創業1年で社員80名を超えたスタートアップ。「嘘をつかない」というスタンスを貫く採用責任者原田のストーリー

自ら立ち上げた人材会社を離れ、スタートアップに採用責任者として加わった原田大知。短期間で組織を急拡大させ事業推進の立役者となった彼は、何に情熱を傾け、何を大事にしてきたのか。その背景を探る上で浮き彫りになったのは、あまりにもシンプルな「嘘をつかない」というスタンスだった。

【社員プロフィール】

原田 大知(採用責任者)

2011年に新卒で株式会社ワークスアプリケーションズに入社し、高難易度案件専門のプロジェクトマネージャーとして活躍。その後、大学時代の友人と人材会社を立ち上げ、中途採用支援、企業向けの採用コンサルティング、コンサルタントの育成に携わる。
2018年8月の創業よりビットキーにジョインし採用全般を担当。12名からスタートしたビットキーを1年で80名を超えるチームまで成長させる。

この会社の採用責任者を担えるのは、自分しかいない

ーー原田さんは前職で人材事業の立ち上げをされていたんですよね。どういった経緯でビットキーに入社することになったのでしょうか。

原田:ビットキーの創業前、2018年の6月下旬に前職で親交があった福澤(代表取締役COO)から採用についての相談を受けました。早速打ち合わせをすることになり、当初はコンサルタントの立場から採用計画や具体的な施策を提案しました。そしてその翌週にCEOの江尻も交えた3人の打ち合わせの場があり、その打ち合わせの最後に「これ、俺が中に入ってやります」って言いました。

ーー人材会社側として提案していたのに、最終的には原田さんから入社を申し出たということですか。その理由は何だったのでしょう。

原田:企業が採用活動を行う上で、採用計画の精度やチャネルや業務フローの設計、エージェントの活用等の「どの様にやるか」はもちろん重要ですが、それを「誰がやるか」が最も重要な要素だと思っていました。スタートアップの採用は非常に難易度が高いと思っていて、経営陣の思考や人間性を熟知し、経営陣と同じ視点で議論ができ、仕事を奪うくらいの攻めの姿勢を持ち合わせている人間でないといけない。

人材会社の立ち上げを経験したこともあり、人事界隈の方と関わらせて頂く機会も多かったのですが、ビットキーの採用に誰が適任かと考えた時に、具体的なアイデアが浮かびませんでした。しばらく考えても結局答えは出ず、最終的に「あ、これ俺がやるやつじゃん。」と思いました。

ーー立ち上げた会社がある中でそこまで思えたのはどうしてですか?

原田:理由は大きく2つあります。1つは創業者の江尻・福澤・寳槻の存在。もう1つは事業のポテンシャルです。まず創業者について。この3人とは新卒で入社した会社で同僚だったのですが、退職後もプライベートも含めて親交がありました。新卒で入った会社は優秀な人材が集まると言われていましたし、人材会社を運営する中でもベンチャー企業の経営者や役員層を中心に多くの優秀な方々に出会う機会がありました。でも、その中でもこの3人は飛び抜けて優秀だと思っていました。その3人が会社を立ち上げると聞いた時は、本当に驚きましたね。また、事業内容についても「これは本当に世界を変えられるかもしれない」と本気で思えるものでした。よくこんなに壮大な事を思いつき、かつ実行計画を立てられたなと。その結果「この3人とこの事業は絶対に失敗させる訳にはいかない」と思う様になりました。こういった経緯で、2018年8月の創業よりビットキーの採用責任者となりました。

責任重大な仕事だからこそ味わえるもの

ーー採用における「責任」についてどのようにお考えですか。

原田:事業を前に進める上で「人」は本当に重要な要素で、失敗が許されないスタートアップなら尚更です。責任は日々強く感じていますね。ビットキーでの1年間を振り返っても、様々な痺れる局面がありました。「この人がこの時期にジョインしてくれていなかったら、プロダクトがリリースできていなかった、製品がお客様に届けられていなかった、サポート組織が立ち上げられていなかった...」本当に一人一人の働きが事業にダイレクトに影響してきたと思っています。それはつまり裏を返すと、「今、この瞬間にどの様な人を採用できるか」によって、1年後、数年後の事業や世界が大きく変わるということ。責任重大な仕事ですよね。

ーー責任重大な中で原田さんはどのようなところにやりがいを感じているのでしょうか。

原田:やはり一番大きいのは、人と事業への貢献ですね。自分はビットキーの人と事業を最高だと思ってやっているので、その2点への貢献を日々感じられるこの仕事はとてもやりがいがあります。採用した社員が「ビットキーに入社して良かった。人生が変わった。」と言ってくれたり、日々の活躍が事業の成長に直結するのを間近で体感できるので、そういう場面に立ち会うと、本当にやってて良かったなと思いますね。これはスタートアップの採用でこそ味わえる醍醐味だと思います。

また、「自分のためでもある」というのも大きいかもしれないです。「誰と働くか」ということは、人生において非常に重要な要素だと思っています。日々共に働くメンバーの事を好きになれなかったり、信頼できなかったら、モチベーションも下がりますし仕事のスピード感も生まれませんよね。それは他のメンバーにとっても同じだと思うので、これからもみんながお互いを信頼しながら猛スピードで走り続けられる組織を作り続けたいですね。

ーーこれまでの採用活動で、特に印象に残っているエピソードはありますか。

原田:最近は転職という選択肢が身近になってきましたが、それでも転職って人生を大きく左右する重要な決断だと思うんです。なので、内定承諾の瞬間はいつも心が震えます。ただ、もし一人だけ挙げるという事であれば、現サプライチェーンの責任者の選考でしょうか。大手企業からの転職でコンペが数社あり、その全てが誰もが知る超大手のグローバル企業でした。しかも、当時のビットキーは製品も未リリースで知名度もなく、正直どうなるか分からない状況でした。そんな中、条件等で他社と横比較するのではなく、「世の中にないサプライチェーンを実現したい」いう想いでビットキーに決め切ってくれました。後から聞いた話ですが、ビットキーの内定承諾を他社に伝えたところ、各社からのカウンターオファーもあったようです。それでもブレずに初志貫徹して下さり、今も現場の最前線で活躍しています。また、思い出話になるんですが、初回面談後に直筆でお礼の手紙を頂いたんですよね。もちろん今でも大切にしまってあります。

候補者と正直に向き合うこと。譲らないスタンス

ーー内定オファーからの承諾率が80%を超えているということですが、原田さんが面談で心がけていることは何ですか。

原田:当たり前ですが、嘘をつかない事ですね。ビットキーで得られるもの、得られないものをしっかり伝えています。建前の話は一切せずに、お会いする全ての方と本音で語り合っています。その上で気になる点やアンマッチだと思うポイントがあれば、個人の意見ですが、と前置きした上で率直に伝えます。

ーー率直に伝えるスタンスを貫いているのはなぜですか。

原田:理由はシンプルですね。転職活動や面談ではお互いに選ぶ権利があると思っているので、本音を伝えないと相手に失礼です。素を出し合った上で双方納得の上で選びたいですよね。転職は候補者と企業の結婚みたいなものだと思っているので、嘘をつくのって結婚詐欺みたいなもんですよね(笑)好きでもないのに好きって言ったり、誇張して自分をよりよく見せようとしたり・・。

ーーおっしゃる通りだと思います。しかしながら、言いづらさは感じませんか。

原田:そりゃもちろん言いづらい時もありますよ。でも、その場を良い雰囲気で締めて変な期待をさせたり入社後のギャップを生むよりも、正直に伝えて双方納得の答えに近づく方がよっぽど誠実ですよね。自分は、採用という形ではご縁がなかったとしても、1人1人との面談の場は有意義なものにしたいと思っています。なので、方向転換をしてキャリア面談や雑談中心の場になることも多いですね。せっかく来て頂いたのであれば、少しでも多くのものを持って帰って頂きたいと思っています。また、過去にポジションマッチしなかった方と事業や採用業務についてディスカッションをした事があったのですが、後日SNSで「今後、絶対伸びる会社」としてビットキーを紹介をしてくださっているところを目にしました。あれは嬉しかったですね。

ーー人と向き合うということに妥協しないという姿勢は、エージェント時代に培われたものなのでしょうか。

原田:それは大いにあります。エージェントをやっていた頃は「人の可能性を開花させられること」が一番の醍醐味だと思っていました。だからこそ、企業側に「月に◯人必ず推薦します!」とコミットするエージェントが多い中、一人一人のキャリアにコミットするスタイルを貫きました。「人が足りなくて困っている企業にとりあえず人を送り込む」ということは一切やらず、自分が心から良いと思える企業を開拓し、本当にフィットすると思った人材にのみ、その企業でのキャリアを提案する事をひたすら続けていました。そのため、企業人事は初めてでしたが、自然と候補者一人一人と向き合って新しいキャリアを提案できているのかもしれないですね。

ーー人材や人事を経験されているということは、根本的に「人」に対する興味があるということですか。

原田:人に対する興味も強いと思いますが、元々頼られることが好きなのかもしれないですね。思い起こせば昔から相談されることが多かったです。でも実は、自分自身は「人に相談する」という行為がとても苦手でした。悩んでいるということが周りにバレたくない、というプライドがあったんです。だから、弱みを見せるのが苦手な方の気持ちもとても良く分かります。面談の中で「この方は自分の弱みを自覚しているのに向き合う事から逃げているな」とか「本音をさらけ出すことが苦手なんだな」と敏感に察知してしまうのですが、それは過去の自分がそうだったからなんです。

自分から本音で語るというスタンスは、こういった背景から築かれたものだと感じています。ビットキーの急拡大の一つの理由に「高い内定承諾率」があるのですが、それは、「なぜビットキーなのか」「カルチャーにマッチしているか」「得たいものが本当に得られる環境か」ということを、本音をぶつけ合う中で候補者自身で腹落ちさせられているからだと思います。加えて、選考では最低4名とお会いいただいているので、経営陣やメンバーの熱量が、候補者の方に様々な形で伝わっているのも大きいですね。

最低4名と面談。採用におけるこだわりとは

ーー選考の中では社員4名と会ってもらっているのですか。

原田:はい。人事、所属部門、他部門、経営陣という形がベースですね。人によって個別アレンジしているので、もっと人数が増えたり、違う順番になることもありますね。

ーー他部門とも会って貰うのは、どういった理由からなのですか。

原田:まず前提として、ビットキーは部門を超えて手を取り合いながら新しい価値を生み出す事を非常に重視しています。当然日々の業務においてもエンジニア×セールスや採用チーム×現場部門というように他部門とのコミュニケーションや協力がとても大切です。そのため、配属部門だけではなく、他部門のメンバーも含めて「一緒に働きたいと心から思えるか」を双方しっかり見極めています。

ーースタートアップでは珍しい選考フローのように感じますが、そこまで選考を重ねるのはなぜでしょう。

原田:採用部門が「事業の成長」にコミットしているからですね。もちろんプロとして採用計画の数値もしっかり追いますが、採用計画が達成されたとしても事業が前に進まなければ意味がありません。アンマッチ人材を採用して早期退職してしまった場合などは、事業にとってはむしろマイナスです。そのため、本当にフィットする人材のみを採用するための見極めにはコストを割く価値が大いにあると考えています。

部活のような熱い体験を。最高のチームを作り続ける

ーー原田さんはどんな方と一緒に働きたいですか。

原田:自分の人生を意思をもって本気で生きている人ですね。そして、ビットキーの事業や目指す世界観に心の底から共感してくれる方。あと、純粋にいいやつ(笑)。まだまだビットキーの魅力を届けられていない未来の仲間が日本中、世界中にいっぱいいると思うので、今後は情報発信にもより力を入れていきたいですね。

ーー最後に、原田さんご自身が採用活動において掲げるミッションについて教えてください。

原田:自分は、仕事を「時間・スキル×お金のトレードオフ」にしてしまうのは勿体ないと思っています。これからの人生、起きている時間の半分くらいは仕事してるわけですからね。自分が興味を持てるものに情熱を注ぎ、仲間と共に成長していく。例えるなら部活に近いですかね。一人一人がそんな体験をし続けられる最高のチームを作り続けたいと思っています。

その実現のために重要なのは「事業への興味を持ち続けられるか」「信頼できる仲間がいるか」の2点だと思います。「事業への興味を持ち続けられるか」ということに関しては、ビットキーは現在注力しているTobira事業はもちろん、その先にもデジタルIDと権利を活用した大きなチャレンジが沢山待っています。

一方で「信頼できる仲間がいるか」という、人に関する部分のこれからは不確定要素です。ありがたいことに、現時点ではどの部門も非常に良いチームを組めていますが、ここにどんなメンバーが加わるかによって、今後のビットキーは良くも悪くも変わるでしょう。一人一人と向き合うことにこだわり抜き、ビットキーというチームをさらに良い方向に変えていきたいですね。

ーーありがとうございました。

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