休日にテーマパークへ行くときも、パソコンを持っていました。車を運転している最中に障害の電話が鳴れば、路肩に止めてすぐ対応する。
保守運用とは、そういう仕事です。うまく動いていて当たり前、失敗したときは責められる。
私は大手SIerで銀行システムの刷新に従事し、キャッシュレスシステムの技術リーダーを経験しました。決済は、止まることが許されない領域です。止まれば、その先にいる大勢の人の買い物が止まる。
それでも続けられたのは、たぶんそこに理由があります。このシステムが止まれば、その先にいる大勢の人の仕事が止まる。つまり、誰かの事業の物語が、そこで止まる。
▍「作り直しましょう」と言わない会社をつくりたかった
古いシステムを前にしたとき、いちばん簡単なのは「作り直しましょう」と言うことです。新しくつくるほうが、読み解くより速いし、気持ちがいい。
でも、それを言った瞬間に、そのシステムを20年動かしてきた人たちの仕事は「負債」という名前に変わってしまいます。
新しくつくることより、動いているものを止めないことのほうが、ずっと難しい。既存のコードを読み解き、影響範囲を予測し、非破壊で変える。過去のつくり手に敬意を払える人だけが、物語のつづきを書けると思っています。
BASHAKAには、稼働20年のシステムを引き継いだ実績があります。私たちはこれを「継承開発」と呼んでいます。
▍AIで「つくる」が当たり前になる時代に
いま、AIの進化によって「つくる」ことは急速に当たり前になっています。誰でも、速く、安く、つくれる。無難なものがあふれる時代です。
無難なものがあふれるほど、価値は反転します。その会社にしか語れない物語。その人にしか書けない一文。原体験とつながった提案は、嘘がつけない。だから信頼される。
数字を並べた資料は、いくらでも取り繕えます。しかし、原体験から始まり、いまの仕事につながる一本の物語は、どこか一箇所でも嘘をつけば全体が崩れる。営業の場でも採用の場でも、それを何度も目にしてきました。
▍事業の物語の、全区間に立つ
だからBASHAKAは、3つの事業を持っています。
HOJORINセールスは、物語の新しい章を開く事業です。出会いが途絶えた事業の物語は、そこで止まってしまうから。
継承開発は、構想をかたちにし、動かし続ける事業です。つくって終わりではなく、動かし続ける前提で設計します。
そしてHOJORINワーカーは、物語のつづきを書く事業です。「保守運用できる人」と企業を、仲介を挟まず直接つなぎます。新規開発・モダン技術に偏りがちな既存サービスが手薄な領域に、一点特化しました。2026年4月にリリースしています。
受け継ぎ、つくり、つなげる。私たちは、事業の物語を止めません。