[vol.1]自分の信じる気持ちにうそはつかない 叩き上げの社長が信念にたどり着いた日

株式会社Beyond Cafeは、2018年9月で創業3年目に突入します。1万人を超える学生のキャリア支援に関わってきた弊社は大きな節目を迎え、人材事業責任者の伊藤朗誠が代表取締役へ就任することとなりました。そんな彼が、本気で学生の人生に関わりたいと思うようになった原体験を語りました。

「言葉は魔法」恩師の一言が自分を変えた

私が前代表取締役の杉岡侑也とともに「若者が“働く”を通して夢中になれる場所をつくる」を理念に株式会社Beyond Cafeを立ち上げたのが、2016年9月20日。2017年9月1日に取締役に就任し、初めて役員として会社経営に携わる機会を得ました。

そして弊社が創業3年目に突入する2018年、私が代表取締役に就任し、未来のBeyond Cafeを創造していくこととなりました。

弊社は、学生のキャリア支援事業、企業の採用支援及びPR支援事業を主軸としてビジネスを展開しています。今でこそ数多くの学生からキャリアの相談を受けるようになった私ですが、もともとは人から相談を受けるような立派な人間ではありませんでした。周りの人からきっかけを与えてもらい、今の自分が存在しているんです。

良い機会ですので、少し振り返ってみたいと思います。

小さい頃の私は、「気に食わないことは力で解決する!」と言う典型的な嫌なヤツでした。小学6年生で身長は170cm。周りよりも身体的なアドバンテージがあったんです。自分の身体的特徴を認識しているからこそ、気に食わないことがあれば暴力で制圧する。そんな少年時代でした。

そんな存在では当然人から好かれることもなく、次第に孤独を感じる時間が増えていきました。先生も暴力に発展した経緯については興味を持たず、暴力そのものだけに焦点を当てて、私を叱ります。まあ今思えば当然なのですが、当時の私はひとり孤独感を抱え、非常に苦しかったことを鮮明に覚えています。

そんな自分を救ってくれたのは、新たに赴任した担任の先生。まさに運命的な出会いでした。

彼女は子どもたちに真摯に向き合い、同じ目線に立って語りかけてくれる人で、必ずケンカをした際には「なぜ?」と問いかけて、お互いが納得する解決策を提案してくれる人でした。そんな先生が言ってくれた言葉が今でも記憶に残っています。

「言葉は魔法。伊藤が暴力で解決しようとする問題を、私は言葉で解決してみせる」

こんな私と何度も何度も対話を重ねてくれた熱い姿勢に心を打たれた私は、嫌なことや不満があっても、次第に暴力ではなく言葉で解決するようになりました。

受験で培われたのは「みずから」考える思考法


▲大学4年生。自分の軸をつくった学生時代でした

大学付属の高校に入学し、本格的に大学受験を意識しはじめたとき。ふと先生から、「なんで大学受験するんや?なんで英語勉強するんや?その理由を紙に書いて」そう言われました。

不意の質問に頭が真っ白に。「絶対にこの大学に入る!」そんな強いモチベーションがなかった私は、困惑しました。「大学には当然行くものだ」「行くならなんとなく国公立の大学だろう」それくらいの認識しかありません。「こんなことも書けないやつが俺の授業を受けても受からんから、やめとけ」これが私の大学受験のスタートです。

「そもそもなんで俺は大学受験するんだろうか」「将来俺は何がしたいんだろうか」高校3年生で初めて、自己分析に近いことを必死になって行ないました。大学に行くためには、先生から受けた問いに対して自分で考えた答えを用意しなければいけなかったからです。これが、私が自分自身としっかり向き合った初めての体験となります。

「神戸大学の経営学部に行く!」それが私の答えでした。やっと終わった自己分析。自信を持ってそれを先生に伝えにいきます。

「わかった。そしたら神大に受かるためにどうしたらいい?」「そもそもお前過去問解いたことあるんか?ゴールがわからずしてどうやってスタート切るねん」そう返ってきました。褒められるはずが、そうか、まだ続くのかこれは……と。

振り返ってみると、今までは誰かが用意してくれたレールの上をどれだけ全力で走りきれるかを考えるだけで、自分の頭で考えて行動していなかったんだということに気づかされました。

目標が明確となり全力で向き合った受験勉強。結果は残念ながら神戸大学には入学することができませんでしたが、センター試験では苦手だった英語の点数が191/200点と想像を超える成績を出すことができ、ひとつ自信となりました。

これらの経験を通して目指すべき目標の意義も明確になり、どう達成するのかを逆算して考え、実行する癖が付き、まさにビジネスに通じる基礎を学びました。自分で決めたことに対して、うそ偽りなくとことん向き合い対峙する。そんな今の私のスタイルは、高校時代のほろ苦い経験が礎になっています。

幼少期から大学受験まで、人との出会いがきっかけで自分が変わる瞬間が何度かあります。いつか私も、学生の人生を変えるようなきっかけを提供し、ひとりでも多くの学生が過去の自分を大きく超えられるような場所をつくりたい。

それが今の私にとって、仕事に向き合ううえでの考え方の根本となっています。


本気で顧客に寄り添うために、自分の心にうそはつかない


▲2016年1月。株式会社Beyond Cafe設立前の写真です

大学を卒業した私が選んだ進路は、教育×ITを事業の中心としているベンチャー企業でした。そこで配属されたのが、中学受験を控えるご家庭への家庭教師のあっせん、eラーニングの教材の販売を行なう事業部でした。

いくつものご家庭と、電話や訪問でのやり取りを繰り返すうちに、志望校へ合格する傾向にある家庭とそうでない家庭がわかるようになりました。

ケースはさまざまなのですが、私が「志望校へ受からないな」と思う家庭の典型は、子どもが勉強についていけなくなると、両親が教材や塾、習い事などを矢継ぎ早に決めてしまうパターンです。両親が空回りしてしまって、意思決定を奪われた子どもの心に余裕がなくなっていくんです。

とあるご家庭との電話で、まさにこの典型とも言える状況を感じ取り、「あ、これは受からない」とっさにそう思いました。でも、何も言えなかった。両親が愛を持って子どものために動いている結果だと、そのときは思ったからです。当たり障りのない会話をして電話を切ったその直後、直属の上司からこんなことを言われたんですね。

「君のせいでその子、落ちるね」

その言葉が、私の心にグサリと刺さりました。社会人生活で一番自分を苦しめたのが、この言葉だと思います。「私はなんのために仕事をしているのか?ゴールは何なのか?」それに自分自身が向き合っていれば、きっとご両親へ伝えられることもあったはずです。ゴールから逃げていたのは自分だったのです。

それ以降、私は目の前の顧客に対して、どれだけ嫌われようと少しでもプラスになることがあれば絶対に逃げずに伝え、行動しようと心に誓いました。まず、一番身近にある自分の気持ちにうそをつかない。そして相手に寄り添うことを大切にするようになりましたね。


ひとりでは実現できない夢もチームの力が可能にする


▲新しく生まれ変わるBeyond Cafeにご期待ください!

新卒で入社した会社での経験を経て、前代表の杉岡と株式会社Beyond Cafeを立ち上げた後、主軸事業である人材紹介事業の実行責任者としてスタートしましたが、私自身業界の経験がない。成功事例を持っていない。そんなハンデを背負ったままのスタートでした。

まずは、自分が誰よりも結果を出して成功事例をつくることで、営業を引っ張っていくことを考えました。月曜日に5日分の着替えを持って会社に行き、会社近くの銭湯に入り、そして仕事をする。

今思えば、完全に体育会系なのですが、「俺がやらないと誰がやるんだ!」と本気で思っていましたね。それゆえに人に頼ることができなかった。新卒採用事業では、自分ひとりで抱え込むことが当たり前になってしまっていました。

そんなときに、夜中3時くらいだったでしょうか。何も考えていないのに涙が出るんです。疲れもあったのでしょうが、自分ひとりで仕事を背負っている現状に、もどかしさを感じていたのかもしれません。

そこから私は、人に頼ることを学びました。というよりも、チームとして結果を出す方が、社会に提供できる価値を最大化できることを学んだんですね。チームメンバーにも自分の弱さを打ち明け、それぞれが助け合う組織をつくることの素晴らしさを実感しました。

第3期に入る新生Beyond Cafe。これから私は、会社スローガンでもある「Meet yourself」の文化を創ることに猛進したいと思います。

誰かが決めたものさしに左右される人生が豊かな人生ではない。そもそも今の時代に正解なんてないし、自分の人生の正解は自分でつくっていくことが必要だと思います。Meet yourselfとは、自分の意義に出会うことなんです。

大学生は自由に満ちあふれています。だからこそ、「自分とは何者か?」「目指す軸は何か?」という問いに向き合うのにうってつけの時期なんです。学生のキャリア相談をさせていただくに当たって、「自分はなぜ働くのか?」「どんな人生を歩みたいのか?」などを考えるように促し、行動につなげていく。そんな文化をつくりたいです。

おかげさまで設立から2年間、1万人以上の学生と100社以上の企業様の採用活動に携わることができました。小さな一歩ですが、自分たちができること、社会に提供できる価値が少しずつ見えてきていると思っています。

ここから私は、学生、取引先、社員、たくさんのステークホルダーの協力を得ながら、より一層事業を大きくしていきたいと思います。そして、最終的には、教育の根幹である初等教育にメスを入れられるようにまい進していきたいと思います。

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