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エビデンスの質を上げよう!!~Kingsoft SpreadsheetsやExcel関数と機能の紹介~

こんにちは^^
キャスレーコンサルティングに2017年新卒入社した、LS(リーディング・サービス)部のバウと申します。


さっそくですが、ソフトウェアを開発するときは、テストは必須ですよね。
そして、テストを実施する際には、必ずエビデンスを残さなければなりません。

エビデンスとは、「テストを行い、想定通りであることを確認したこと」を一目で見て分かるものです。
そのため、エビデンスを残すときには工夫する必要があります。

今回は、「エビデンスの質を上げよう!!~Kingsoft SpreadsheetsやExcel関数と機能の紹介~」というテーマでブログを書きます。


IF関数

例えば、データベースの日付や数字等という具体的な「値」を期待し、テストを実行したとします。
期待値と実行結果は、以下のようになります。


これは、一目で見て想定通りであるかどうかは確認できませんよね。
IF関数を利用すれば、その問題を解決できます。

《使用方法》

IF関数で表すと、
IF(C6<>G6,”NG” , “”)
となります。

第一引数に評価式を書き、第二引数に評価式がTRUEである場合何を表示するか、
第三引数には、評価式がFALSEである場合、何を表示するかを記載します。

上記の例ですと、カテゴリーの項目の実行した結果と想定結果が一致しない場合、
“NG”を表示し、そうでない場合は何も表示しない処理となります。



結果として、K6からL25までのセルには一致しない場合に「NG」を表示するので、
期待値と実行結果が一致/不一致であるかを、一目で見てわかるかと思います。


※気を付けること

実行結果と期待値が一致しない場合、”NG”を表示し、一致する場合は”OK”を表示するのが良いと
思う方がいらっしゃるかもしれませんが、大量のデータがある場合”NG”があることを確認しづらいので
私はあまりおすすめしません。


COUNTIF

しかし、値としてOK/NGと表示したい場合もあるかと思います。
そのような場合は、IF関数とCOUNTIF関数と組み合わせて使いましょう。

《使用方法》

COUNTIF(K6:L25,”NG”)
この条件の説明ですが、
第一引数にカウントしたい範囲、第二引数にカウントしたい項目を記載します。
上記の例では、K6:L25までの範囲で”NG”という項目があれば
その数をカウントする、という動作になります。

NG数の合計が「0」であれば想定通りと判断し、「1」以上であれば想定外と判断します。


最後の結果だけ見れば、実行したテストケースが想定通りの動きをしたのかかどうかを
一目で確認することができます。


条件付き書式機能

IF関数とCOUNTIF関数を組み合わせて使えば、実行したテストケースで
NGがあるかどうかすぐに確認できますが、大量のデータでNGが存在する場合、
どこの項目でNGになったかが、確認しづらいと思います。



そのような場合には、
条件付き書式機能を使用し、期待値と一致しない実行結果のセルの色を黄色に変更すれば、
一目で確認できます。

《使用方法》
1.実行結果の一つのセルを選択します。
2.「書式」タブを選択し、「条件付き書式」を選択します。
3.条件は、期待値と実行結果が一致しないことを設定し、「書式」ボタンを選択します。
4.背景色に黄色を選択し、OKボタンを選択し、完了します。


5.条件付き書式を設定したセルをコピーし、確認したい実行結果を全て選択し、
「書式」のみを貼り付けます。



これで、どこの項目がNGなのか一目でわかるかと思います。


おわりに

今回紹介した関数は一部ですが、関数を使用することで、
一目で見て期待値通りであることを確認できるエビデンスを、残すことができます。

その結果、レビュアーにとって多くの時間を節約することができると思います。
エビデンスを作る側にとっても関数を使用することで結果を確認しやすく、
レビュアーにとっても一目で判断できます。

双方にとってよいエビデンス資料を作れるように、今後も工夫していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

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