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関西のIT人材環境を変えていく——グローバルIT企業、アバナードがもたらす新たな選択肢

最先端のITに携わるなら、関西ではなく東京へ…。そんな関西の就職事情は、もしかすると、もう過去のものかもしれません。

「関西のITを盛り上げていきたい!」

今回そう熱く語るのは、自身も関西出身であり、関西オフィスをリードするアバナードのマネジャーたち。

彼らだからこそ見えている、アバナードが関西に拠点を置く本当の価値とは。
そして、そこにかける意気込みと想いとは——。

アバナード関西オフィス所属の、住岡さん、杉本さん、播磨さんに、その思いの丈を語ってもらいました。

※このインタビューは2021年11月15日に実施されました。

かつての関西には、選択肢がなかった

——前回の住岡さんと杉本さんへのインタビューでは、関西は東京に比べてIT系人材が不足しているというお話がありました。ITを取り巻く環境というのはいかがでしょうか。

住岡 晋一郎(以下、住岡):関西の経済団体が発行する冊子を見ると、「失われた30年」と書かれています。つまり、関西はこの30年間停滞していて、成長していないと見られているんです。

20年程前、私が東京で就職した理由を思い返してみても、当時の関西では面白いと思える企業に出会えなかったからでした。それは私だけでなく、周囲の知人も、就職先は東京で探すというのが当たり前だったように思います。

今もそれは大きく変わりません。

面接で候補者の方と接していて感じるのは、関西には下請け案件が多く、直接契約の案件が少ないということ、そして、何らかの理由があって関西で働いている方が多いということ。

これまでの関西には、選択肢が少なかったのだろうなと感じています。

▲2011年にアバナードに入社し、2018年9月より西日本統括責任者を勤める住岡 晋一郎(すみおか しんいちろう)さん


播磨 隆弘(以下、播磨):ITのビジネスそのものが東京に集中しているので、それに紐づく形で、人も東京に集中していますよね。
私も実際に、家族を大阪に残し、単身赴任で東京で働いていました。

東京に比べれば関西の市場規模は小さく、必然的に選択肢も少なくなります。ですから、優秀な人材がいたとしても、その能力が発揮できる場所が限られていたんじゃないかと思います。

そうした市場の影響もあって、細分化された専門的な技術を持った人材というよりも、広範囲で多様なスキルを持った人材が関西には多い印象です。

▲事業会社、物流コンサルティング会社を経て、2017年にアバナードに入社。関西オフィス立ち上げに伴い大阪へ。ディレクターを務める播磨 隆弘(はりま たかひろ)さん


播磨:少し生々しい話をすると、やっぱり東京と関西では、全然単価が違うんです。
例えばですが、同じスキルを持っていたとしても、東京では月単価150万円の人が、関西だと80万まで下がってしまう。

——え、そんなにですか?!

播磨:はい。極端な例ですが、それが実情だと思います。それゆえに、人材も東京に流れてしまうという…。

杉本 礼彦(以下、杉本):僕はずっと関西で仕事をしていたからわかりますが、本当にその通りなんです。下請けの下請けの下請け…というネットでよく目にする、〇次請けというのが実在するんですよ。

そうなれば単価はどんどん落ちるし、当然給与はそれ以下になるわけで。そうして残念なことに、ITは儲からないみたいな印象になっていく。

だからこそ、我々アバナードが関西にやってきた意味があるんじゃないか。そうした状況からIT従事者を解放する手立てになるんじゃないか。
そう感じているわけです。

▲メガネ型ウェアラブル端末「mirama」を開発した技術者であり元経営者。売却後、2019年5月よりアバナード関西でシニアディレクターを務める杉本 礼彦(すぎもと よしひこ)さん


播磨:そうですね。関西の市場に、アバナードというこれまでとは毛並みの違った外資系企業が加わりました。以前の明るくない関西のIT人材環境にアバナードが参戦することで、新たな選択肢が生まれるのではないかと思っています。

アバナードが提供するのは、世界最高水準のIT環境と、技術者の心をくすぐる制度

杉本:ですよね!やっぱり、みなさんの意見を聞いて改めて、関西を盛り上げるというのはアバナードだからこそできることだと思いましたね。

——それは、どういったところからですか?

杉本:アバナードのいいところの一つは「ゼロトラストモデルの社内システムを与えてくれること、最高のパフォーマンスを発揮できる先進的な環境を与えてくれることだ」と、ある関西メンバーが言っていました。

彼は前職が社内SEだったんですが、セキュリティ性が高く、どこでも仕事ができる環境を作って社員に提供するということが、どれだけ難しく、どれだけ大変で、どれだけコストがかかるか、が痛いほどわかるらしいです。

つまり何が言いたいかというと、スキルを最大限に発揮できる最高の環境が用意されているからこそ、場所を選ばずに直接契約の案件に携われるし、東京と同じ単価かつ同じ給与水準の環境も実現できる、ということなんです。

——環境が整っているからこそ面白い仕事に取り組めるし、そうした仕事だからこその報酬。すべては繋がっているわけですね

杉本:そういうことだと改めて認識しました。

他にもアバナードには有難い環境が用意されています。例えば「Azure サブスクリプション」だったり「Visual Studio Professional」だったり、技術者が欲しいと思うものが、稟議書提出の必要もなく提供されるのが嬉しいなんて声も、メンバーからはよく聞きます。

エンジニアとして長いこと働いてきた私も、素晴らしい環境だと自信を持って言います。

播磨:アバナードには、従業員が「やりたい」と思ったことに対して会社が投資してくれる、素晴らしい制度が充実していますよね。

その一つにExtended Benefitという制度があります。これは、仕事に関係するIT機器、書籍、技能取得、その他には家事代行やお掃除サービスを一定額まで会社が負担してくれる制度です。この制度を喜んでいるメンバーも多いです。

一人ひとりの自己投資を、会社がバックアップしてくれるのは、他社ではなかなかないと思います。少なくとも、私の過去にはなかったものでした。

——それは、世のエンジニアさんが羨むのではないでしょうか…!ちなみにみなさん、その制度を活用して、どういったものに投資されているんですか?

住岡:私は去年、リモートワーク導入に合わせて、Bluetoothワイヤレスイヤホン。それに書籍です。

播磨:私はiPhone SEです。一定額をオーバーした分は自己負担ですが、新しいテクノロジーに触れるという意味で、デバイス購入に活用されている方も多い印象です。

杉本:僕はちょっとマニアックですが、オシロスコープ(波形測定器)を購入したいと狙っているところですね。

——個人の要望に合わせて、幅広く活用できるんですね。

杉本:はい。そうした制度以外にも、アバナードは傷病休暇や、社員ひとり一人の業務生産性向上や技術力・専門性を研鑽するためのサポートプログラムなども充実していて、働きやすい環境がここにはありますよ。

播磨:資格取得のサポートは手厚く、最新技術やスキルを学べるトレーニングは様々なものを受けることができますから、キャリアを伸ばすサポートも素晴らしいと思います。

既得権益も内部政治もほぼない。働きやすさの根底にあるカルチャー

——そうした制度や仕組み以外にも、これまでのインタビューからは、カルチャーが働きやすさに大きく関わっているように感じます。ちなみに杉本さんは、前回のインタビューでは、「関西のカルチャーは住岡さんにアリ」とおっしゃっていましたね。

杉本:それはそうなんですが。住岡さんの話をするなら、僕、Tシャツ間違えましたね(笑)


▲今回は、アバナード代表取締役の安間社長Tシャツを着てインタビューに臨む、杉本さん(右)


杉本:やっぱり代表である安間社長の、「人を大事にする」という姿勢が、全社に浸透しているのをすごく感じますね。

その中でも、僕がいいなと思うのは、内部政治がほぼないところ。この規模の会社で、足の引っ張り合いみたいなものを感じないというのは、本当にすごいことだと思います。

関西オフィスにおいても、やっぱり住岡さんもそういう方で。裏表がないし、日常的にメンバーを大事にしていることがすごく伝わってくる。だから働きやすいですし、そういうところは、やっぱりかっこいいですよ。

播磨:一般的にコンサルティング会社というのは、「〇〇さんのお客さん」というように、会社ではなく個人にお客さんが紐づいていて、その人が受注して差配をしながらプロジェクトを進めていきます。でも、アバナードにはそういう傾向があまりありません。

どちらかというと、お客さんにどんな提案をしたらいいかみんなで考えていくスタイル。そういったところにも、働きやすいカルチャーが、わかりやすく見て取れます。

裏を返せば、だからこそ、やりたいことをやらしてくれるし、やる気があればチャレンジできると解釈もできますね。

そうやって、フラストレーションなく、面倒なところもなく、純粋にプロジェクトに向かえるのが他の企業との違いだと思いますし、アバナードのカルチャーではないでしょうか。

杉本:コンサルティング会社に限らず、たとえば、既得権益によってうまくプロジェクトが進まない、非効率になるというのはよく聞く話だと思います。アバナードの場合はそういうものがほぼないので、不要なストレスが発生しません。

ここにいない関西オフィスのメンバーからも、「風通しが良い」「フラット」「経営層から一般社員へのメッセージが理解を深めるよう工夫されている」という声があります。

メンバーの一人ひとりが、プロジェクトでも、プロジェクト以外でも、さまざまな場面でそうしたカルチャーを感じ取っているんでしょうね。

住岡:見方を変えると、フラットで風通しが良い反面、自分たちで考えて、自らプロアクティブに進んでいかなくてはいけません。何を良しとするかは人それぞれですが、それがアバナードですし、大事にしていきたい姿勢だと思っています。

関西からスターの輩出を

——そうしたカルチャーを背景に、関西オフィスではブログも独自に開設して、定期的に更新されていますね。ブログは持ち回りで更新しているんですか?

杉本:実はですね、メンバーから自発的に「書いたんでレビューしてください」って依頼が来るんですよ。すごくないですか?!

僕は前職でもブログを推進していましたが、任意だったら普通やらないですよ。

でも関西のメンバーは、「情報発信の場所をもらえるのはありがたい」って言って、率先的に更新してくれます。

——頼もしく、意欲的なメンバーばかりですね!そういえば、なぜブログを始めたのですか?

杉本:ブログを始めた背景には、関西オフィスのメンバーをスター選手にしたいみたいな思いもあって。

一人ひとりをプロデュースするというのは、マネジャー陣の大事な役割ですし、組織成長の観点からしてもすごく大切なことだと思っていますから。

ここにいるマネジャー陣、みんなプロデュースが上手いんですよ。

播磨:会社としてもキャリアアドバイザー制度という仕組みがあって、社員一人一人についたキャリアアドバイザーが、「その人が何をしたいか」を重視しながらキャリア構築できるようにしていますし、「その人が何をしたいか」を重視しながら仕事していくのが基本にあります。

さらに関西の場合は、一人ひとりの距離が近いので、私だけじゃなくてマネジャー陣全員に各メンバーのしたいことが共有されているんです。

例えば、私がキャリアアドバイザーをしているメンバーが杉本さんと仕事している場合、杉本さんの方がそのメンバーのことを知っているケースもあります。ですから、マネジャー陣の中で情報共有しあいながら、各メンバーのキャリアを考える機会を定期的に設けています。

全体ミーティングでも、関西のメンバーは、発言したり質問したり、積極的なメンバーが多いです。資格の取得にも意欲的。そういうところからも、その人が何をしていきたいと考えているか見えてきます。

関係性が近い分、メンバーにとっては、より贅沢なプロデュース環境になっているのかもしれませんね。

住岡:テクノロジーが大好きで、マイクロソフト テクノロジーを極めたい方が入社されていることがほとんどなので、このチャンスをできる限り生かしたいと思ってる人が多いのは確かだと思います。

そうした、関西オフィスにある良い環境というのは、規模が大きくなっても残していきたいですね。

個々が伸びる環境を作れた方が、会社としては絶対に強いです。その仕組みを考えるのも、我々マネジメントの仕事かなと思っています。

「いいやつ」と「面白い」仕事がしたい

——そうした環境のアバナード関西オフィスには、今後どんな人にメンバーに加わってもらいたいですか?

播磨:世の中には、「ITに強い」というIT従事者の方はたくさんいらっしゃると思いますが、今後はもう一つのスキルが必要だと思います。それは、お客様の業界や業務を理解するスキルです。

プロジェクトの構想から開発まで一気通貫で行うアバナードでは、そのスキルをアップデートすることが可能ですし、それによってご自身のキャリア価値を向上することができます。

ですから、自分の領域を広げていきたい、違う分野についても学んで可能性を拡げていきたいという方には、ぜひジョインしていただきたいです。

アバナードの方向性ともマッチしますし、ご本人にとってもいい環境だと思いますね。

杉本:アバナードは先進的なプロジェクトが多いのも魅力的なポイントだと思っています。

というのも、技術者からすると、同じプロジェクトをやるにしても、枯れた技術を使っていくのか、新しい技術を使っていくのかで、そこで得られるものが大きく異なります。つまり、どんなプロジェクトに関わるかが、その人のキャリアを左右していくわけです。

アバナードは率先してチャレンジすることを奨励する会社なので、そういう意味でも、キャリアアップを考えている人はマッチする場所だと思います。だからこそ、自分のことだけでなくお客さんの方を見て仕事ができる人が必要だとも思います。

そして、安間さんの言葉を借りるなら、やっぱり「いいやつ」が欲しいなと。

僕、アバナードに来てから、質問したり相談したりするときに嫌な顔する人に会ったことがないんですよ。みんな一緒に考えることが好きだし、テクノロジーが好きだし、前向きで明るい人が多い。いいやつの集まりだなと思うんです。

技術者からすると、そうした優秀で、尚且ついい人と一緒に学べる場所って本当に貴重ですよね。

相手の気持ちを思いやるというヒューマンスキルがあった上で、真摯に取り組める方は、きっと活躍できると思います。

——ありがとうございます。住岡さん、最後に、今後のアバナード関西の展望を聞かせてください。

住岡:関西という場所には、隠れた名企業がたくさん存在します。

そうした企業の視線の先は、首都圏でも、日本全体でもなく、グローバルなんです。我々は、そういった会社さんと一緒に仕事をして貢献していきたいですし、我々も一緒に成長したいと思っています。

また、冒頭にあった「アバナードが関西のIT人材環境に、新しい選択肢を提示する」という意味では、我々が関西のビジネスを大きくしていくこと、ケイパビリティを増やしていくことは非常に重要な任務だと思っています。

関西に戻る選択肢、地元で働く選択肢、新しいチャレンジができる選択肢を選べる企業として確立して、関西全体を盛り上げていきたいというのが、私たち共通の想いです。


▲オンラインインタビューの一コマ
左:住岡さん/中央:播磨さん/右:杉本さん
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