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【新規事業ピッチコンテスト】メンバーの高い専門性と熱い想いが、会社の「次の一手」を生み出す

※本記事は2021年3月にnoteにて公開された記事の転載です。各情報は掲載当時のものです。


2021年1月に初開催された、ビットバンクの新規事業企画ピッチコンテスト『BITBANG!!!』。中心事業である取引所事業の「次の柱」を生み出すため実施されたこのイベントでは、様々な部署から寄せられた12件の新規事業アイデアが発表されました。

「初回から大きな盛り上がりを見せ、暗号資産(仮想資産)業界の未来が動き出す可能性を感じた」と語るのは事業開発部の桑原惇(くわばら あつし)。今回は、桑原にイベント開催の背景や今後の展望について聞きました。

「暗号資産の可能性」を最大化する事業の創出を目指して

──最初に、『BITBANG!!!』とはどんなイベントなのか教えてください。

『BITBANG!!!』はビットバンクのメンバーであれば、部署や雇用形態を問わず誰もが参加できる「新規事業アイデアの社内公募コンテスト」です。

まず、『BITBANG!!!』の名付けの由来がユニークなので紹介できればと思います。

ビットバンクは2017年3月の暗号資産取引所 bitbankのローンチ後、国内有数の取引所になるまで成長することができました。この時期を初期宇宙の形成モデルで言うところのインフレーションに例えると、さらなる成長に向けた次なる最大化のためのフェーズが待っているはずです。
この次のフェーズを全社的に推進していくために、宇宙に関連する用語のビッグバンから言葉を借りて、『BITBANG!!!』と言う名前で企画を実現しています。

──なるほど。面白いですね!企画の趣旨はどのようなものなのでしょうか?

暗号資産取引所は、インターネットにおいてのプロバイダのような存在で、暗号資産の歴史の中で、取引所はユーザーと暗号資産を繋ぐ役割を担っていると考えています。

この「繋ぐ」部分はインフラのようなもので、暗号資産がより多くの人に使われたり、より大きな社会課題を解決するためには、取引所の機能性は欠かせません。暗号資産と法定通貨を交換する役割が恒常的に必要になると想定されるためです。

インターネットの歴史の中で、1990年から2000年までを第一次発展期とすると、この時期に世界的に商用プロバイダが生まれ、パソコンやモバイル端末の伝播、世界初のWebサイトの誕生を端緒としたECや検索エンジン、Web広告等がこの世に生み出されました。

2000年以降を第二次発展期と捉えると、ECの驚異的な拡大、ADの爆発的な普及等、インターネットの市場は人々が無視できない、我々の社会生活を大きく変えるものになっています。

暗号資産はインターネット同様に、これまで当たり前とされてきた様々なビジネスモデルを変化させ、社会を変える可能性を持っています。

暗号資産の歴史は、インターネットの発展の歴史で言うと、まだ第一次発展期のプロバイダが誕生した少し後の時点にすぎません。これからインターネットが辿ったような発展を遂げるために、私たちは、さらに発展した形で暗号資産ビジネスを展開したいと考えているのです。第二次発展期を担うビジネスの種を仕込むことが『BITBANG!!!』の位置付けと言えます。

──なるほど。スピードを重視し、トップダウンで新規事業を構想・実行する選択肢もあったと思いますが、今回、あえて社内公募を実施したのはなぜなのでしょうか?

ビットバンクには「暗号資産で社会を変えたい」という志を持ったメンバーが多く在籍しています。そんなメンバーの高い専門性や熱い想いから生み出されるアイデアの可能性は計り知れません。もちろんコンセプトや状況によってはその限りではありませんが、その力を借りるためには、社内公募という手段が最適でした。

また、ビットバンクにはもともと、可能な限り情報をオープンにする文化があります。そういった意味でもボトムアップ型の起案は、ビットバンクの肌感にもあっていたのかなと思っています。

専門性、想い、哲学……個性が反映された12件の事業案


──『BITBANG!!!』開催に向けた準備は、いつから始まったのですか?

事業案の公募自体は2020年の8月に始まり、10月頃に私が所属している事業開発部で、この企画を運営していくことが決定。そこから少しずつ準備を進め、2021年1月に全社員参加型のピッチコンテストとしてイベントを実施しました。

──最終的に何件の事業案が寄せられたのでしょう?

12件の事業案が集まりました。第1回の開催にしては、上々の数だと感じています。内容のレベルも高く、全ての案が興味深いものでしたので、今回はイベントを3回に分け、提案者全員にプレゼンテーションの時間を用意してもらいました。

実は当初、特定の事業部メンバーの案に偏らないかと懸念していました。しかし蓋を開けてみると、営業部門、プロダクト部門、システム部門と様々な組織から多くの事業案が集まったので、嬉しかったですね。

──初の試みにもかかわらず、多くの事業案が集まった背景には、何か理由があったのでしょうか?

朝会での代表からの呼びかけの影響は大きかったと感じています。

ビットバンクでは、リモートワーク下の現在も毎日、全社員参加の朝会を実施しています。その中で継続的に伝えられていた「みんなで次の柱となる事業を生み出そう」というメッセージが浸透していったことが、多くの応募につながったのではないかと。

もう一つの理由は、企業風土ですね。もともとフラットに意見を出し合える環境なので、主体的に提案することに対し、心理的なハードルが低いんです。だからこそ、今回も多くのメンバーが躊躇せず事業案を提出してくれたのでしょう。

──ピッチコンテスト当日は、とても盛り上がりましたよね。

そうですね。オンラインでの開催でしたが、チャット機能を利用して大いに盛り上がりました。たくさんの質問や意見が寄せられて、活気あふれるイベントになったと思います。私自身もとても楽しみましたし、非常に勉強になりましたね。

例えば、R&Dの担当だからこそ抱いた課題感に基づいた事業案があったり、金融業界の動向を踏まえた事業案があったり。
高い専門性を持ったメンバーならではのアイデア、それぞれの想いや哲学を反映した企画の数々を通じて、暗号資産の可能性を改めて実感する機会になりました。

暗号資産が私たちを「自由」にする

──ちなみに桑原さんが「暗号資産の可能性」に興味を持ったのはいつからだったのでしょう?

興味を持ったきっかけは、大学時代にありました。当時、私は政治哲学を専攻していて「社会の構成員たちが自らの手によって、いかに『自由』を実現するのか」というテーマに、特に関心を持っていました。

この「自由」と「暗号資産」は、非常に関係が深いんです。

海外へ長期の留学をした際にも、暗号資産への興味が深まりました。現地で代表的な暗号資産のビットコインの存在を知ったのですが、法定通貨は国際送金の手数料は高いし、現地で口座開設するには途方もない時間と手間が必要で……非常に大変だったんですよね。

自分自身の体験を通じて「お金にまつわる不自由さ」から私たちを開放するのが暗号資産なのではないか、と考えるようになったのです。

『BITBANG!!!』が生み出すのは、会社の未来を支える「事業」と「人」


──最後に、今後の『BITBANG!!!』の展望について教えてください。

『BITBANG!!!』は、今後も定期的に開催していく予定です。

このイベントで成し遂げたい目標は2つ。

1つ目は「新規事業をボトムアップで生み出し続ける文化の醸成」です。
ビットバンクには、高い専門性と責任感を兼ね備えたプロフェッショナルな人材が揃っています。そんなメンバーが、業務の中で湧いてきたアイデアをアウトプットする場として『BITBANG!!!』を定着させていきたいですね。

そして、ゆくゆくは『BITBANG!!!』が開催されていない期間であっても、絶えずメンバーから新規事業が起案されるような組織を目指したいです。

2つ目は「様々なステークホルダーを巻き込んで大型プロジェクトを推進できる人材の育成」です。

現在のビットバンクは、良い意味で専門家集団の側面があります。一方で、目標が高いからこそ感じることだと思いますが、多様なメンバーを巻き込んでプロジェクトを推進できる人材が、プロジェクトの数と比較すると少し心許ない面があります。

組織が拡大し、今後はプロジェクト数も自ずと増えていくことが想定される中、プロジェクトマネジャーを担えるメンバーを増やすことは、事業成長の大きな鍵になるはずです。

その意味でも『BITBANG!!!』で発表されたアイデアが、実際の新規事業プロジェクトに繋がり、提案者自らがプロジェクト推進の経験を積めると理想的ですよね。

「会社の将来を背負う」メンバー育成のためにも、今後も『BITBANG!!!』を継続的に開催することは、とても重要だと考えています。

──桑原さん、ありがとうございました!

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