私が社会人デビューしたのが2007年。
当時から「終身雇用」というモノの未来を悲観しており、ずっと「自力でメシが食える能力開発」を意識してきました。(今も勉強中、先々もずっと勉強でしょう。)
自分の中でのコアコンピタンスも確立されつつあり、自信もついてきたので方向性としては間違っていなかったと確信しています。
そして、そんな10年の間に、
パナソニック、ソニー、シャープ、三菱、東芝…
様々な企業のリストラ、早期退職を見てきました。
そして悲惨な状態に陥る人も割とリアルに見てきました。
それでも…
それでも……
それでもなお!
「大手に在籍すれば安泰」
という雰囲気は消えないようです。(TωT)
つい最近、とある2名の方に出会いました。
両名とも中堅~大手メーカに在籍されている方で、
「これからの時代は自分の能力を磨く事だけが自分と家族を守れる唯一の道。」
という趣旨で当社に応募されました。
非常に優秀な方でした。
当社としては是非!と思っていました。
結果的には両名とも入社に至りませんでした。
それどころか、転職自体が白紙になりました。
何故か
御家族中心に「周囲の理解」を得られなかったためです。
家族を守るための攻めの戦略が、家族の反対にあって実現しなかったのです。
人間は本能的に変化を嫌う傾向があるようなので、御家族の気持ちも解らなくもないのですが、少し悲しくなりました。
愛知で仕事をする人間として、よく社員にも言っている事があります。
「いつまでもあると思うなトヨタと車。」
このエリアでこんな事言うと、「バカじゃないか」と思われますが、結構本気でそう思っています。
愛知は製造業がメインのエリアで製造業に頼りがち。
殆どの人が「製造業、自動車系」という枠組みの中で「如何に売上(市場シェア)を拡大するか」しか考えていません。
短期的にはそれでいいと思います。
でも中長期ではどうでしょうか。
個人的には製造業も自動車メーカも将来を悲観視しています。
ただし、悲観視しているからこそ産まれる新しい発想、新しいビジネスがあると思っています。
従来の視野を脱却した中にこそ明るい希望が見えてくると思う。
会社に依存せず、独自の視野を持っている。
中期的にはそんな人達と新しい領域でビジネスをしていきたいなーと考えています。
おわり。