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Adventure Blog - 切り取られて景色は完成する(CEO:姜)

代表の姜(かん)です。「窓」という存在自体を意識したのは2004年頃ロサンゼルスに留学中のアパートの部屋でした。そこから創業までの10年の間に、窓と風景にまつわるいろいろなものを見ては感じてきました。その一つが、建築です。

本屋の建築コーナーに行かなくても、日本で建築を考えれば安藤忠雄にまず出会います。コンクリート、かっこいいです。彼の作品を眺めていると、あることに気付きます。景色を狭く、細く、長く切り取るコンクリートの壁。ミッドタウンの「21_21 DESIGN SIGHT」を歩いても、コンクリート壁の十字架スリットから光が射す「光の教会」でも、「淡路夢舞台」でも直島「地中美術館」でも。景色が狭い。のに、広い。むしろ無限。世界は広いのだと感じるんです。

建築の窓といえば、ル・コルビュジエが「近代建築5原則」で提唱した「水平連続窓」の概念があります。なんてことはない、僕らが毎日どこでも見ている、家やビルで横に連なる窓たちのことです。でも1920年頃には、これは新しい革命でした。壁が家を支えるのではなく、鉄筋コンクリートと柱が構造の支えとなることで、壁の責任を減らしました。その結果、窓をたくさん連ねても安全な建築が誕生しました。

余談ですが、Atmoph Window 2には、3台まで窓を水平連続窓として連携できる「パノラマ」という機能がありますが、辿ればコルビュジエ様のおかげですね。安藤忠雄は彼についての著書『ル・コルビュジエの勇気ある住宅』の中でこんなことを言っています。素晴らしい建築家は世界にも歴史にもたくさんいるけど、どうやっても敵わないのがル・コルビュジエだと。

実は、僕は多くの人は知らないだろう事実を知っています。景色は、切り取られることで完成します。もう少し弱い言葉でいうと、景色は切り取られた方が、迫力が増し、感動が増します。イメージしてみてください。ホテルに着いて広いロビーに進むと、奥の壁が全面窓になっていて、そこには大自然が広がっています。「わぁーー」と誰もが感嘆するシーンです。景色は、切り取られています。

それは言い過ぎじゃないか、という人にオススメのスポットがあります。京都大原の宝泉院で、畳に座り「額縁庭園」をぜひ感じてみてください。世界が広く、自然がより美しく感じると思います。京都に移り住む未来を知らない10年前の一人旅、初夏のまだ涼しい朝に、僕はこの切り取られた自然に感動し自信を得ました。

Adventure by Atmoph
「日々を、冒険にする」アトモフのブログ。Atmoph Windowのストーリーや、旅行、ライフスタイルなどを、Atmophのテイストで取り上げていきます。
https://adventure.atmoph.com/
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