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【開発者ブログ】ウィキペディアにVue.jsの記事を立項してみた。

こんにちは、フロントエンドエンジニアの小原です。
さて、一般的なインターネット利用者は分からないことがあってググった場合、どのサイトを信用するか。多くの人はウィキペディアを利用するかと思います。
ウィキペディア日本語版
Yahoo!知恵袋やNaverまとめなどに比べれば、情報源がしっかりしていて信頼性が高い...と思われがちですがそこはCGMの宿命で、残念ながら品質の低い記事や明らかなウソやスパム、何年も更新されず古い内容の記事もたくさんあります。
余談ですがウィキペディア日本語版は芸能系・サブカル系の記事は更新頻度が高い一方で、日本語以外では上位に来る科学・政治・歴史・文学・社会学などの本来的な意味での「百科事典的な記事」はあまり更新・執筆されない傾向にあります。技術系の記事もご多分に漏れず、例えばAngularJSなどは、1.X系に関する記述が主な内容となっており、現在の4系統の内容はほとんど書かれていません(一応1.Xと2以降の違いは少しだけ書いてある)。そもそも名前も「Angular」なのに…。
さらに、Vue.jsやReactに至っては記事すらありませんでした。この辺はVueやReactの日本の開発者たちがウィキペディアに興味&執筆する時間がないのか、ウィキペディア日本語版の編集者・執筆者にフロントエンド技術に知見がある人がいないのか(あるいは手が足りていないのか)、おそらくその両方なんでしょう。
そんな訳で、今回は「Vue.jsのウィキペディア英語版から翻訳し、日本語記事をつくる」をやってみます。

Wikipediaの記事作成ルール

当然のことながら、ウィキペディアには記事作成ルールがあり、それを守らないとせっかく書いても削除されてしまいます。
Wikipedia:方針とガイドラインの一覧

よく問題になるのが
・中立的観点
・検証可能性
・独自研究
・著作権
あたりでしょうか。例えば「自営業者や自称芸能人が自分や自分の会社の記事を作る」「メディアに取材されたり、出版物があったり、研究機関による発表されたりしたことがないものの記事を作る」「自分の考えを書く」「出典をつけない」「他所のサイトから記事をコピペする」などがあります。そういった意味では、Vue.jsのコミュニティの人が記事を作成するのはWikipedia:自分自身の記事をつくらないに抵触してしまう可能性がありますね。
あと、ウィキペディアの著作権はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの表示-継承 3.0 非移植とGNU Free Documentation Lincenseのもと、オープンソースとなっています。これらにも注意して書かないといけません。

まずは翻訳してみる

まったく元になるものがなければ、一から自分で執筆しなければいけませんが、今回は英語版があるので、英語版から日本語に翻訳します。
Vue.js - Wikipedia
ここで注意しなければならないのが「翻訳ソフトの翻訳結果をそのまま貼ってはいけない」というところです。
Wikipedia:翻訳のガイドライン - Wikipedia
翻訳結果が不自然になるというところと、翻訳結果の著作権という2つの問題があり、外部ツールで翻訳した場合もあくまで参考にする程度で、自分で書かなければいけません。MediaWikiには最近コンテンツ翻訳という自動翻訳機能がベータでありますが、あまり実用的ではなかったため、今回は使いませんでした。
外部ツールを参考にし辞書を使いつつ翻訳した後、不自然な翻訳結果はVue.jsの日本語サイトを参考に、ある程度自力で日本語に置き換えました。
例:
・ time-travel debugging→時間旅行デバッグ→タイムトラベルデバッグ
・ core library→中心図書館→コアライブラリ
・ Reactivity→反応性→リアクティビティ

サンドボックスでMediaWiki記法で下書き

Wikipediaの記法はMediaWikiの独自記法なので、それに合わせて書式整形していきます。加えて、原文と同じくWikipedia内のリンクと外部リンクを貼っていきます。ここでカテゴリやソートなども用意しておきます。
さらに英語版から出典も移植していきます。これがないと削除されてしまうので。
日本語版に記事がない場合は、英語版にリンクを貼るか、赤リンク(存在しないページヘのリンク)のままにするか、近しいページに貼り替えるかなど、適宜判断します。

実際に記事を立項する

Wikipedia:翻訳のガイドラインにもあるとおり、要約欄に翻訳元を入力し、実際に記事を立項します。
さらに必要なところから立てた記事にリンクします。今回はJavaScriptの「JavaScriptライブラリ」の節と、Template:JavaScriptと、Portal:FLOSS/新着項目などからVue.jsにリンクを貼りました。

まだまだない記事がいっぱいある。

今回やってみたわかったのですが、フロントエンド関連でウィキペディア英語版にあって日本語版にない記事が結構あります。Reactなんかは近々であったほうがいい記事ですかね。また、Angularも更新が必要ですね。
ただVue.jsと違って日本語の公式ドキュメントがないので、翻訳の難易度は高そうです。英語の学習と論理的な文書を書く練習、技術への理解など、意外と学習に最適かもしれません。Reactのエンジニアで英語が得意でWikipediaの執筆ルールに知見がある方はぜひ翻訳を!

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