目次
- はじめに、一石三鳥の記事にしたい
- 鳴かず飛ばずの新卒が、奮闘してハッサク立ち上げに挑戦するまで。
- 派遣会社から見えていない仕事、多すぎない?????
- SaaS、決めること多すぎない?????
- ハッサク、リリース!しかし喜びに浸る暇はない!ありがたい!
- 一石三鳥の記事、まとめ
1. はじめに、一石三鳥の記事にしたい
こんにちは!
株式会社ダイブ、イノベーションラボの小林です。
ダイブのSaaS『ハッサク』のPMとしてリリース・ローンチまでを主導しました。
ハッサクは2026年6月現在、全国176の宿泊施設様が導入してくださる人材管理システムに成長しています。
25年5月:リリース時のプレスリリース
今回、この『ハッサク』誕生までのストーリーを、キャリアを振り返りながら紹介して欲しいと人事の仲間からご依頼をいただいたのですが…。
…書き始めて5分でギブアップ😇
ダメだ!!このままでは普通の自己紹介になっちゃう!
普通な記事を読みたい人はWantedlyにはいないよーーー!(ど偏見)
きっとみんなもっと、準備段階の大変さとか、リアルなところも含めたキャリアの話が
読みたいんだーーーー!(ど偏見)
突然の惚気話ですが、私はダイブで働く毎日がめちゃくちゃ楽しくて愛おしくて、瞬きしてたら入社から丸6年半が経っていました。そんな私がつまらないダイブ紹介・自己紹介をしてたら、普通にダイブの損失じゃね?(鼻につく態度だ😇)
▼2019年10月1日 内定式の写真
ということで、
- ハッサク誕生秘話も紹介できる。
- ダイブでの働き方の一例も紹介できる。
- ついでに私も、苦手な振り返りができる。
そんな『一石三鳥』の記事にしたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!
2. 鳴かず飛ばずの新卒が、奮闘してハッサク立ち上げに挑戦するまで。
2020年4月。
ダイブに入社できました。
が、新型コロナウイルスによって世界中の観光が止まり始めた頃です。
観光業の一員であるダイブも、大打撃を受けました。ホテルや旅館は軒並み休館し、リゾートバイトの求人もなくなり、お仕事がなくなってしまうスタッフさんもたくさんいました。
当然、入社1ヶ月の新卒ができるような仕事なんて一つもありません。
ここでどうやって生きてくんだろう…。
戦々恐々ながら「拾ってもらったダイブに恩返しを!」と、社会人をスタートしたバックグラウンドが、己のキャリアに多大な影響を与えてくれることになります。
2020年6月。
私はTokyo Dive(以下、TD)という部署から社会人生活をスタートします。
TDはめちゃ簡単に言うと「上京生活のお試し」ができる、リゾートバイトの東京バージョンです。今ではダイブの当たり前のサービスの一つになっていますが、当時はわずか4名のチームでした。
- 部署立ち上げからのチームマネージャー。
- リゾート営業のマネージャーで営業の大ベテラン。
- 経営企画から異動してきた先輩。
- …そして、新卒で鼻垂れの私。
圧倒的な戦力差ーーーーーー!!!
▼TD時代の先輩方と最近ごはんに行ったときの写真
異動直後から私は完全に暗黒時代でした。
6月に異動してからの約7ヶ月は
本当に鳴かず飛ばず。
2021年3月。
ここで突然、東京オリンピック・パラリンピックに関する大型案件が、ほぼ同時に2つ持ち上がります。
…で。
ここまで半年間、鳴かず飛ばずだった鼻垂れ新卒の私は言いました。
「オリパラ2案件、どっちもやりたい!!!!」
…自分で見返しても怖いもの知らずすぎる…黙って欲しい…。
実績も案件自体の前例もない状態で、形になっていない仕事をぽーーーんと任せてみる。
今も、このスタイルはダイブのあちこちで普通に見ます。笑
ダイブの「任せてみる」は結構本気です。笑
2021年6月。
オリパラ案件に取り組み始めてからは、本当に楽しかったです。
初めて「拾ってもらった会社の役に立てるかもしれない」チャンスだったので、余計にそう感じたんだと思います。
…が。
ここで大事件が起きます。みなさん、覚えていますでしょうか。東京オリンピック・パラリンピックは無観客開催になったのです。2案件のうち、飲食の案件は、先の見えない状況から会社としてストップせざるを得なくなります。
しかしこの時点で、すでに100名を超えるスタッフさんのお仕事が決まっていました。
つまり、約100人に「決まっていたお仕事がなくなってしまいました、他のお仕事を一緒に探させてもらいたいです」という電話をしていく必要があります。派遣営業を経験した人なら分かると思いますが、できればかけたくない、本当に心苦しい電話です。
目の前は真っ暗。
でもダイブには、ピンチに駆けつけてくれるアベンジャーズがいました。
泣いちゃうと思った〜〜〜〜〜〜〜笑
(当時わたしキングダム1mmも知らなくて、千人将をがっつりスルーしてる〜〜〜笑)
結局、部署も違う大先輩たちが、全部電話をかけてくれました。
恩返しロードを走りたいのに、恩ばかり積み上がっていくな???
ほんと、この時のことはこれからもずーーーっと覚えていたいです。
2022年5月。
私は年間MVPをいただいて「ついに自信を手に入れました!」
…とはなりませんでした😇
▼受賞直後の写真。私の髪型なにこれ。
MVPをいただいたことは泣いちゃうほど嬉しかったです。でも、これだけ周りに助けてもらって、分からないことだらけで、自分としてはまだ全然できていないつもりなのに、会社からは一番大きな評価をもらった。
「あれ?みんなにこんなに褒めていただいてるけど、でも私はこれでいいのか……?」
MVP受賞から1ヶ月後!野方さん(取締役)に奇跡的に組んでいただいたMTGでこう言われました!
野方さん:はるって、ここまでTDで営業やって、オリパラ案件やって、MVP取って、この先なにやりたいの?
怖すぎぃぃぃぃいい😱
でも、自分から取締役に「やりたいこと」を直接伝えられる機会なんてそうそうありません。ここを逃したらダメだ!!と、めちゃくちゃ必死に考えた結果…
わたし:新規事業とか企画とか、とにかく新しいことやりたいです!
…終わった。
スフレパンケーキくらいふわっふわなことしか言えなかった。笑
新規事業って何をするのかも、企画職が具体的にどんな仕事なのかもよく分かっていない。でも、新卒時代に決意した恩返しロードを急ぐためには、今までやったことのない仕事をしてみたかったのです。ずっと生意気😇
▼当時の組織変更のお知らせ
念願の企画職。今までとは違う仕事。
…ですが。
めちゃくちゃ詰められる!!!なーーーーーんて面倒くさい仕事なんだ!!!
いきなり心が折れます。笑
でも、この時期にめちゃくちゃ詰めてもらった経験は、その後の私の仕事にかなり影響しています。
- 誰の何を解決するのか。
- そもそも本当に困っているのか。
- どれくらいの価値があるのか。
- どうやったら現場は動きやすいのか。
- 会社としてやる意味があるのか。
ここから、ようやくハッサクの話が始まります。
3. 派遣会社から見えていない仕事、多すぎない?????
営業としてホテルや旅館のお客様と関わっていた当時、一番よく聞いていたのは「人が足りない」という話でした。だから私たち人材会社に、スタッフさんのご紹介を依頼していただける。当時の私の仕事への解像度はその程度。
しかし!
2023年4月。
誰もが知る、あのウルトラムキムキマッチョのシニアマネージャー馬場さんから、声をかけてもらいました。
馬場さん:長くお付き合いしている人事部長から、“派遣スタッフさんの手配が大変すぎる。ダイブさんで何とかできないですか”って相談をもらってるから、はるも一緒に話聞いてほしい。
またまた余談ですが、まず、これがめっちゃ嬉しかったのです。
まだ答えのない話を聞きに行く時に、「こいつも連れていこうかな」の一人に入れてもらえる。1年前に「新しいことやりたいです(ふわふわ」と言っていた私からすると、こういうところから少しずつ仕事への向き合い方が変わっていったのかなぁと振り返って思います。
そして実際に現場を見せてもらうと。
派遣会社ごとに連絡方法もフォーマットも違う中で行われる、超ハイスピードで複雑な派遣手配。営業時代は、派遣会社営業目線で自分なりに、現場の人手不足を解消するためにと思って頑張ってたけど…
派遣会社から見えていない仕事、多すぎない?????
この時、初めて知りました。
その後、野方さん、馬場さん、開発チーム、営業企画チームで話していると、
皆:
「これ、システム化できたら他のお客様も助かるんじゃない?」
「自社で作れるんじゃない?」
「作るならSaaSかな」
と、ブレストは大いに盛り上がりました。
わたし:
ほーーーーーーーーー。なるほどなるほど。
……ところで、SaaSって何ですの?????
恥ずかしながら、ここが私とSaaSとの出会いです。笑
さあ、勘のいい皆さまはもうお分かりでしょう。SaaSすら知らない私は、
わたし:SaaSのPM?やりたいです!
またです。
懲りてません。笑
ハッサクPM編、スタートです。
4. SaaS、決めること多すぎない?????
ハッサクの開発話で、絶対に紹介しなければならない人がいます!
事業開発責任者、加藤さんです。
事業開発チームの記事
私は冒頭で「ダイブ初のSaaSサービス『ハッサク』のPMとしてリリース・ローンチまで主導しました」と、いけしゃあしゃあと自己紹介していますが、本当の意味でのハッサクの生みの親は加藤さんです!
開発のプロなのはもちろん、事業の解像度が異常に高い!
SaaSが何なのかも知らない私が横で「ほーーーーー」と言っている間に、私がお客様から聞いてきた話を、システムとして成立する形にどんどん翻訳していく。ダイブがこれだけの規模のシステム開発を社内で完遂できたのは、本当に加藤さんのお力です。
2023年5月
で。そんな加藤さんにSaaSづくりのお作法を教わり始める前。
▼SaaS?やりたい!と意気込んでいた私がこちらです😇
BOSSはこういうの常に面白がってくださってましたが…。
…自分が上司だったら、違う人に任せた方が良いかと心配になります😱
2023年8月。
いざ、システム開発のキックオフMTG!
(ちなみにキックオフの意味も知りませんでした、語感がかっこいいと思ってたくらい)システムに搭載する機能の話をしていたのですが、それだけではなく…。
- 誰が使うのか。
- 誰が何を見れるようにするのか。
- どのタイミングで何を通知するのか。
- 障害が起きたらどうするのか。
- 料金はいくらにするのか。
- 契約はどうするのか。
- 利用規約はどうするのか。
いや、知らん知らん知らん知らん!
SaaS、決めること多すぎない?????
でも、「知らないのでできません」と言ったら物語が終わってしまうので、知っている人にひたすら教えてもらいました。
- 加藤さん・開発メンバー・法務・弁護士さん・お客様・営業に聞きまくる。
- 聞いたものを持ち帰って、整理して、またボコボコに叩いてもらいにいく。
これを延々やっていきました。
こうして少しずつ、システムの画面も形になっていきます。
- 利用規約を作る!
ここで、私の脳が一回焼き切れます😇
利用規約、難しすぎる。
弁護士さんからいただいた原案を読んで、自分が理解できる日本語に書き直していく。
当時の自分用メモ。
「お客さんが管理を怠ってID&パス漏らしちゃっても責任取れないよ」
「料金支払い忘れたらサービス停止しなきゃいけないよ」
利用規約をギャル語に翻訳しないと理解できないPM、爆誕。
2024年6月。
最初のお客様との打ち合わせ後、社内でこんな共有をしています。
わたし:
そして『システムまだですか?!部長が待ってます!』と言われました!
これまた泣いちゃうほど嬉しかったなあ。全然完成してないんですよ?
まだテスト画面も使ってもらっていない段階から、お客様が待ってくれている。
頑張らないという選択肢はない。笑
2024年9月。
本格的な提案資料も作り始めました。
1年間ずーーーーーっと一貫して気が早いBOSSがいてくださったことも、励みになっていたなぁと振り返って思いました🙇笑
当時は焦っちゃって、うっとうしかったですが。
(大丈夫、ご本人にも言いました。笑)
▼初のSaaS資料にテンションを上げるBOSS
5. ハッサク、リリース!しかし喜びに浸る暇はない!ありがたい!
でも、ここまでやっても、まだ一社にも本番導入されていません。
道のり長ーーーーーーーーーい!!!!!!笑
ここからようやく、「本当にお客様の現場へ届ける」というフェーズに入ります。
2024年12月。
最初のお客様と、システムの試験導入が始まりました。2023年5月に「こんなシステムがあったらどうですかね?」と話し始めてから、約1年半。
紙に四角と線を書き、加藤さんたちと開発を進め、利用規約をギャル語に翻訳し、お客様から「まだですか?」と言っていただきながら、ようやく実際の現場で使ってもらうところまで来ました。
とはいえ、試験導入は「完成したシステムをお渡しして終わり!」ではありません。実際に使っていただくと、こちらが想像していた動きと違うところも出てきます。
- この説明では伝わらない。この操作方法は使いづらい。
- システムだけでなく、その前後の業務も整理しないと結局楽にならない。
お客様に使ってもらって初めて分かることが、全然普通にめっちゃありました。
そして2月には、息つく間もなく2社目のお客様でも試験導入が始まっていきます。
2025年2月。
ついに、システムの名前が決まります(ギリギリ
ハッサク
ハッサクの由来は2つ!
1つは【派遣スタッフの管理を、「サクッと」一括で。】を文字っています。
そしてもう1つ。
「八朔」という昔からのならわしにもかけています。
八朔(旧暦8月1日)は、日頃お世話になっている人へ感謝を込めて贈り物をする日。日頃からダイブのスタッフさんを受け入れてくださっているホテル・旅館のみなさんへ、今度はダイブから、日々の業務を少しでも軽くするものを届けたい。
そんな意味も込めて『ハッサク』になりました。
▼ロゴ規格、ロゴも社内で作れるんですダイブ!マネージャー橘さんが作ってくれました
…ちなみに、他の候補には
- 「スマツー」
- 「マネスタ」
- 「スマコア」
- 「ダイサク」
などがありました。
うん、ハッサクでよかった!!!笑
名前が決まると、一気に商品っぽくなります。
- ロゴを考えて。
- ドメインを考えて。
- 説明資料を作って。
- 料金を考えて。
2025年4月。
4月に最初のお客様で本導入、6月には2社目でも本導入を迎えました。
構想から丸2年後。
たくさんのプロに助けてもらいながら、無事、ハッサクリリースに辿り着きました。
感無量!
…と言いたいところですが、サービスは開始したばかり!!
毎日ハッサクチーム総出で全力対応が続きました😂
同時期、営業企画からイノベーションラボへ部署名が変わったチームには、この時期に、後のBPO事業責任者となる二宮さんがジョインしています!
▼チーム対面後のぎこちない挨拶
なんや「伝説」て。
違うんですよ、それだけ嬉しかったのです。笑
というのも、それまで私は前述の通り、お客様との商談、システムの改善、導入準備、その後の運用まで、ハッサクに関することをかなり広く見ていました。
そこに、同じ温度で事業全体を見てくれる人が入ってきた。
「私はこう考えています」と説明する相手ではなく「この事業、次どうする?」を一緒に考えられる人ができることが、震えるほど嬉しいことだと知りました。
▼今じゃ、うちらソウルメイト💪
2025年5月。
ハッサクをダイブ初のSaaSサービスとして正式にリリース。
8月には、導入企業様との事例も発表しました。
▶︎25年8月:ご導入企業様の事例紹介プレスリリース
2025年10月。
ハッサクと、そこから広がったBPO事業の責任者を、二宮さんへ引き継ぎました。
……などと振り返っていますが。
引き継ぎから間もない2025年10月末。
冬がものすごく忙しいお客様でもBPOを開始することになり、最終的にはそのまま現地へ駐在します。
▼忙しい師走が早めに来たことにはしゃぐ私。
つい数ヶ月前までSaaSを作っていたのに、今度は車が埋まるほどの雪山でBPOのオペレーションを作っています。どういうこと?????笑
▼半日で埋まった車。ほぼ見えない。
死ぬほど駆け足になってしまいましたが、以上がハッサク爆誕までのストーリーです!
正直、怒涛の日々すぎてちょっと覚えてない。笑
駐在から帰ってきた2026年2月以降は、経営判断を支える事業戦略を考えたり、社内のオペレーションを根本から見直すプロジェクトを進めたり、ダイブグループ横断の街づくりプロジェクトに関わったりしています。
相変わらず、やっていることに統一感があるような、ないような…。
しかしこの6年半、そしてこれからきっとずっと変わらないことを見つけました!
目の前に、
「これ、もっと良くできないのかな」
「誰もやっていないけどどうする?」
というものが現れると、どうしても首を突っ込みたくなる私。笑
そしてありがたいことにダイブには、私のまだ形にもなっていない「やりたい」を、仕事の話として受け止めてくれる人たちがいます。
もちろん、めちゃくちゃ詰められます。笑
でも、未完成だからといって、最初から相手にされないことはなかった。その繰り返しで、毎日楽しく仕事をしてきました。
6. 一石三鳥の記事、まとめ
誰かが用意してくれた、求められた仕事を、正しくやり切ることももちろん大事。
でもダイブには、まだ名前のついていない、
「これ、私がやりたいです」
と手を挙げたところから始まる仕事もあります。
この記事を読んでくださった方が、いつかダイブでそう言ってくれた時、
今度は私が、その人に「なら解決」と言える人になりたいと思います!
未完成な「やりたい」を一緒に仕事へ変えていけたら最高です。
は〜〜〜〜〜!
ハッサク誕生秘話も書けた。
ダイブでの働き方の一例も紹介できた。
そして、苦手だった自分の振り返りもできた。
一石三鳥、無事達成です。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
直接お会いできた際にはぜひ、自己紹介のさらなるアップデートを手伝ってください。笑
恩返しロードは、まだまだ道半ば!