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セルフマネジメントを勉強中(4)

さて前回まではセルフマネジメントの土台づくりを行いました。

セルフマネジメントを勉強中(序)わたしの天敵・ホラクラシー
セルフマネジメントを勉強中(1)なりたい自分の姿を想像しよう
セルフマネジメントを勉強中(2)ストレスとの向き合いかた(グラウンディングについて)
セルフマネジメントを勉強中(3)戦略休息の必要

グラウンディング(瞑想)を行い自分の中の恐れや疲労と向き合い、適度なストレスをキープするためにも、戦略的休息をとる。
自分の体や心が今どのように感じているのかを、しっかりと知ってあげる必要があります。

一言でいうと簡単そうですけど、なかなかの難易度です。
とにかく今はコツコツとグラウンディングを続けていきましょう。

そして今回は「神経系のマネジメント」についてお話しをしていきます。
神経系をマネジメント。
昔から焦るとパニックで前後が見えなくなり、ええいままよと思いつきの行動をとっては大概後悔しているわたしにとって、とても必要なマネジメントです。本にはしっかりと付箋をつけておきました。
しかも読んでいてものすごくおもしろかったです。

それではさっそくまいりましょう。

神経系とは

ここでいう「神経系」とはおもに自律神経をさします。
神経系の役割は、3つあるそうです。

1.身体感覚から情報を得る
2.この情報を過去の経験(情報)からから判断し、同化する
3.身体をとおして反応する

いまいちピンとこないので、身近な例で考えてみましょう。
この本では、ジューシーなハンバーガーが例にあげられています。

まずは視覚でハンバーガーの焼き色を受け止めます。あふれでる肉汁もあるでしょう。
そしてジュージューという音。聴覚に届けられます。
香ばしい香りも届くでしょう。嗅覚ですね。
そしてガブリとかぶりついたときの肉のうまみ。味覚です。ああ最高。
これらの情報は脳に送られ、「ハンバーガーはおいしい」「また食べたい」という反応を引き起こすわけです。
つまり神経系は、自分と外とをつなぐゲートウェイの役割を担っているわけです。
情報を受け止め、何が起こっているかを理解し、行動にうつす。

ただこれはいつも冷静で一定なわけではありません。
先ほどのわたしのように、パニックに陥り思いもよらない行動を起こすこともままあるでしょう。
あとで冷静になり、なぜ自分はあのときにあんなことをしてしまったんだろうと夜中にモゾモゾしてしまうこともあるでしょう。
そんなことにならないためにも、ぜひここのマネジメントは手にいれておきたいものです。

交感神経と副交感神経

わたしをパニックに陥れる犯人。それが交感神経です。
交感神経と副交感神経。説明は特には大丈夫でしょうか。
ざっくりいうと交感神経は興奮させる系、副交感神経は落ち着かせる系。
心に対してだけでなく、身体に与える影響もともに真逆です。
前者の場合、瞳孔は開き、唾液の分泌は少なくなり、脈は速くなり、血圧は上昇する。
後者は瞳孔が小さくなり、唾液の分泌は増え、脈はゆるやかに、血圧は穏やかになります。
そのほかの反応も、ほぼ真逆でした。

人のバイオリズムはいつも同じ状態で安定しているわけではありません。
覚醒(交感神経)と鎮静(副交感神経)の間をいったりきたりして、常に変化をしているのです。
その「変化」に自分で気づくことが大切なのです。

我々のバイオリズムは、常に上下を繰り返しています。
交感神経が強く働くレッドゾーン(過覚醒)、副交感神経が強く働くブラックゾーン(低覚醒)、そしてちょうど間のレジリエンス・ゾーンです。

で、バイオリズムがレジリエンス・ゾーンにある間は冷静な対処ができるんだけれども、バランスを崩してレッドゾーンに行くとやたら戦闘モードになっちゃったり、ブラックゾーンに行くとやる気がなくなってもうどうなったっていいや~みたいになっちゃったりするわけです。
うわあ怖。

で、大事なのは自分が今どの場所にいるのかを知るということ。
そしてさらに大事なのは、レッドゾーンもブラックゾーンもけして悪者なのではなく、人が生存するために重要な生理反応であることを理解しておくこと。
どちらも現代社会においては適合していないだけで、人間誰しも元々もっているものなのです。
やみくもに焦らずに、そのゾーンにいるときに自分がどのように感じているのか、身体感覚と感情を知ることが大きな意味をもつのです。

そしてセルフマネジメントのゴールのひとつに、このレジリエンス・ゾーンから出てしまったときに、そのことをきちんと認識し、自力で元に戻ることができるようになること。
そしてより長くレジリエンス・ゾーンにとどまるために、時間をかけてこのゾーンの幅を広げていくことなのです。広げたい!

そのためには、自分のレジリエンス・ゾーンを知ることが必要です。
うん、すべてにおいて自分自身を知ることにつながってきますね。
引き続きグラウンディングを頑張っていかねばですね。

そしてレジリエンス・ゾーンを広げるための方法ですが、こちらはかなり内容が濃かったので次回にお送りしたいと思います。
それはとても単純で、そして意外な方法でした。
うまくまとめられるように頑張りますので、もうしばしお待ちください。

それではまた次回。

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