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【CS interview #02】ゲーム開発の道からヘルスケアへ。起業&CTO経験のある工藤が、キャンサースキャンへなぜ入社したか

今回は6月にエンジニアチームのシニアエンジニアリングマネージャーとして入社した工藤にインタビューをしました。

工藤は、一貫してゲーム開発のキャリアを歩み、キャンサースキャンに入社する前まで在籍していたトランスリミットでは創業者の一人でもあり、CTOを務めていました。
キャンサースキャンのエンジニアチームにこれまでマネージャーは不在だったため、工藤はメンバー一同待ち望んでいた存在です。
この記事では、入社理由や現在の仕事だけでなく、過去に学んだ経験等にも触れていきます。

◆データエンジニアリング本部 シニアエンジニアリングマネージャー 工藤琢磨 プロフィール◆
東京ゲームデザイナー学院卒業後、タイトー、コミュニティファクトリーでソーシャルゲーム開発に従事。サイバーエージェントアメリカにて北米向けソーシャルゲーム開発に携わった後、同僚とトランスリミットを創業、グローバル向けゲームの開発に挑戦し、CTOとして事業を率いる。2021年6月、キャンサースキャン入社。


工藤さんは、創業された会社でCTOを務められた後、キャンサースキャンに入社されています。
なぜ転職を考えるようになったのですか。

きっかけは事業方針の転換です。スマホゲーム市場ではこの数年ハイパーカジュアルという、その名の通り凄くライトなゲームが流行っていて、トランスリミットもこのジャンルに舵を切る事になりました。
その中で、私としてはもっとコア寄りのゲームでユーザを長く楽しませてあげたい、世界観に没入させたい、感動させたいという思いがあり、この、創るゲームの方向性の違いが転職を考えた理由の一つです。
あともう一つあったのは組織成長です。創業して、幸い開発したゲームが続けてヒットしたことで、創業時3人だったメンバーは2-3年で20名ほどに増えました。ただ、前職には約7年在籍していたのですが、その20名からさらにメンバーを増やすことが出来なかった。これは私にも大いに責任があるのですが、プロダクト開発を優先してメンバーの育成や組織の体制作りを怠ってしまった。遅れて気づいたものの、開発優先の体制を中々変える事が出来ず、先の方針転換をきっかけに退職を決めました。

これまでずっとゲーム開発をされていたので、他のゲーム会社という選択肢が有力かと思うのですが、キャンサースキャンに辿り着いた経緯ってどんな感じでしょうか。

もちろんゲームは大好きなので、ゲーム会社も選択肢にありました。
一方でスタートアップを経験したことで、スタートアップの、世の中にイノベーションを起こして利益を上げ、その利益をさらなるイノベーションに投資して世の中を良くしていく、エコシステムのサイクルは凄く良いなと思っていました。
「世の中を良くするために自分の技術を使いたい」という思いが芽生えていた感じです。

その思いの中で、お世話になったVCの方に紹介して頂いた会社がキャンサースキャンでした。
「人と社会を健康にする」という正に世の中を良くするためのミッションを掲げ、ヘルスケアって成功するのが結構難しい領域だと思っているのですが、既に土台を築き上げられていて、自治体と提携することで得られるヘルスデータの分析に強みを感じました。
あと個人的には行動経済学を学ばなければ、とちょうど思っていて。あらゆるサービス開発に活かすことができる重要な知識で、どの道を選ぶにしても必要になるだろう、と勉強し始めていました。
その中でキャンサースキャンは行動経済学を事業に活かし強みにしている事を知り、ますます惹かれました。何というか、その時私が抱いていた思いの全てを持っていて「すごい会社に出会えたな」と(笑)

入社してどうですか?

素直に最初に思ったのが、良い人しかいないと思いました。
何か考えに対して決めつけたり、否定したり、怒ったりする人はいないし、困ったことがあったら部署を超えてサポートしてくれる。ミッションへの共感があって入社している人ばかりなので、皆が同じ方向を向いている。
面接でエンジニアの組織がまだ整っていないと聞いていたが、マインドセット的には全然問題なかった。入社前は少し心配していたけど、入ってみたらその心配は要らなかったなと思うし、後は体制を整えて少し後押ししてあげるだけでいいと思っています。

マインドセットって具体的に言うと?

エンジニアとしての考え方や課題の認識は、メンバー共通で持てていました。キャンサースキャンも事業が成長して、人数も増えてきて、ちょうどステージが変わったところだと思うんです。これまではベンチャー寄りのやり方、とにかく結果を出していくというフェーズから、今は人が増えてきて体制を整えていくフェーズかと。役割や情報の整理、兼任や属人化、技術的負債の解消とか。

もし課題を認識していなかったら、それに気付いてもらうのって大変かもと思っていました。結果それは杞憂だったし、すごく入りやすかった。「個からチームへ」と体制を整えて事業や組織の成長に繋げていきたいです。


工藤さんの「これまで」についても、ぜひ教えてください。前職、トランスリミット社はご自身で創業された会社ですよね。起業はどういった経緯だったのでしょうか?

前々職の同僚にグローバル向けのゲーム開発を一緒にやろうと誘われました。当時の北米市場へのチャレンジは成果が出せなかったので、もう一度チャレンジしたかったんです。 
私自身はサービス志向で、その挑戦に意義を感じ、ゲームの企画やUI/UXを考えたり、実装まで全てやっていました。

サービス志向って……?

サービス志向・技術志向ってもう古いのかも知れないですが、技術へのフォーカスが強く技術を深いところまで極めていきたい!というのが技術志向で、サービスへのフォーカスが強くサービス実現のために技術を身につけて使っていきたいのがサービス志向という感じですね。どちらが良い悪いでも無くバランスだとは思うのですが。

私が最初エンジニアを始めた頃はかなり技術志向でした。
あるとき、ソーシャルゲームのプロジェクトでエンジニアリーダーを任されて、当時の私は企画の人が考えたものを全力で実現しました。その時持っていた技術の全てを出し切って開発する事ができ、かなり満足していたのですが、蓋を開けてみたら全然ヒットしなくて、3ヵ月でクローズしてしまいました。
これがすごくショックで、自分は世の中の誰も求めていないものに全力を注いで、これじゃ何も生み出していないのと変わらないじゃないかと思いました。当時、正直企画との間に壁を作っていた自分を反省して、そこからはとにかくユーザのために何を創るのか、ユーザのために技術で出来ることは何かを考えるようになりました。

いくつもの企業でエンジニアとしてお仕事をされてきたと思いますが、そんな工藤さんから見て、エンジニアとして今のキャンサースキャンで得られるものって何でしょうか?

予防医療という領域で、本当に人の役に立つ事に技術を使えるのが魅力です。
裁量広く業務にあたることが出来、先程話した通り頭ごなしにNOと言われる事は決してないので、主体的に行動しやすい会社だと思います。
あとは組織作り・体制を整えていくフェーズに参加できることも大きな魅力です。出来上がった組織に入るのではなく、一緒にエンジニア文化を作れるフェーズです。

事業も組織もまだまだ成長余地が大きい?

そう思います。自治体との結びつきやデータやマーケティングの強みを活かして新しいことが出来たらなと思うし、体制をしっかり整えることでエンジニアリングによって事業を成長させられる余地もたくさんあるんじゃないかと思っています。C向けのサービスとか挑戦出来たら良いですね。

キャンサースキャンって今は自治体を介してエンドユーザーである住民にアプローチしています。もし、今後直接住民にアプローチする機会があるとすれば、これまで着手していなかったスマホアプリのプロダクトもあり得ますよね?

今はtoG事業がメインですが、今後もしtoC事業が出来るのであれば、アプリ開発は私の得意フィールドでもあるし、個人的にはすごくワクワクする。実現手段としてアプリが最適ならアプリを作るし、Webサービスが最適ならWebサービスを作るし、アイデアの実現に際して制約になりたくない。作れませんと言うのではなく、逆に最適な実現方法を提案していきたいし、それができるエンジニア組織にしていきたいです。


新しい事業を創る機会もあるとすれば、サービス志向がより強まっていきますよね。

そうですね。新しい事業を検討する際、最初からエンジニアも参加して考えていくようにしたい。要件が定まっていることをただ受けるのではなく、一緒に考えていくことでエンジニアリングにより事業をドライブしていきたいです。

エンジニア組織も拡充したいわけですが、どんな方に入社していただきたいですか。

お互い尊重して意見を出し合える人、自分とは違う考え方や価値観を持っているほど嬉しい。自分1人だけで考えられる事って大したこと無いと思ってて、経験を積んで、1人で練りに練って良いと思ったアイデアでも、誰かと意見を交わした途端にもっと良いアイデアを思いつくなんて事はしょっちゅうで、色んな人と色んな意見を交わすのってすごく大事だなと日々感じています。

私はまじめな雑談が好きです。例えば「このゲームリアルだよね、クオリティ高いよね」で終わるのではなく、「リアルさを壊さないようにモデルにこういう工夫をしてるよね」「演出シーンで違和感が出ないようにわざとここを映さないようにしてるよね、この演出のこの仕草から感じる感情が最高だよね」という感じで、一歩踏み込んだ会話が好きで、そこからより良いアイデアが生まれるんじゃないかと思っています。まぁ、雑談が長引いてしまう傾向にあるんですが(笑)。
物事の色んな事に興味を持てて、気づけて、何でも真剣に考えられる人と一緒に働きたいです。

最後に、工藤さんが感じるキャンサースキャンにおける仕事のやりがいを教えてください。

「人と社会を健康にする」というミッションへの共感が強くあるので、やはり世の中の役に立つ仕事ができることですね。
自分のポジション的には組織・体制作りをやらなければというところで、メンバーも本当にいい人ばかりなので、メンバーが働きやすく成長できる環境作りをしていきたいし、そこにやりがいを感じています。

エンジニアは事業を支える重要な存在だと思うし、エンジニアの組織体制をよくしていくことは、事業拡大に不可欠だと思います。組織を変えていく、整えていくことって大変だと思うんですが、でも、壁があるとか抵抗があるとかはなくて、課題ややりたい事の意見を聞いてくれるし、協力してくれるし、もし違えば違うと言ってくれる。キャンサースキャンならエンジニア組織をより良くしていくことができると確信しています。

(話し手:工藤琢磨、取材・執筆:北村早紀、撮影:横田貴仁)


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