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ブラック企業を叩く人が思考停止に陥っていないか心配

どうもこんばんちは。新井です。

前回、次は楽しい記事を…と書いたのに真面目な内容になってしまいました…^^;



突然ですが、私は営業に加えて採用とか人事をしている人です。
そのため世の中のブラック企業系のニュースには割と敏感です。
それら情報に触れると、基本的には企業側の怠慢が招いた事態であり
ニュースの多くは労働者に同情するものであります。



ただ、最近それらニュースに付くコメントの質に少し疑問を感じています。



・残業代が出ない
・18時から22時まで面接させられてグッタリだった
・スキルがつかない
・正社員の求人に応募したのに実態は契約社員だった
・学生インターンを低コストの労働力で搾取している
・多重請負による搾取は悪だ
・賞与が聞いていた話と違う



例えばこれらなんですが、間違っているとまでは言いませんが
上記実態があれば即ちブラック企業認定で、避けるべき対象なのでしょうか。




それはちょっと違うのでは…

と個人的には思います。




ちょっとヒネくれた言い方をすれば、


「自由の扇動者たるIT技術者がどうして法治国家の名の元に思考停止になっちゃってんのよ。」

と煽りたいです。



もっと言うと技術者本人側から知らず知らず法律を逸脱している場合も多々あるのに、
そういう部分を一切加味しないのは卑怯なんじゃない?とも思います。


「聞きかじった情報だけでなく、もっと勉強しなさいよ。」と感じるのです。



そして煽った書き方+採用担当としては言ってはいけない事ですが、あえて応援を込めて言いたいです。



「労働基準法、労働契約法、労働安全衛生法なんぞの枠組みで思考停止せずに、もっと大きな視点で自身のためになる条件を交渉しなさいよ。」



と。

「それら法律を考えたのは、貴方達が毛嫌いする頭でっかちのエリートが作ったルールだよ。」


と。




何というか、

勧善懲悪ブーム

とでもいいましょうか。

私の感覚としては若い世代中心に(最近はオジサンもですが…)、


「転職希望者がルールに清潔・潔癖すぎて心配」


なのです。


別にブラックを迎合しろとかそういうつもりは一切無いです。
ただ、傍から見ていて


「ズル賢さが殆ど無くて逆に苦労するだろうな…」と思うのです。



企業は営利目的が大前提にあります。金が絡みます。


金が絡む以上、人間の本質もあいまって残念ながら完全にキレイな世界ではありません。


むしろ思った以上にドロドロした世界だと思った方が良いです。

加えて、最近は慢性的な将来不安や政情不安から企業の節約意識が働くのは当然の事であり、
程度の差こそあれど、コスト(人件費)に対してグレーなゾーンは発生します。

それを一々、法律を武器にした真っ向勝負で批判ばかりしていたら疲れるだろうな…
というのを凄く感じるのです。


じゃあどうするのか。
私の感覚では、


「個々人の希望優先度を決めて、リスクリターンのバランスだけを冷静に考える」


方が精神衛生上からも良いと思うのです。

完全なホワイトの聖域企業を見つけ出すのに労力を100使うくらいであれば、
リスクリターンが自分のとってメリットと感じるグレー企業を10の労力で渡り歩いて、
実力や権力をつけてから、我を通して立場をホワイトにしていく。


この方がよっぽど確実で疲れないのでは無いかと思います。
(私はこの方法で現在かなりホワイトな環境に今います。)


こういう書き方をすると、キャリア志向の能力値が有る程度高い人に限られるかと思われるかもしれませんが、企業に給与・生活を完全に依存している労働者の場合でも考えは同じです。


完全ホワイト企業で10年以内の倒産確率50% と グレー企業で10年以内倒産確率20%
だったとすれば、グレーの内容次第では後者を選んだ方がメリットあるのではないでしょうか。


「そもそも倒産すれば終わり。」「経営を長期安定させるための必要犠牲もあるかも…」
という部分を一切見ずに短期的な目線でしか物事を語れないというのは、思考停止の証拠なのではと感じます。



正義のヒーローを目指すのであれば勧善懲悪で良いでしょう。

でも結局は皆、自分が楽しい生活、良い思い、ストレスの少ない生活をしたいだけでしょう。


ならばもっと大きな視点でズル賢くリスクリターンを計算した方が良いのではないでしょうか。

そんな事を書きたくなった今日この頃でした。



★当社はコンプライアンスを遵守し、違反行為を起こさないよう気をつけております。
★法律違反を認めたり、推奨したりしている訳では無いので悪しからず(笑)
★とはいえ、民事レベルで言えば関係者が納得していれば、そもそも裁判なんて起こらないけどね………(-。-) ボソッw


そんな当社は面白い人との出会いをお待ちしております。

何卒よろしくお願いいたします。

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