今回お話を伺ったのは、未経験で同社へ転職し、営業の第一線で活躍を続ける入社12年目の田沼さんです。前職での葛藤を経て出会った、メーカーだからこそのやりがいや日々の営業活動のリアル、泥臭い失敗を乗り越えて掴んだ営業の哲学まで、たっぷりお話を伺いました!
「自信ゼロ」の挫折から一転。自社商品だからこそ得られる、納得感とやりがい。
ーー普段のお仕事について、日常業務や1週間の流れを教えてください。
田沼さん:現在は量販グループの営業として、ホームセンター様などのバイヤーさんや代理店様を担当しています。主な仕事は、店舗の「棚割り(売り場作り)」の提案です。限られた売り場の中で、どうすれば店舗の売上向上やエンドユーザーのお困りごと解決に繋がるかをバイヤーさんと一緒に考え、市場分析や競合調査を重ねながら、最適な売り場ラインナップを提案しています。
1週間の流れとしては、月曜日を社内業務や打ち合わせの集中日とし、火曜日から金曜日にかけて社外での商談や提案の事前準備を進めるというサイクルで動いています。3月・4月の新生活シーズンは業界全体で最も売上が伸びるピークなので、そこに向けて半年以上前から商談企画を仕込んでいくイメージですね。
ーー仕事をする上で日頃大切にされている考え方や、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
田沼さん:普段意識しているのは、単に自社の売りたい商品を押し付けるのではなく、常に「店舗の売上やお客様のお困りごとをどう解決できるか」という相手目線に立つことです。商談前の事前準備はもちろん、会っていない間でも素早くレスポンスするなど、日々の誠実な信頼の積み重ねを大切にしています。
その上で一番やりがいを感じるのは、時間をかけてつくり上げた提案が採択され、全国の有名店舗の売り場に商品が並ぶ瞬間ですね。たくさんの方が目にする場に、自分が関わった提案が並ぶのは、何年経ってもやっぱり嬉しいです。
ーー日々地道に準備されているからこそ、形になった時の喜びは大きいですね!田沼さんがメーカー営業の道を選ばれたのは前職での経験がきっかけだったとお聞きしました。当時の転職の経緯についてもお聞きしたいです。
田沼さん:大学を卒業してからは、新卒でハウスメーカーに就職しました。ただ当時は若かったこともあり、一生に一度ともいえる大きな買い物を提案することにどうしても自信を持てなかったんです。さらに、新規の飛び込み営業の厳しさや勤務環境も重なってこのまま続けるのは難しいと判断しました。そこから転職活動を始めるにあたって、「自社で技術と商品を持つメーカーで、自分自身が心から自信を持って提案できる営業がしたい」と強く思うようになりました。
ーー転職先の候補は複数あったと思いますが、入社の決め手は?
田沼さん:正直に言うと、最初から徹底的に調べて応募したわけではなくて、希望条件とタイミングがぴったり重なったことが一番のきっかけでした(笑)。「週休2日」「家から通える」「自社製品を持つメーカー」という軸で探していた際にご縁をいただいたんです。当時は会社のことも深く知らなかったのですが、面談を重ねる中で、話していて一番しっくり来るし、人もいいなと感じました。最後は選んでいただいたご縁と流れに背中を押されましたね。選ばれた以上はここで腹を括って頑張ろうと決意したのを覚えています。
でも、実際に入社してからの感動が大きかったですね。自社で一からものづくりをしているメーカーだからこそ、「本当に良いものを自信を持ってお届けしている」という実感が湧いてきて。自社製品に誇りと責任を持ち、純粋な熱量を持って提案できる営業の面白さを知りました。あのときのご縁を信じて思い切って飛び込んで、大正解だったと思っています。
お客様から大説教!? たくさんの失敗を越えて気付いたこと
ーー入社から10年が経ち、現在は営業の第一線で活躍されていますが、若手時代には失敗や苦労もあったのでしょうか?
田沼さん:そりゃあ山ほどありましたよ。商談の時間を勘違いしたり、見積書を別の人に送ってしまったり……。僕は平安伸銅の社員の中で一番叱られている自信があります(笑)。
ーー特に印象に残っている失敗や、そこから学んだエピソードはありますか?
田沼さん:入社1年目のとき、得意先へ新商品の紹介に行った際の大説教ですね。当時は何も分からないまま「新商品が出ました」と持っていったら、その会社の社長さんから「お前は何しに来たんだ!他社の競合商品や市場の売れ行きを調べることもせずによく来られたな」と怒鳴られました。ただ、その社長さんは愛を持って叱ってくださり、その後はお会いするたびに、商談の基本や市場の見方を徹底的に叩き込んでくれたんです。今でも関係性は続いています。あのときの経験が、いまの自分の営業スタイルの原点になっていますね。
ーー素敵なご縁ですね!営業をしていて、特に苦労を感じる場面はどんなときですか?
田沼さん:ホームセンターのバイヤーさんとのシビアな条件交渉や、大手競合メーカーとの価格競争ですね。バイヤーさんもビジネスですから、利益率や値入れの条件は非常に厳しく見てきますし、大手メーカーが圧倒的な低価格でバッティングしてくることも日常茶飯事です。商品力だけでは勝てない、一筋縄ではいかない壁に何度もぶつかりました。
ーー自分だけではコントロールできない壁はどう対応すれば良いのか迷いますよね・・・。
田沼さん:そうですね、難しいです。でも、最終的に壁を破る武器になるのが、日頃の泥臭い行動から生まれる人としての信頼関係と気遣いだと思っています。どんなに口がうまくても、現場で試されるのは「相手が困っているときに即座に対応できるか」「言われる前に必要な情報を先回りして届けられるか」という泥臭い行動量と気遣いなんですよね。メール一通の文面や場の空気の読み方、社内外への配慮を怠らない。そういう地道な信頼の積み重ねがあるからこそ、厳しい価格競争の中でも「平安伸銅さんと組もう」と選んでいただける。泥臭いからこそ、その分壁を越えて勝ち取った仕事は、大きな達成感に繋がっています。
部署を超えて生み出したヒットプロダクト
ーー平安伸銅工業の営業ならではの面白さや、社内のチームワークについて教えてください。
田沼さん:平安伸銅の魅力は、会社の方向性やルールを理解していれば、かなり自由度高く自分のスタイルで動ける点です。自由度が高いからこそ責任も伴いますが、営業一人で戦っているのではなく、社内のあらゆる部署がチームとして支えてくれている実感があります。でも、実は以前は、「営業は営業」「開発は開発」という目に見えない壁のようなものが少なからず存在していました。
ーー部署ごとの縦割りがあったのですね。それがどのように変わっていったのでしょうか?
田沼さん:ここ数年で導入されたプロジェクト制によって、少しづつですが変化し始めました。商品開発の初期段階から営業、開発、プロモーションなどのメンバーがチームを組み、密にコミュニケーションを取るようになったんです。開発担当者が「なぜこの商品を開発したのか」「どんなユーザーの課題を解決したいのか」という熱量やストーリーを直接共有してくれるので、営業も自信と熱量を持ってバイヤーさんに語れるようになりました。
ーー具体的に、そのチーム一体となって生まれた成功事例などはありますか?
田沼さん:代表的なのが、これまでの突っ張り棒の常識を覆す新しい要素技術を搭載した「極ピタ」です。プロモーションチームのメンバーがベースを作り、開発と営業がタッグを組んで全社一丸で価値を届けていきました。結果としてカインズ様での全店先行販売が決定し、店舗で大きな実績を作ることができた。部署の垣根を越えて全員で一つのヒットをつくり上げていく一体感は、平安伸銅工業ならではの最高の面白さですね。
極ピタは、ホームセンター業界最大級のイベント「第62回 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2026」で「一般社団法人日本DIY・ホームセンター協会会長賞」を受賞しました!
ーー開発や他部署の方々とフラットに議論できる環境があるからこそ、商品の魅力がお客様に届くのですね。
田沼さん:まさにそうです。僕自身、社内のサポーターや他部署のメンバーには感謝しかありません。まだまだ発展途上ではありますが、新卒だろうが中途だろうが、年齢や立場に関係なくフラットに教え合い、リスペクトし合える文化がある。一人ひとりの専門性が線で繋がり、チームとして大きなパワーを発揮できるベースを持っているのが平安伸銅工業の強みだと感じています。
ーー今後社内で挑戦したいことや形にしていきたいテーマはありますか?
田沼さん:今後は、社内の仕組み作りと人を育てる土台作りに注力したいです。いま、各部署で情報が分散して迷子になってしまうという課題があるので、営業だけでなく、受注・開発・貿易・品質管理・経理・物流まで、全員がスムーズに連携できる共通のフォーマットや仕組みを整えたいと思っています。自分が長く在籍してきた経験を還元し、みんながより働きやすく、成果を出しやすい環境を作りたいですね。
ーー最後に、これから平安伸銅工業の営業に挑戦したいと考えている応募者の方へメッセージをお願いします。
田沼さん:難しく考えすぎず「意欲」と「素直さ」を持って飛び込んで来てほしいです。僕自身がそうだったように、とにかく打席に立って経験や失敗を積み重ねていれば、いつか質や効率へと昇華していきます。平安伸銅工業には思いやりを持った温かい仲間ばかりです。スキルや知識は入社してからいくらでも身につくので、社内にも社外にもリスペクトを持って接することができる方なら、どんな方でも大歓迎です。僕たちと一緒に、これからの平安伸銅工業を面白くしていきましょう!