[創業者対談]クラウドエース×株式会社チェンジ(2/3)

上場を決意した瞬間 - 軸は「出来る」と「儲かる」

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吉積: そこから上場を決意した瞬間っていうのは?

福留さん: 上場を決意した瞬間は、僕は好きなことやってたので、日本で人材ビジネス立ち上がって利益が出るようになったらそれをインドに投資して、失敗して、、、。

ある意味での集大成が2011年11月の大震災で、インド人がみんな帰り。で、そこから2013年の年末くらいまで、インド系事業の清算とかをやって。

その間の2012年の12月に、衆議院選挙に出てるんですよ。当時民主党政権でめちゃくちゃ政治が気に食わなくて。まあ落選したんですけど。その後、2013年に政治家になるかどうか1年考えて、でも真面目にビジネスで「Change Japan」をやろうって決めて。社員にも、これまで好き勝手やってきたけど、これからは真面目にやりまっせ、と。2013年の年末とかに役員とか社員とかにも謝って。

ここでスイッチ入れて真面目に商売やるぞって決めて、14年の頭に全員でKick Offやった時に、上場しますと宣言して、2014年1月から準備を始めて2016年の9月に上場したと。

吉積: へぇ〜。それまで真面目にやってなかった?(笑)

福留さん: うーん、真面目は真面目なんだけど、商売って好きなことと、出来ることと、儲かることの真ん中にないといけないじゃないですか。好きで、出来て、儲かるってとこの真ん中が必要なんですけど、好きなことをやってたんですよ。出来るっていうのは、まあまあ器用なので、できるようにはなるんですけど、儲からないとか。

好きだからこそ、やりたいんだけど、そもそも出来るようにならないとか、こういうところがあって。「好き」を軸にしてたんですよね。でも「好き」じゃないなと思った。軸は、「出来る」ことと「儲かる」ことだと。これをひたすら繰り返しているうちに、好きになるという風に、そっちのアプローチで。

要は、自分の好きなことだけ追求しててたら、判断が鈍るんですよ。合理的な判断をやめて、都合のいいように解釈するんですよね。思い入れが強いものって、「そんなわけはない」「絶対こうだ」みたいな。

経営ってアートとサイエンスだと思うんです。好きを軸にするときの危なさって、エネルギーはすごい出るし、突っ走れるんですけど、好きであるがゆえに「サイエンス」が疎かになるんですよ。

本来めちゃくちゃロジカルに考えられるのに、好きであるが故に勝手な論理を作るというか、話に仕立てあげるみたいなのがあって。これって厄介なんですよ。論理構築とかも、ほんとじゃないのに、めちゃくちゃ色々やるわけですよ。

例えばインドで居酒屋をやるって、どう考えてもおかしいじゃないですか?(笑)合理的判断じゃないですよね。でも、好きだからやりたいわけですよ。日本の外食は、何兆円あって何社あって、インドには何人いて、インド料理以外のものはこんなになくて、こっから先これだけ伸びて。インドの外食はこれだけ伸びる、と。で、日本料理、、、ない!みたいな。

日本料理が何十億のマーケットを作ったら、我々これを丸ごととるぞ!と。まずは日本初のチェーン店を作ろうというビジネスプランが出てくるわけですよ。そんなの嘘に決まってるわけじゃないですか!(笑)

吉積: まあ、できないことは、なさそうな気はしますけどね、、、。

福留さん: まあ、基本は嘘なんですよ。好きなだけで、出来もしないし、儲かりもしないことを、やりたいから書いてるだけなんですよね。

ITとか、BtoBのビジネスとかが我々は得意だから、この「出来ること」を出発点にして、かつ、今のマーケットにフィットした「儲かること」をサービスに仕立て上げてやっていこうと腹を括り直し、2014年からひたすらそれをやってるっていう感じです。

吉積: 14年の頭にそれを決めて、ちゃんとそれをやる=上場だったのはなんで?

福留さん: やっぱり、上場することの一番のメリットって、株主に評価されるんですよ。未上場とかオーナー企業って、誰からも文句言われないわけですよ、言ってみれば。



マーケットが監視してくれる

吉積: お兄ちゃん(神保さん)は文句言わないんですか?

福留さん: お兄ちゃんはね、文句言わないですよ(笑)お前が好きなようにやれ、と。いう感じなので。僕はやりたいようにやるわけですよ。ある意味、ガバナンスがきいてないわけですよね。僕が好きなように、好きなことをやって、稼ぐ仕組みを作ったのも俺なら、使うのも投資するのも俺でしょ、くらいの勢いで、ガツガツやるわけですよビジネスを。そうすると、まあ失敗するわけですよね。痛い目にあうわけです。

そういうことを、もうちょっと統制効いた形で、他人の評価に晒されながら、ちゃんとがんばる、ということを考えた時に、上場って一番いいですよ。ちゃんとやらないと株主に文句言われますからね。僕はそれを前向きに捉えていて、株主とすごく仲がいいんです。

「うちの息子が早稲田受かりました!」「マジで!おめでとうございます!」とか、メールのやりとりとかしたり。会社の中身の情報はフォーマルな場でしかしないけど、プライベートの話とかもしますよ。Facebookで申請きますからね(笑)

吉積: 僕、株主なんです、って?

福留さん: だいたいわかるんですよ。僕、会社にIRの問い合わせメールがきたら、自分で返信してるので。あれこの人の名前見たことあるな、って思ってメール検索すると、あーやっぱり、この人うちの株主だ、ってなる。普通承認しないじゃないですか。会ったことないし。でも僕は承認するんです。株主と仲良いと、顔が見えるから。

息子さん早稲田に出しました、大学1年生の息子がいます、とか。うちの会社の株暴落させるわけいかないですよ、この人の学費とか色々考えると。稼がないといけないですよ、もう。真面目に経営して、株主に喜んでもらえるように株価上げるしかないです。

それが僕のことだけだったら、別になんてことないし、上場しなくても給料だけもらって、楽しく誰からも叱られずでいい。インドはダメだったけど、次アルゼンチンかなーみたいな感じで、勢い余って行くわけですよ。

楽しいことをやってるといいんですけど、僕みたいな人間は、楽しいこととか好きなことよりも、自分が得意なこととか、やるべきこと、儲かることにフォーカスした方がちょうどいいんですよね。それをバシッと固めてくれるのが上場なんですよ。

未上場だったら、去年5億円儲かりました、そして3億5千万キャッシュが残りました、、、なら絶対投資しますからね。全部!しかも、何に投資するかって、その時に僕がやりたいことなんですよ。

ちょっと地方で古民家でも買おっかな、みたいな。インバウンドのホテル事業とかやってみたいんだよね、みたいなことをやると思うんですよ、ほっといたら。

でも、今はそういうことやりたいって頭の片隅で思ったとしても、それは俺の商売じゃないな、と。そこにブレーキをかけてくれたり、僕の暴走を止めて、ちゃんと儲かる、得意なことをやらせてくれるのが上場なんですよ。

吉積: なるほどね〜。すごいわかりますね。

福留さん: 吉積さんもそういう性格じゃないですか。そういう人はね、上場した方がいいですよ。マーケットが監視してくれますからね。

吉積: それをあえて自分に課したんですね。

福留さん: そうですね。

今回はここまで。

やりたいことにブレーキをかけて、やるべきこと、儲かることにフォーカスできる。他人の評価に晒されながらも、合理的に判断ができるのは、上場のメリットのひとつでしょう。

最終回は「上場してよかったこと」、そして「いま改めて一番感謝すること」です。

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