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リスニングマインド活用ガイド:検索エンジンが好むコンテンツの作り方

オウンドメディアのコンテンツを作成する際に最も重要なのは何でしょうか?
それは上位表示させることです。
どれだけ素晴らしいコンテンツでも、検索エンジンの1〜2ページ目に表示されなければ、消費者の目に留まることがありません。
では、上位表示されるコンテンツをどのように書けば良いでしょうか?
答えは、リスニングマインドを積極的に活用することにあります。

今回はペット用品、ペット関連の商品を販売するECサイトのコンテンツマーケターとなり、リスニングマインドをどのように活用できるか、順番に見ていきましょう。

1.業界リサーチ:消費者が探している製品の種類は?

ペット関連の様々な商品の内、犬用のサプリに関する記事を書こうと思います。
ファーストステップは消費者が探しているサプリメントの種類を把握することです。
このような時に使える、おすすめのツールはクラスターファインダーです。
“犬 サプリ”と一緒に検索されているキーワードをビックデータで収集するため、商品の種類に関する情報を一気に把握することができます。

“皮膚ケア、毛艶、関節、目の健康、デトックス、コラーゲン、アンチノールサプリメント、ハーブ、はなびらたけ、老犬、ゼリー、おやつサプリ、うちのかぞく、アニマケア”などを探していることが分かります。
グラフで見た時に各キーワードがよく見えない場合は、右上にある“カードビュー”機能をお使いください。

このようにカードビューを使うと、各クラスター内のキーワードと検索量を見ることができます。
グラフでは見えていなかった“アミノ酸、乳酸菌、グルコサミン、亜鉛、水分補給、毛量増やす、療法食、認知症、精神安定、腎臓病”などのキーワードも確認することができました。

2.素材探し:消費者が1番興味あるものは?

サプリメントの種類が分かったので、次はこの中で何についての記事を書くのか候補を絞っていきます。
まずはクラスターファインダーで把握したサプリメントの種類をインテントファインダーに入れて、各キーワードの検索量をチェックします。キーワードを入力してトピックを見ると、関節、アンチノール、コラーゲン、DHC、亜鉛、腎臓、白内障、グルコサミン、乳酸菌の順に多く検索されていることが分かりました。
関節や腎臓、白内障などのキーワードは直接入力していませんが、リスニングマインドは入力したキーワードの前後に付くキーワードを自動で抽出し、トピックに分類するので、逃していた重要なキーワードを見つけることができました。

3.素材の確定:ブログに合ったキーワードか?

インテントファインダーの検索インテントフィルターを使用すると、情報型のキーワードだけに絞り込んで確認することができます。
“移動型、商業型、取引型”の場合、情報を探そうとする意思が弱いため、オウンドメディアよりも製品のホームページや詳細ページなどが上位に表示され、消費者もそのページに移動する可能性が高いです。
そのため、ブログ記事を作成する際には、該当するキーワードが情報型のキーワードであるか確認した後に素材として採用する方が良いでしょう。

4.コンテンツの構成:消費者の質問を確認して答えを整理

パスファインダーは消費者の検索ジャーニーを示すツールです。
一般的に、特定のキーワードを検索した後、より細かく知りたい情報を再度入力して検索を続けます。
検索ジャーニーを事前に把握し、その質問に対する答えをコンテンツに入れることで、消費者がクリックする、クリックせざるを得ないコンテンツとなります。
また、消費者の意図を正確に把握し、それに回答しているコンテンツなので、検索エンジンにも好まれるコンテンツとなります。
パスファインダーの各キーワードを消費者が投げかける “質問” と捉え、それに対して回答する方式でコンテンツを企画してみましょう。

“犬コラーゲン 効果”のパスを見ると、
コラーゲンの効果を検索する前には腎臓、皮膚、アレルギー、かゆみなどの症状と共に検索されており、どのような症状に効果があるのかが気になっています。(緑のキーワード)
コラーゲンの効果を検索した後のパスは、コラーゲンの摂取量や摂り過ぎによる副作用を心配しています。(紫のキーワード)
これらはコラーゲンのサプリを検索している消費者が気になっている内容なので、各キーワード(質問)に回答する形でコンテンツを作成することができます。

  • 犬にコラーゲンは必要ですか?
  • どのような症状に効果的ですか?
  • 犬に必要なコラーゲンの量は?
  • コラーゲンを摂り過ぎるとどうなりますか?(副作用は?腎臓に負担がかかりますか?)
  • コラーゲンを補えるサプリや食べ物の情報
    等。

次に“犬白内障サプリ”のパスを見てみました。

既に白内障と診断された犬の飼い主さんだけでなく、白内障予防という予防目的でサプリを検索している飼い主さんもいることが分かりました。
予防目的のユーザーについてもう少し詳しく知りたいので、“犬 白内障予防 サプリ”のパスを見てみます。

白内障予防サプリを検索する前に、

  • 目に良いサプリや食べ物、おやつなど摂取するもので予防する方法(水色のキーワード)
  • 帽子、服などの身に着けるもので予防する方法(ピンクのキーワード)
  • 白内障になりやすい犬種や日向ぼっこ、日差しなど白内障の原因(黄色のキーワード)
  • 白内障の手術費用や保険(紫のキーワード)
  • 白内障の初期画像(グレーのキーワード)

等、幅広く検索していました。
目に良いサプリや食べ物だけでなく、原因や初期症状、手術や保険について等、様々なコンテンツが書けそうですね。

短時間でコンテンツを企画、作成する方法

もっと短時間でコンテンツを作りたい場合は、パスファインダー内にあるペルソナビューを使うのも一つの手です。
ペルソナビューは検索パス内で同じ意図を持ったキーワードをクラスタリングしてくれます。

ペルソナビューの画面で一つのクラスターを選択し、“AIレビュー→ペルソナ”をクリックすると、ペルソナが知りたい質問リストを自動で作成してくれます。
これをベースに質問をリストアップし、回答するコンテンツを考えることで、コンテンツの企画が出来上がります。
更にチャットGPTなどに質問を投げかけ、回答してもらうことであっという間にコンテンツの作成まで終えることができます。


このようにリスニングマインドを積極的に活用すると、消費者が必要としているコンテンツ、検索エンジンで上位に表示されるコンテンツを企画し、作成することができます。

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