日々自分の仕事をこなしつつ、「新しいことに挑戦したい!」そんな思いを持っている方は、多いのではないでしょうか。
就職活動をしている学生さんからも「新規事業の立ち上げに関わりたい」という声があがります。
今回はそんなみなさんに向けて、現在サービス開発部で新規事業を推進し、様々なサービスの立ち上げに関わった経験のある石田さんにお話しを伺ってみました。
新規事業の楽しさに出会うまで
――ベネフィット・ワンとの出会いと、入社の決め手を教えてください。
大学時代に地元のテレビ局でアルバイトをしていたので、就職活動ではマスコミ関連の業界や自分が興味を持っているサービスや商品に関わる企業をみていました。
たまたまご縁があって大学の先輩が働いていたベネフィット・ワンのことを知り、説明会へ参加し、その際の白石社長のお話の内容やその想いに強く共感し、入社を決意しました。
(大学生アルバイト当時)
――入社から現在までの経歴を教えてください。
2008年に新卒入社してからの4年間は、当時新規事業であったヘルスケア領域での事業立ち上げに参画しました。営業として大手公務系団体と関わりつつも業務構築やサービス構築など幅広く担当しながら、2010年にはチャレンジアワードへ応募しグランプリをいただきました。
※チャレンジアワード:新規事業の創出や、チャレンジ風土の醸成を意図してつくられた制度。 年に1回、全社員が新規ビジネスや業務改善に関する案を経営陣に直接プレゼンテーションできる機会を設け、優れたアイデアについては事業化に向けてのバックアップを行う。
その後は社内初の個人向けサービス「モラエル」をはじめとした様々なサービスの立ち上げに参画した経験があります。
※モラエル:個人会員向けのベネフィット・ステーション。
2015年からはサービス開発部のチーム長としてベネフィット・ステーションのサプライヤの開拓部隊を率いる立場となり、結果として全社表彰をいただくことができました。現在は新規事業の開発・推進部隊のマネジメントを主な業務としつつも、3年前から関わっているエンタメ分野のプロジェクトを自ら進めています。
――新規事業への配属はご自身で希望していたのでしょうか。
いいえ。新規事業やヘルスケアといった分野にもともと興味を抱いていたわけではありません。配属いただいたおかげで0から1を生み出すことや、新しい事業を創る過程で、重要なマインドとそのプロセスを学ぶことができました。
何色でもない、ベネフィット・ワンという色
――現在の業務内容を教えてください。
サービス開発部で、新規事業の開発・推進を担う部隊のマネジメントを行うグループ長を務めています。ただし、新規事業に挑戦する部下のマネジメントのみならず、自分自身でも何かプロジェクトを持ち、常に「事業を動かす」感覚を忘れないよう心掛けています。
※サービス開発部:ベネフィット・ステーション上のサービスプランを企画・開発行う部隊
――現在はどのようなプロジェクトを企画されているのですか。
「OTONOVA(おとのば)」というエンタメ分野のプロジェクトです。
具体的には、3年前にベネフィット・ステーションのエンタメ分野の強化施策として、演劇やライブ等のチケットをダイナミックプライシング(需要と供給に応じて価格を変動させること)で扱いたいという計画がありました。しかし業界の壁があり、有名なアーティストのライブチケット等は入手することが難しかったため、まだ広く名は知れていないものの力があるアーティストを支援する形で街中のライブハウスに着目。ライブハウスを盛り上げるために、ライブの生配信を行い、ネット上でだれもが審査員として投票できる参加型ライブコンテストの仕組みを作りました。
(OTONOVA2018グランプリファイナル in EX THEATER ROPPONGI)
――「OTONOVA」について具体的に教えてください。
「OTONOVA」は、アーティストたちのライブをインターネット上で生配信し、視聴者の投票で決まるランキングによって、アーティスト、ライブハウス双方に一定の報酬が支給されるという仕組みになっているので、盛り上がってくるとライブハウスは良いアーティストを呼ぼうと努力し、アーティストも実力次第でまた新たなステージで活動することができるようになりますし、結果としてアーティストとファンの新たな出会いの場を創ることができます。
現在も引き続き、「OTONOVA」における次なる企画を仕込んでいる最中です。
――これまで多くの新規事業を推進してこられた中でベネフィット・ワンだからこそできたことがあれば教えてください。
当社の強みは「何色にも染まっていない」ということです。
例えば私が参画しているエンタメ分野では、本来競合等の関係で、タッグを組むことができる企業も限られることが多いのが現状です。
一方で当社はエンタメ業界では無印なので、どの企業とも組むことができるのです。
また、「OTONOVA」を例に挙げると、福利厚生サービスを通じて職場に宣伝ポスターを貼ってもらい、バンドや音楽活動をしている従業員にアーティストとして足を運んでもらうという宣伝施策がありました。そうすることで、社内の仲間がライブハウスに応援に来る、ベネフィット・ステーションの会員特典を付け、さらに応援を募る仕組みを創ることでより多くの方にOTONOVAを利用してもらうことができます。そして結果として、応援に来た従業員にとっても新たなアーティストとの出会いがある、など良い連鎖が生まれます。
一見「福利厚生」とはかけ離れているように思えることでも、挑戦できる事業リソースとその環境があることは当社の強みです。
――新規事業開発において、重要なことを教えてください。
「現場を知ること」と「コネクション作り」の2つです。
前者について私の経験を挙げると、アーティストであっても「売れているけれど面白くない」や「面白いのに売れていない」とではどのような違いがあるのかなど、実際自分の目で確かめなければ分からないことがありました。もちろんマーケティングも絡んでくるとは思いますが、案外答えは現場に落ちているものです。ライブハウスに足を運び、運営に携わり、現場を知ることで、業界内の方々とも対等にお話しができるというメリットもあります。
後者についても新規事業を行う上の情報収集では欠かせません。私が電子チケット関連の業務を担当していた時には、業界内の企業すべてに足を運び、直接会いにいきました。そして繋がった方たちを招いて飲み会を開くことで、普段は席を共にすることのない競合企業同士で情報交換ができたり、電子チケットの市場を拡大させるための意見交換の場になったりと有意義な時間となりました。
こういった集まりを企画できるのも、何色にも染まっていない当社だからこそできることだと思います。
ベネから生まれるイントレプレナーを増やせ!
――石田さんが、働く上で大切にしていることについて教えてください。
私が働く上で大切にしていることは2つあります。
1つ目は、「できない」ことに気づき学ぼうとすることです。
ふとした時に、自分は仕事ができないと感じることはありますよね。そういう時こそ謙虚になり、「できない」ことを受け入れることが重要だと思います。
目の前の仕事が苦手で嫌だったとしても、少しだけ考え方を変えてみる。「自分のスキルが増える良い機会として、すべて学ばせてもらおう」という姿勢になれると、得られるスキルがどんどん増えていきます。私自身、入社11年目を迎える今でも、新しい業務に遭遇することは多々あるので、その度にプラスに捉えて自分のスキルを増やすことを大切にしています。
2つ目は、「業務全体の流れを把握すること」です。
一見当たり前のことに思えますが、自分の業務内容だけでなく、他のメンバーの業務内容や業務全体の流れがどこまで把握できているかによって、業務の指示の出し方や進める速さ、相手への依頼の仕方が変わってきます。
入社3年目、とあるプロジェクトを進めていた際、業務の進め方が原因でメンバーの1人と上手く噛み合わずプロジェクトの遂行が滞ってしまったことがありました。そのとき私は相手の仕事をどこまで把握できているかによって業務の進め方が一変することを実感しました。この出来事をきっかけに、自分以外の業務の大方の流れと内容を把握するという意識を持つようになりました。
新規事業に挑戦し何も前例がない環境で業務構築やサービス構築を行い、苦労を感じたときこそ、仕事に対するそれまでの自分のマインドを変えるチャンスです。
また、業務隅々までの把握も必要になるので、自分で考え行動し、人として大きく成長することができるのです。
(入社3年目当時)
――今後ベネフィット・ワンで成し遂げたいことや、目指しているキャリアステップを教えてください。
サービスや事業を生み出すうえで、当社の置かれている環境は非常に恵まれています。ベネフィット・ステーションの会員企業が9,000社以上、サービスを提供してくださる企業が10,000社以上、法人向けから個人向けまで幅広いマーケットがあります。
このプラットフォームを活用して、「ベネフィット・ワン=新しい事業を作っている会社」という認識を世の中に広めていきたいです。
新規事業に携わることで、何もない環境から自分で考え行動を起こし、人は成長します。
それを経験できるかできないかは、みなさんがキャリアを積んでいく中で非常に重要なことだと思うので、当社を、新規事業に取り組みやすい、社内起業を行うイントレプレナーがたくさん生まれる環境にしていきたいと考えています。
――本日は貴重なお時間、ありがとうございました!