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こころのオアシスを、具現化する。プロジェクトストーリー<梺六範>

欲しいものや情報が手に入りやすくなり、不便はないけど、こころの渇きを感じてしまう現代。
そんな世の中だからこそ、窮屈なこころを自由に解放できる“こころのオアシス”をつくっていきたい。

プロジェクトストーリーでは、そんな未来を実現させるため、既に動き出している事業や商品をご紹介していきます。

今回取り上げる“梺六範”は、心地よいコミュニティづくりのための定めた価値観であり、規範です。
梺六範によって、なぜ“こころのオアシス”が広がっていくのか。
これまでに生まれている成果とともにご紹介していきます。


都会での生活の感覚をそのまま持ち込むと、移住は失敗する。

梺六範が生まれるきっかけとなったのが、コロナ禍をきっかけに構想していた地方移住者向けのまとまった宅地開発でした。これまで一都三県では実績があったものの、地方での試みは初めてのこと。リモートワークや地方移住が活発化していたことも後押しとなり、2019年4月ごろから構想を練り始めていました。


これまでもアールシーコアは“梺ぐらし”と銘打って、自然を感じる場所でおおらかな暮らしの提案を行っていましたが、それはあくまでライフスタイルのご提案。「FuMoTo」と名付けたこの宅地開発事業は、行政も絡めた大規模な宅地開発をすることで、梺ぐらしをより多くの人に広げ、暮らし方までをご提案できることが大きな変化でした。

たまたま社員の一人が梺ぐらしの実践として住んでいたこと、周辺にBESSの家が多かったこともあり、最初の宅地開発の場所に選んだのが長野県小諸市。行政の方もすごく協力的で、話が順調に進んでいく中、社長が「住人に条件をつけよう!」そう言って小さな付箋に書き出し持ってきたものが梺六範でした。

これは地方移住に関わる方々からよく伺うお話ですが、全国的に「移住失敗」をされる方は少なくありません。都会から地方に移住した人が、移住に過度な理想を持っていたり、都会の生活の感覚を地元の人たちに押し付けてしまったりすることで、移住者と地元の人たちと対立してしまうこともあるそうです。

移住を推進する地方の行政にとってみても、人口減少で大変な状況ではあるものの、元々そこに暮らす住民の方々のことを考えると、誰でも来てくださいというわけにもいきません。小諸市の市長は、梺六範に大きく賛同いただき、アールシーコアと一緒に宅地開発を進めることにいっそう前向きになっていただくことができました。



梺六範は、人間の善性を自然と引き出してくれる。

「明るい挨拶」から始まる梺六範は、小学校の黒板に書いてあってもおかしくないような内容が並んでいるように思えます。しかし、人間として当たり前の最低限のモラルが定められていることで、お隣の人も同じことを大切に思っているという安心感となり、自然とコミュニティの中でのつながりが生まれていきます。

元々暮らしている住民の方にとっても、自分の住んでいる場所が「分譲地になります」と言われたら不安や心配が募るはず。工事にあたって一軒一軒ご挨拶に伺いましたが、こういう倫理観を約束してくれる人が移住してきます、とお伝えすると、予想よりもすんなりと受け入れていただくことができました。

実際、小諸市に移住をされた方は、早い方で1年半ほどが経ちましたが、地元住民の方、移住者の方のつながりは想像以上です。例えば、地元の人が日常的に野菜やお米やぶどうをお裾分けしてくれたり、移住者で畑の土づくりをしていたら、苗を分けてくれたり。生ごみの回収は週に一回なので、共有の畑に移住者で協力して穴を掘って巨大コンポストを作り、春にはそれを畑の肥やしにしたり。

年代も何もかもバラバラですが、梺六範に賛同する人が集まることで、「自分が自分が」ではなく、自然と「私たちの地域」という視点になっていく。梺六範の前文には「この六範は慣れると心地よい」という言葉がありますが、人間の善性を自然と引き出してしまうのが梺六範なのかもしれません。

FuMoToでの暮らしを希望される方を現地にお連れすると 、表情がいいですねとか、ホッとするとか、本当にオアシスのような雰囲気を感じる場所になってきていることを実感しています。現在小諸市で生まれているような成果を、全国の他の地域でも生み出し、こころのオアシスを広げていくことが今後の展望です。


梺六範のプレスリリースはこちらをご覧ください。
https://www.wantedly.com/portfolio/projects/59948

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