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部下から見放された私でも事業を成長させられた、ただ一つの理由

こんにちは。プロダクトマネジャーのEricです。
先日の記事は多くの方に読んでいただき、またシェアやいいねをいただき、ありがとうございました。とても嬉しかったです。

とある事業責任者のリアル

事業を立ち上げて軌道に乗せたあとは、ある程度権限委譲して、自分はその事業では少し上のレイヤーになり現場でガンガンオペレーションではなく、必要な場面での意思決定をしていき、別な事業の種を探し、立ち上げていく。

これが事業責任者のキャリアだと思っています。

ただ、事業立ち上げって、予算がほとんど無いケースが多く、あったとしても人件費として使えるのはとても限られていて、派遣社員さん1名分ぐらいなんですよね。

いきなり休んでこなくなる

派遣社員さんにいろいろお手伝いしてもらって事業がいい感じに立ち上がってきたころ、だんだん派遣社員さんの休みが多くなるんですよね~。最初は週1とか。風邪ですーとか腹痛ですーとか。で、いきなりその日はやってくる。

朝、何時になっても来ない。連絡しても反応ない。

派遣会社経由で連絡してもノーレスポンス。急ぎ、オペレーションを自分でこなそうとするが、微妙にその人の仕様になっていたりして、何とかするまでに時間がかかる。

いなくなった人が顧客対応担当とかだと相当きつい。「彼、彼女はどうしたの?あの人の対応がよかったのになー」と顧客から言われて、最悪契約が破断になるケースもある。

なぜみんな辞めていくのか?

立ち上げ期は対外的には営業、マーケ、パートナーとの条件調整、社内だと法務、経理、みたいな感じで全方位見ないといけなくて、さらに期待値高めな事業だと上からも結構どうなってんだと言われて余裕なくなってくる。

そうすると、部下に求めすぎちゃう。で、派遣さんからすると、えっ?私そんな事業コミットとかいう気分で働いてないし…んな熱量で来られましても…ってなる。

まあ当たり前ですよね、そういう責任が無く自分を保てる働き方をしたくて派遣社員を選んでたりするわけですから。そうすると辞めちゃう。向き合って理解したとしても、一定のラインを超えると辞める。

わかってて何でそんな詰めるコミュニケーションするんだって話なのですが、自分で全部できちゃうからできない人が許せないわけです。おっせーなー…いつまでやってんだよ…とね。そうすると「その人」として見れなくなる。何か?

「作業者」

こいつ自分の不足してるスキルを補う努力もしねえのかよ、、マジ終わってんな…と思うんですよ。最低な考えすぎて書いてて手が震えてます。

反省するも時すでに遅し。打つ手なし

とはいえ毎回反省するんですよね、人が辞めると。

作業者としてしか見ていない人から、努力しろ・スキル身に着けろ、なんて言われたってやるはずない。日々耐え続けるか、辞めるかどっちかになります。

人が辞める組織に新たに人を追加する、出来る人材を追加して注力事業にする、なんて判断を上がするはずもなく、人は追加してもらえず予算もつかず、最悪担当を外されます。

最悪の事態は免れたのですが、それでも事業は続いていく。必達の予算はある。年度末の何とかしないといけない時期だったりすると本当つらすぎて、自分で営業してでも!と思ってるのにオペレーション回さないといけなくて、泣くに泣けない状況です。

最初自分で全部やろうと試みますが、毎日深夜までやれるはずもないし、そもそも人が辞めるとこちらも精神的にきていて仕事が手につかなかったりなので、万事休すです。

突然見えた光?

いろいろ考えた結果として自分自身、変わる努力はすれど、短期的に性格を変えるのは難しいと結論づけました。でも事業の成長を止めるわけにはいかない。そのときに僕を陰ながら支えてくれていた同僚が紹介してくれたのがキャスターのオンラインアシスタントサービス「キャスタービズ」でした。

時は2014年11月ごろ。キャスター設立から1ヶ月後、キャスタービズローンチのプレスリリースを見た直後に問い合わせをし、まずは無料でトライアルができるいうことで申し込みをしました。守秘義務契約等々が郵送されてきたのですが、誤字脱字の嵐、電話しても誰も出ない、という状況で、曲りなりにも東証一部の企業が付き合う相手として大丈夫かな・・・と結構不安になりましたが、その時は誰でもいいから助けてくれ!という状況だったので、藁にもすがる思いで申し込みました。

そしてオペレーションが回りだす

キャスタービズはオンラインアシスタントサービスです、ひらたく言うと「秘書」。

もともとはお店の予約とか、ちょっとした資料の修正とか、そういうことができるサービスとして打ち出していました。しかし、元来私が無茶ぶり&無茶ぶり、という性格だったこともあって、サービス範囲外のこともできるっしょ?こうやったらやれるっしょ??という感じで、どんどん社外から、ただの1ユーザなのにサービスを無理やり拡張していきました。

自分はオペレーションをざっくり構築するのが得意なので、ざっくりレベルで渡して、キャスターがじっくり・きっちり作り上げていく、その繰り返しでほとんどのオペレーションは僕の手から離れていきました。

当時僕の対応をしてくれていた人と入社後に再会したのですが、入社後、その方から当時の僕はどうしようもないユーザだったという評価?をいただいてとても恐縮しました…。

なぜキャスタービズでうまく回ったか

僕が詰めコミュニケーションをしてしまう一因は、見える場所に働いてくれている人がいることでした。一挙手一投足が見えるから、気になる。また、余裕が無い中で何か話しかけられると、愛想の無い対応をしてしまう。「それ今必要?」なんていう、人としてあり得ない(と今は思える)コミュニケーションをしていました。

なぜうまく回るようになったかといえば、その場にキャスターのアシスタントが存在しないことです。存在しないので気にならない、依頼した内容に対してアウトプットが少しズレてるなあーと思うときも、これまではイラッとして即詰めにいってたのが、一瞬待てるようになる。もしかすると自分が説明不足だったのかも、もっとこうやったらうまくいったかも、と。

それと、そもそもキャスターのアシスタント陣はもともと大企業の役員秘書だったとか、ベンチャーで社長直下の管理部で幅広く色々やっていた、とかいう方々なので、ベースが優秀です。ともするとアシスタントさんの出してくる意見やアウトプットの方が、自分が想定していたものよりも良いケースがある、また細やかな配慮もできる。そうすると、アシスタントの人たちが作業を依頼していた「他社の人」ではなく「パートナー」になってくる。

人間っていいな、自然にそう思えてきた今


あの時キャスタービズと出会わなかったら、たぶん僕はひとりオペレーション地獄にはまり、何も成果を残せなかったと思います。ちなみに、僕が辞めたあとも、その事業は今でもキャスターと共に続いています。

僕は事業で数字を達成できたということよりも、これまでずっと人と一緒に仕事ができない、という状態だった僕がキャスターとともに、組織を作って、その組織で達成できたというところに達成感を覚えました。

僕は自分が少し変わるきっかけになったキャスタービズを、同じような境遇にある人に広めていきたいと思い、キャスターを選びました。

多様性と言われる時代ですが、多様性とはランダム性だと最近学びました。「ランダムに採用した人と一緒に働いても、成果を出せる」ということです。そもそも人が減って優秀な人なんて容易に採用できない今、多様性を実現しないと企業は生き残れません。

でも、人が辞める一番の原因が人間関係といわれる中で、多様性・ランダム性を追求するのはかなり難しい。特に「全員俺と同じぐらいできるようになれ!必ずやれる!」みたいな組織だと相当無理だと思います。

組織にいる全員が、多様性を許容できればいいですが、それが無理ならばどうするか?

多様性を実現している外部の組織と共に作り上げていくことだと思います。

僕はまったく多様性を受け入れられない「俺以外全員ダメ、努力しないやつは終わってる」という状態から「適材適所、要するにうまいこと配置できていないだけ。組織が作れていないだけ。」という状態に変わったのは、キャスターという外の組織を使ったことがきっかけでした。

なんだか最後はキャスタービズの営業みたいになってしまいましたが、リアルな経験を書いたらこういう結びになりました。。。無料トライアルはこちらからどうぞ!

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先日の記事は以下から読めます。

コンサル出身の僕が事業会社に転職してぶつかった5つの壁 | キャスターBLOG
はじめまして。プロダクトマネージャーのEricです。外資コンサルに新卒で入社して、その後シンガポールで起業して、日本の事業会社で金融事業立ち上げて、今に至ります。今日はキャスターのこと、というよ...
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