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TOKYO GRAY「理想と現実のコントラスト」

東京はグレーだ。
約20年前、東京グレーの正体が知りたくて「東京」にこだわって働き始めた。
きっと、東京グレーの正体を知りたいと思わなければ、とっくの昔に東京で挫折し東京を諦めていたと思う。

全ての好奇心の対象は「東京グレー」を知る事。
上司や先輩に怒られても、他人から嫌われても「東京グレー」を知りたいという思いで全てを乗り越えることができた。地べたを這いずり回っても「東京グレーの正体を見極めてやる」それが全ての原動力となった。

東京グレーとは、東京という街が放つ「煌びやか理想」と「濁った現実」が織りなすコントラスト。理想と現実が交差しグレーとなって視界に現れていた。

東京グレーを知るためなら、徹夜で働くことも、休みがないことも、上司に連れられ朝まで飲み明かすことも苦にはならなかった。むしろ浴びるような体験も上司の説教のような話も都合のいい部分だけを切り取って視界を晴らすための肥やしにした。

何を言われても、魂を売り渡すようなフリをしても「なめんじゃねぇ。東京グレーを知るために大人しくしてやってんだ」と心の中で悪態をついて乗り切っていた。

人生にはよくわからないこと、自分ではどうすることもできないできないことの連続だ。
そんな時は、流れのままに身体をあずけて笹船のように降られてみた。辿り着いた先が答え。それがわかるだけで少し視界が開けた。自分にとって職業や収入は「東京グレーを知るための対外的な道具」でしかなかった。

「東京グレー」を知る旅。
それが、この20年を生きた自分のコンセプトだった。

2019.12.20

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