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人が企業を選ぶ、人生100年時代のキャリア戦略ーー音楽家・ビジネスコンサル・大学教授のデジタル最高顧問に聞く

人材の多様さと魅力的な人材の豊富さ。これはアバナードが誇れることの一つです。個性豊かな人材が数多く集まる中で、ひときわ目立って面白いキャリアを持つのが、「音楽家 × コンサルタント × 大学教授」という肩書きをもつ、デジタル最高顧問の松永 エリック・匡史さん。そんな唯一無二の肩書きを持つエリックさんに、彼自身のキャリアを振り返ってもらうとともに、キャリアデザインのヒントと、次なる挑戦についてお話を伺いました。


松永 エリック・匡史(まつなが えりっく まさのぶ)/デジタル最高顧問
バークリー音楽院出身のプロミュージシャンであり、アバナードのデジタル最高顧問を務めるビジネスコンサルタントであり、大学教授。これまで、アクセンチュア、野村総合研究所、日本IBM、デロイト トーマツ コンサルティング メディアセクターアジア統括パートナーを経験し、PwCでは、デジタルサービス日本統括パートナーとしてデジタル分野をリード。現在は、ONE+NATION Digital& Media Inc. CEOとして、デジタル事業のプロデュースを数多く手がけながら、2019年に青山学院大学 地球社会共生学部 教授に就任。

人を「喜ばせること」で歩んできた結果のキャリア

「リフレーム」と「掛け合わせ」で自分の価値を創造する

— エリックさんは、ミュージシャンであり、ビジネスコンサルタントであり、青山学院大学の教授であり、元エンジニアでもあり…と、ここでは書ききれないほどの肩書きをお持ちだと思います。まず、これらのキャリアをどう築いてきたのか、教えてください。

僕のこれまでのキャリアは、一見、一つひとつの肩書きだけをみてしまうと分かりにくいのですが、僕なりに一本の軸があります。それは、人を喜ばせることです。

ミュージシャンとして音楽をやっていた理由は、もちろん自分が楽しむためでもありますが、やはり音楽を通して相手を楽しませることが大きな喜びだったからです。ライブに来てくれているお客さんを楽しませたい、レコードを聴いてくれるリスナーを喜ばせたいという思いでギタリストとして活動していました。

その後はエンジニア、そしてビジネスコンサルタントの道に進むわけですが、一見ミュージシャンとは全く異なるように見えるそのキャリアの選択軸は、実は変わっていません。喜びの提供の仕方と、対個人なのか対企業なのかという対象は変わっていますが、どんな職種であっても、常に相手を喜ばせたいという思いでこれまでのキャリアを歩んできています。

より自分の価値を提供できる場所、より人に喜びを与えられる場所はどこだろうか?と考え、タイミングによって最適な場所を選んできた結果が、今の僕です。

「やりたい仕事かどうか」を基準に仕事を選ぶことが一般的だと思うので、「いかに人を喜ばせるか」という軸で選ぶ僕は、少し違った視点かもしれませんね。

むしろ、人がやりたくないと思う仕事をリフレームすることで、自分の価値に変えてきました。

— 仕事をリフレームするとは、どういうことですか?

若手だったビジネスコンサルタント時代は、とにかく無理なことばかりされられるわけですよ(笑)納期が厳しいプロジェクトだとか、明らかに専門外のプロジェクトだとか、自分のキャパを超える仕事がとにかくたくさん降ってきます。それを、こんなのやってられないなんて考えで仕事していたら、結果的に自分を苦しめてノイローゼになるだけです。

どうせ同じことをやるんだったら、ネガティブな気持ちでやるより、自分に価値になると頭の中で捉え方を転換させて取り組んだ方が、自分のためになりますからね。それが、仕事のリフレームです。

むしろ、人が嫌がる仕事というのは、やる人が少ないので、やるだけで希少価値が生まれるし、そこにそれまでのキャリアを掛け合わせていくことで、さらにオリジナリティが出てきて、誰にも真似できないポジションが築けていく。そういう発想でずっと仕事をしてきましたね。

「ビジネスコンサルを変え、IT業界を変える」という挑戦

— 先ほど、人を喜ばせたいとおっしゃっていましたが、アバナードにおいては、どんな喜びの提供を考えているのですか?

僕は、これまでのビジネスコンサルティングの在り方を変え、IT業界を変える大改革をしたいと思っています。その実現に一番近い会社がアバナードだと思って、デジタル最高顧問に就いています。

— なぜ、ビジネスコンサルとIT業界を変えたいのですか?

まずビジネスコンサルを変えたいと思ったのは、ビジネスコンサルをしながら、その限界を感じたからですね。

今は、経営者が何かをやりたい!を思った時に、スピード感を持ってサービスやプロダクトをデリバリーできないといけない時代です。でも今の日本企業は、それを実現するまでのスピードがあまりにも遅く、グローバルでは勝っていけない。ただでさえ実現スピードが遅い日本企業に、従来型のビジネスコンサルを挟むことで、余計に時間がかかってしまう。それが僕が現場で感じたジレンマでした。

ですから、日本企業がこれからグローバルで戦っていくためには、ビジネスコンサルの在り方を変えなくてはいけないんです。右腕のようにいつも経営者の隣にいて、アイデアをすぐに設計してデリバリーまでを実現してしまうコンサルタントが、本当に必要な人材です。

加えて、デリバリーに関わる企業同士の関係は、これまでのようなクライアント企業、ビジネスコンサル企業、ベンダー企業という上下の関係ではなく、パートナーとして横の関係にならなくては高速デリバリーは実現できません。だから、SIerがベンダーではなくパートナーとして存在できるよう、IT業界全体の構造改革をしたいんです。この改革は、クライアント企業にとってもSIerにとっても、間違いなく大きな喜びになると思っています。

— この大改革実現の場所としてアバナードという場所を選んだのはなぜですか?

それには3つの理由があります。

まず第一に、優秀なエンジニアがいること。

この大改革は、優秀なエンジニアなくして実現はありえません。残念なことに、その優秀なエンジニアを採用するのは容易ではない。ところがアバナードには、優秀なエンジニアがゴロゴロいます。

僕が思う優秀だと思うのは、「成長に貪欲」で「正直」な人です。

アバナードにいるエンジニアは、スキル面はこれまでの実績を見れば言うまでもなく優秀だし、技術の習得に貪欲で楽しんでいる人ばかり。そして、損得だけでは考えない、クライアントに対する正直さがあるんですよね。

その正直さというのは、見方によっては不器用かもしれないけれど、目先の工数にとらわれることなく、妥協せず前向きに進む姿勢を生み出しています。お客さんにコミットして、自ら成長していくんだから、優秀でないわけがないんです。

次に、アバナードがそのエンジニアを中心とした 従業員を第一に考える会社であること。

日本ではいつからかクライアント至上主義が行き過ぎてしまって、その裏で企業を支えている従業員がないがしろにされてきてしまったんです。本当に従業員を大切にできている会社は、正直言って数少ないと思います。

価値を提供するためには従業員を一番に大切にすべきなのに、多くの企業は、クライアントの顔色を伺い、株主の顔を伺ってしまう。それは企業が最も行ってはいけないこと。

従業員を第一に考える会社こそが、より高い価値を創造できることを、アバナードは知っているんです。

そして三つ目が、社長の安間自身がビジネスコンサルとIT業界の在り方を変える姿勢を持つ先駆者であること。

彼はアクセンチュア時代、経営者の隣に寄り添うビジネスパートナーとして大活躍してきた人物です。僕はその姿勢に憧れ、尊敬してきました。そんな彼が企業のトップなのだから、間違いないですよね。

アバナードは、ビジネスコンサルとIT業界の在り方を変えるため、アドバイザリー部門を筆頭にすでに動き出しています。感度の高いコンサルタント達はすでに、アバナードに集まる面々から何かを感じ取り、これから面白いことが起きるんじゃないかと感じ取っているはず。

経営コンサルを変え、IT業界を変え、そしてMicrosoftが提唱するTech intensity⁠(テックインテンシティ)⁠というイノベーションの連鎖を生み出すところに、一番近い企業だと思っていますよ。

人に出会い、人で選び、人に学ぶ

— 人生100年時代と言われる現代のキャリアデザインについて、エリックさんの考え方を教えてください。

ここ数年で、時代は大きく変化しています。その変化について、「社会が不安定になってきて、企業の安定感がなくなった」と表現をする方がいますが、僕はそうではなく、「企業が人を選ぶ時代から、人が企業を選ぶ時代になった」と思っているんです。

この変化は、働く個人としてはとても喜ばしいことです。なぜなら、すべて自分で選べるんですから。

一つの企業にいるのも自由だし、たくさん転職するのも自由、いろんなことを経験するのも自由です。そんな中で、いつまでたっても選ばれる側の感覚でいると、時代に乗り遅れてしまう。

自由であることを早く受け入れ、自分で選択できる人が勝ち残っていきます。

— 選択肢が広がった時に、エリックさんは何を基準として選んでいるんですか?

僕は、絶対「人」で選びますね。人との出会いで新しい選択肢が生まれ、人で選び、その人から多くを学んできました。一緒に仕事をする人に、「共感」できるかどうかはとても重要なポイントです。共感できなかったら、行動できませんからね。

だから、転職する際は、人がつくりだしている企業カルチャーが自分に合っているかどうかは絶対に見極めるべきだと思っています。

これまで多くの人は、人気ランキングだとか、残業がどうだとか、企業のスペックを見て、目先のことや、誰かのものさし、過去に基づいたデータで企業を選んできていると思います。

仕事は自分の人生にとって大事な時間をいっぱい使うのに、そんな雑に選ぶのは間違っている。カルチャーが本当に合っているかどうか、きちんと見極めるべきだと思います。

このWantedlyに公開される記事も、そんな視点でもう一回読んでみると、これまでとは違った一面が見えてくると思うんです。正直、企業のスペックなんてどうでもいい。

そうではなくて、この人はどういう姿勢で仕事やっているんだろう?どんな考えをもっているんだろう?と考えながら読んでみると、企業カルチャーやその人の思いが言葉の端々に出てきていると思います。

アバナードにはアバナードジャパンというカルチャーがあるし、他の会社には他のカルチャーがある。

そのカルチャーを人から読み解いて、自分で選ぶことが今後のキャリアを大きく左右すると思います。

最後に一つアドバイスとして付け加えるならば、これからのビジネスにはITの知識が必要不可欠なことは間違いありません。ITの知識は、持てば持つほど人生100年時代の武器になります。IT力を高めた後、そこからどういうキャリアを学んでくかは自由。一度、ITの職人たちがいる環境に身を置いてみるのは、今後勝ち抜くための有効な一手だと思いますよ。


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