2025年12月、当社代表の大澤が、出身大学にて特別講義を担当させていただきました。
教授よりお声がけをいただき、「AIとブランディング」をテーマに実施しました。
当日は、あらかじめ内容を固めた講義形式ではなく、学生とのやり取りを挟みながら進行。
冒頭では、普段どの程度AIを使っているかを確認し、そこから話題を広げていく流れとなりました。
学生の約半数が、AIをほぼ毎日使用しているという回答。
数学の勉強や解説、レポート作成時のアイデア出しや構成整理、
自分で文章を書いたうえでの添削など、使い方はさまざまです。
せどりなど、個人の取り組みにAIを活用している例も見られました。
こうしたやり取りを踏まえ、講義ではAIの仕組みについて整理。
AIは考えたり判断したりする存在ではなく、
既にある情報の中から次に来る単語や表現を確率的に予測し、出力している仕組みであること。
その性質上、確からしく見える情報が生まれることがある点にも触れています。
また、AIごとに得意分野や特徴が異なること、
用途に応じた使い分けが前提になることについても話題にしました。
AIができることが増える一方で、
何を任せ、何を人が担うのかという線引きの重要性。
その流れで、講義の中心となったのがブランディングの話です。
AIによって作業の効率化が進み、一定水準のアウトプットは誰でも出せるようになりつつある状況。
一方で、何を価値として捉えるのか、
どのような考え方やストーリーを持っているのかといった部分の差は、以前よりもはっきりと表れやすくなっています。
企業にとっては、自分たちが何者で、何を大切にしているのか。
それを定義したうえで、どのように体現し、価値として提供していくのかが、より問われる局面に入っています。
AIを使うこと自体が目的になるのではなく、
その前提となるアイデアや設計、考え方の質が、良くも悪くも結果に直結する時代。
そうした整理を中心にお話ししました。
講義中には、学生から具体的な質問も多く寄せられました。
AIの使い方そのものだけでなく、判断の置き方や任せ方についても話題が広がる場面。
技術が身近になったからこそ、その扱い方を自分なりに考えようとする姿勢が見られました。
今回の講義を通して、場所による違いについても考えるきっかけがありました。
流動性というと都市部の話として語られがちですが、
実際には今や、日本全国どこでも起きているものなのかもしれません。
AIの影響により、情報や手段に触れる条件は、以前ほど場所に左右されなくなっています。
その中で、何に関心を持ち、どう動くか。
地域というよりも、個人ごとの差として表れているように感じられました。
講義を行う立場として、
そうした変化を前提に考えていく必要があることを、自然と意識させられる時間となりました。