて、ウォンリンはさらに企業文化に注意を向けることで、誰もが成功できる職場環境を整えたいと考えています。また、世界中にいる600名以上のAppier 社員はこうした責任感を共有しています。

ビジネスイネーブルメント部のリーダーであるカリン・タンは「公平さは、次のゴールが手に届く範囲内にあることを保証するもの」だと考えています。カリンは、成功や進歩をゼロサムゲームとみなす既存の考えに異を唱え、逆にそれらを全て繋がるものとして捉え、持続的に成功し前進し続ける唯一の方法は、皆で協力しあうことだと考えています。「公平がなければ、私の考えを具現化することはできません。なぜなら、ある一定の人は常に(現状のままでは)手の届かないことを目指すからです」とカリンは指摘しています。

カリンが指摘する問題は、職場で働く女性にとってはとても身近な問題です。セクハラ、感情労働に対する不公平な責任の押し付け、家事労働分担の不均衡など、女性が職場で思い切り活躍することを妨げる外部要因が、依然として多数存在しています。

アカウントストラテジストの三好 久佐枝は、これらの問題に対処するため、「公平を受け入れることで、置かれた環境によって自分の能力を十分に発揮できていない人も、自分の可能性を最大限に発揮することが出来るようになると思います」と述べています。

Appier ではどのように公平を受け入れ包括性を育むのか。

Appier の女性リーダーはウォンリンだけではありません。世界の各オフィスや部署において、テクノロジーやビジネス領域でガラスの天井を破りつつある多数の女性リーダーが在籍しています。

フィオナ・リン・フェリアは、Appier の米国・EMEA地域の営業及びアカウントマネジメントのAVPです。フィオナは これらの市場への新規参入を成功させました。同市場から来る収益を2022年度売上収益の12%を占めるまでに成長させ、前年比7倍以上の伸びに導いています。

コ・ジュヨンは Appier の韓国におけるエンタープライズソリューション営業の責任者です。ジュヨンは、韓国市場において精力的にAppier ブランドを世に広め、市場シェアと顧客業種の拡大に貢献しています。

証明する必要もありませんが、こうした女性の存在は、女性が男性と同じことができるという証になります。フィオナもジュヨンもチームリーダーとして、チームメンバーに対し包括的で快適な職場環境を提供し、さらにはその環境を維持して行くという責任を担っています。彼女たちはこの責任を軽く考えてはいません。

フィオナは「誰もが意見を言える」環境作りを目指しています。 チームリーダーとして、同僚への質問を怠らず、彼らが落ち込んでいればそれに気づき、丁寧な対応を心がけています。

ジュヨンは、公正さと透明性のあるコミュニケーションや意思決定を心がけています。チーム全員がチームの成功に貢献できると信じ、多様な視点にこそ価値があると考えています。

今やテクノロジー業界で豊富な営業経験を持つジュヨンですが、唯一の女性営業であった新人時代を振り返り、「優れたIT営業になるための手引書がなかったため、先輩のアドバイスと経験に頼るしかありませんでした」と述べています。しかし、当時所属していた会社の営業部署は女性の同僚がいることを想定しておらず、また会社全体にも、公平で包括的な職場環境を整えるための十分な経験則がなかったため、ジュヨンは自分の存在自体が同僚にとって大きな変化になると感じていました。

そこでジュヨンは、上司の紹介で、韓国の多国籍IT企業で初の女性カントリーマネージャーであるメアリー・ウーという相談相手を社外に見つけました。ジュヨンは、仕事の進め方、コミュニケーションや共感といったリーダーシップスキルを開発する上で重要な事柄に関し、メアリーの助言が大変役に立ち、「以前は男性の同僚や上司からの助言だけでしたが、メアリーの業界での経験を聞くことで、仕事や意思決定においてバランスの取れた見方を持つことが出来るようになりました」と述べています。

あらゆる意見には価値があるものの、ジュヨンが経験した「若い女性営業」の立場について理解できるのは、やはり同業界で働く女性たちでしょう。自分を大いに理解してくれる相談相手を得ることは、キャリア形成に肯定的な影響をもたらします。ジュヨンは、自分が誰かの相談相手になれる機会があれば、ぜひ引き受けたいと述べています。

Appier 女性社員の割合の現状と今後について

女性管理職の存在が、企業にとってプラスであることは否定できません。Appierにおいて、ウォンリンは会社の財務や運営に貢献しつつも、社内外の女性を鼓舞する存在でもあります。

Appierの多くの女性社員が、ウォンリンの存在が求人応募への理由の1つと明かしています。ウォンリンが経営陣にいることで、応募者は「Appier はテクノロジー業界の大半を占める男性優位の会社」とは違うと感じています。

現在、Appier では600名以上の社員が在籍していますが、そのうち43%が女性です。研究開発、技術サポート、製品管理などを含む技術職は、女性社員が約29%を占めています。これは大手テクノロジー企業の技術系、女性社員率平均の25%を上回っており、Appier はこれからも公平性を確保していきたいと考えています。

Appier の社員は、性別、人種、その他のアイデンティティに関係なく、平等であると感じています。これは女性より男性が多いチーム構成であっても同様です。

シニアソフトエンジニアのシュ・シンホーは、男性の同僚が多い会議室で女性エンジニアの1人として話す際も、常に平等に自分の意見を述べる権利があると感じています。シンホーは「私が感じるこの平等感は、社会で男女格差が問題になることなどを忘れるほど、私たちの企業文化に深く根付いています。自分の性別が日常業務に影響を与えたことはありません」と述べています。

エンジニアマネージャーのティファニー・コンは、大学で共に学んだ同級生の9割が男性であった自身の経験を活かし、彼女がリーダーを務める週例会議では、誰もが声を上げられるように努めています。ティファニーは「最近学んだことや発見したことは皆んなに共有してもらい、議題は進行中のプロジェクトに限定させません。チームメンバーとの交流や議論を常に促しています」と述べています。ティファニーは、男女の役割分担にある固定概念が現実を左右すべきではなく、誰もが自分が好きで専門にしたい分野で才能を発揮し、重要な役割を果たすことができると信じています。

Appier の事業成長に伴い、管理職を含む女性社員も増えていきます。Appier では、女性を惹きつけ、長く働けるような公平で包括的な職場環境を促進するため、社員のキャリア開発において、多様性、公平性、包括性(DEI)を重要な要素にすることに注力しています。

Appierの学習開発責任者であるビクター・ソンは、「Appier では、人材採用や開発時にDEIを推奨するだけではなく、社員学習プログラムのコアコンピタンスにすることを計画しています」と述べています。

ウォンリンが創業者、そして女性リーダーとして体言してきたように、Appier は常に公平性を重視し、今後も世界中で持続可能な企業成長を続けるために、イノベーションの源である多様性を尊重してまいります。

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