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リバース・ダウントルネード

何かキャプテン翼の必殺技みたいなタイトルですが…組織論的な話です。



アマゾンのように「ターゲットと提供するベネフィットが明確」な会社は

~目的達成「以外」の無駄な事をしない。~

という方針っぽいので、会議があっても意思決定が早いように感じます。



でも「明確な指針」に基づいてサービス提供される事は稀です。

※世界的に見てもブランド力やサービスの明確化でプル戦略(惹きつける)

 出来ている会社の方が少ないのでこれは仕方無い事ともいえるでしょう。


結果的に意見が分散化して、会議ばかりで生産性の低い構造になっているように感じます。


アマゾンはさておき、今回はそんな組織に焦点を絞って書いていきます。




トップダウンとボトムアップって良く聞きますよね。

細かい定義は無視しますが、おおよそは以下。

・上位者が計画を決めて細かく指示するのがトップダウン。

・一般社員から意見・情報を収集して上位者の意思決定につなげるのがボトムアップ。



そして昨今は「ボトムアップが大事ですよ~」とか「コーチング重要ですよー」的な風潮で、それ関連の書籍が多いかと思います。




これどうなんでしょうね。              最近、個人的には疑念を持ち始めました。




常に創意工夫の姿勢に溢れた社員が多くいて、

意見が自由闊達に上がってくるような風通しの良い組織にはボトムアップは良いのかもしれません。

ただ、組織を重んじる会社風土。スピード感よりも慣習を重視する社会風土。

大人しい性格で、調和を重んじるタイプの日本には向かないような気もしてきました。




そもそもあんまり意見出ないし、ボトムアップ自体成立しないんじゃね…





と感じるからです。


じゃあどうなんだと考えた時に重要だと思うのは


・強い意志を持ったリーダーの存在

・ファシリテーション(意見を引き出す)

・嘘も方便(主体的に参加している気持ちにさせる。)


の3つなのかなーと個人的に考えるようになりました。


意見が出ないとは言いましたが、1対1で題材を出した上で話を聞くと沢山意見は出ます。

ただ、そこまで個々人の意見を全部聞いていたら、キリがありません。

スピード感が無くなります。


大事なのは、


「〇〇がしたい」というキッカケがあって、これに一番熱意を持っている人が

「予め自分一人で決めたゴールに向かって、周囲を上手く巻き込んでいく」

これが大事なのだと思います。


この時のポイントは「実はゴールは決めているんだよ」感を出さずに、

皆が「主体的に意見を出した」「自分は参加している」と上手く勘違いさせつつ、

自分のゴールに向けてメンバーを巻き込むか。


これが、マネジメントの重要な手腕のように感じました。



これを今回勝手に

リバース・ダウントルネード型マネジメント!



と名付けました。

(英語的に正しいかは無視!w)





「広く意見を募る」「誰しもにチャンスがある」のマイナス面としては、最終決定権限者が不明瞭になりがちです。


これが一番マズイ。


決定権限が誰にあるのか不明瞭だと打ち合わせの回数ばかりが増し、その割に何も決まらない。

非常に非効率です。



新たな事をやる時のステップとして、


①責任者を明確にする。(メンバーに明確にアナウンスする)


②責任者の中で概ねのゴールを定める。(メンバーにアナウンスしない)


③参加者を募る。(自分のゴールに近くなるよう上手くファシリテートし、事業のエンジンになるメンバーを選定する)


④参加者のモチベーションを上げる。(参加者の主体性を刺激し前向きな気持ちにさせる。@嘘も方便)


こうなのかなと。


ゴールまで皆で決めようとするとキリが無いし、ゴールへの方向性に修正が生じると

往々にして最初の熱意を持った企画者(責任者)のモチベーションが大きく下がる気がします。



こうした事を上手く出来る方と巡り合いたいものですね。



以上、思いつきで書いたのでオチはありません。


弊社でも新規事業創造は常に付きまとう重要課題です。

そんな事をぼんやりと考えながら書いた次第です。


おわり。

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