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「私、今日出社しません。」新卒9人全員でワーケーションしてみた。

令和とは、2019年5月1日より始まった、平成に次ぐ新元号である。改元日である5月1日は、その年1回限りの祝日扱いとする特別法案が成立したことで祝日となり、歴史的に稀な10連休となった。

そんな新時代幕開けの喧騒が過ぎ去り、数ヶ月。8月といえばお待ちかね、夏季休暇だ

地元大好きな僕は、東北・仙台へ帰還する為のスケジュールを組み始めた。しかしカレンダーを見た僕はある事実に気付いたのである。

「休暇途中の13日が出社日..!!」

なんてことだ。僕はお盆休みを地元仙台で過ごそうと画策していた。だが13日を仙台で過ごすことは叶わない。何故なら出社日だからだ。つまり僕はお盆間に仙台→東京を往復しなければならない。

いやいやいや、一先ず冷静に考えよう。

必死に熟考した上で、一旦は上司である清水へ確認を取ることにした。

血も涙も無く、「出勤しろ❤️」とのこと。そうか。出勤か...

ちなみに余談だが、日本の北部に位置する宮城県仙台と東京都の距離は『約400km』である。

こちらをお盆間に2往復すると『1,600km』である。例に出すと東京から中国上海までの距離が約1,600kmだ。お盆で実家に帰省する距離として、国境を超えるのは中々にハードだ。

しかし、僕が勤務しているベルフェイス株式会社は設立4年目の若さ溢れる企業だ。

よって、様々な先輩企業から学び、日々改善しながら、最先端の制度を取り入れている。例えば下記だ。

そう。ベルフェイスには「好きな場所で働くことが許される」というリモート・在宅ワーク制度がある。

これは、新卒入社4ヶ月の若者であっても行使できる。いやしなくてはならない。そう思い僕は上司へ早速Slackで「緊急の提案」といって無理くり1vs1の時間をいただいた。

上司へ(恐る恐る)直談判してみた

彼は新卒チームを率いるマネージャーの清水だ。毎月の定例では、

「シソンヌに似てる」「シソンヌにしか見えない」

など恐らく彼が来てから芸人シソンヌという単語は弊社の共通言語になった。ある意味0→1屋である。

大堀) 清水さん!本日はご相談がありまして..やっぱり弊社は新しい企業で....(うんたらかんたら)

清水) 結論から言いなよ。

大堀) 僕、お盆に地元へ帰りたいので仙台でワーケーションをさせてください!!

清水) ....

清水) いいよ。

大堀) え!?

清水)いや、いいよ。逆に何でこれまで提案しなかったんだい?是非とも使いなよ!

っていうか新卒9名いるけど、この際だから

新卒全員好きな場所で働く、「初!新卒全員ワーケーションDay」にしちゃいなよ。

新卒全員でワーケーションをしてみた

我々ベルフェイスは2019年に会社として初となる新卒を9名採用した。

彼らの出身地は全国津々浦々。例えば、秋田、岐阜、山口、沖縄etc..など。

更に今回、新卒9名にとって社会人初のお盆休みだ。皆慣れ親しんだ土地や家族の元へ、帰還するだろう。そんな全国に散らばる新卒9名をお盆期間中に東京オフィスへ縛るのは無理がある。

そこで勤務日にこんなルールを選定した。

■朝晩のみ全体集合(多拠点bellFace上で)

これのみだ。弊社は基本ワーケーションの人に対して性善説に基づき、成果物のみで業務を判断している。その為、このようなルールのみとなった。

このルールは縛る為のものではない。あくまで皆が同じ時間、同じ場でコミュニケーションを取る為のものだ。


その日はそのまま1日、新卒9名は日本各地へ散り散りとなり、勤務を開始した。

終業後、新卒全員で初めて実施したワーケーションの率直な感想を新卒達に聞いてみた。

いくつか抜粋する。

森山) 自宅から勤務した為、移動時間が発生せず楽だった。引きこもり気味なんで笑

石田) 出勤時と特に変わらん。

内木) 実家の岐阜にも帰れましたし、伊勢へ旅行にも行けました。業務自体も支障なく、むしろ集中してできました!!良かった!!

正直な所、「こんなルールだけで本当に大丈夫?4ヶ月前まで学生だった新卒だよね?」なんて思っていたのだが、全くお門違いだったようだ。当然僕もこの日は期待に答えるべく、全力で業務に集中した。

ちなみにこの森でWIFIは繋がらなかった。

ワーケーションを経て

結論としては3つだ。

①自由に働くワーケーションは無駄な移動が無い。故に可処分時間が増え、楽だ。

②普段と変わらない。生産性が劇的に上がる訳でもなければ下がる訳でも無い。

③ワーケーションサイコー!!

結論、なんだかワーケーション推進記事のようになってしまったが、

「個人の最も合理的な選択肢」を尊重した結果に過ぎない。

現在東京オリンピックに向け、テレワークや在宅ワークの促進を担う「テレワーク・デイズ」というイベントが総務省主催で実施されている。こういったイベントが盛り上がることで、ワーケーションに対する世の中の理解は進んでいくかもしれない。

その中で、「場所に縛られず自由に働く姿」が当たり前になれば、朝は自然溢れるテラス席で働き、お昼はオンライン会議室でミーティング。終業後は海辺で釣りをして釣った魚を焼いて丸齧り...なんて未来になるかもしれない。

いや、決して「東京を離れ、地元の仙台で働きたいな」と考えている訳では無い。

だが、WeWork仙台オフィスができた暁には、僕は仙台行きの切符を手に入れるべく、懲りずに上司へ直談判するかもしれない。

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