[創業者対談]クラウドエース×株式会社チェンジ(3/3)

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上場して良かったこと

吉積: 今僕がやっている Google Cloud™️ ビジネスは、やりたいこと、出来ること、儲かることが多分合致していて。No.1でい続けるためには出資してもらわないとならないっていうところで、色々やりたいけど、勝つために、なにかを諦めるってイメージで上場をしようと。僕は上場したくてした派ではないので、それをあえてとりにいくっていう、そういう視点は想像してなかったので、面白いなと思いました。

福留さん: まあ、個人的な話ですけどね。会社としていうと、やっぱり信用力とか、採用のときにプラスとか、いくらでもありますからね。

吉積: たしかにいくらでもあるんだけど、福留さんの思ったタイミングなんでしょうね。会社としては、あらゆる会社は上場すればメリットはあるんだし。

福留さん: まあね。僕にとっての上場はこういうものなんです。

吉積: みなさん違いますね。まだ対談3人目ですけど。

福留さん: 多分全然違う切り口で考えてると思いますよ。まあ副次的には資金調達の口を増やすとか、信用力とかあげて一気に会社成長させるとか色々ありますけど、僕の場合は「ちゃんとする」っていうね (笑)

吉積: すごい、自分にちゃんと殻を被せるんだ (笑)そっちの方が、みんなハッピーになってことですよね。

福留さん: そうなんですよ、周りの人間がね。ハッピーになる。

吉積: ちょっと振り回しすぎたな反省がある?

福留さん: そうそう、ありますよやっぱり。嫌じゃないですか、やっぱり自分の会社の社長が選挙出たりしたら (笑)僕はそれを押し切って、お前らはお前らの人生だからがんばれ、俺も頑張る、みたいな雰囲気だったんですよね。だからあんまり気にしてなかったんですけど、やっぱね、僕の大事な社員がすごい不安がってて。そうなんだ、会社って家族みたいなもんだとか言ってたもんな、と。そりゃ父ちゃん蒸発したら、息子、娘は心配だよなと思って。

息子、娘の目から見ると僕は耳に赤ペンいれて、競馬新聞持って、母ちゃんからお金奪って競馬場に向かう親父に見えるんだなっていうのがわかるんですよ。だから反省して、よし、サラリーマン勤めでもしようかなってノリで上場するっていう。

吉積: それは、何人か社員が辞めて気づいたとか?

福留さん: 人はめっちゃ辞めていきましたよ。全然気にしてなかったですけどね。上場する前の審査に入る前に、いや、これ辞めすぎじゃないですか?って。全然止めてなかったですもん。離職率25%で。腹くくって真面目にやりはじめてからは2%とかに減りましたからね。経営者の意志ですよ、会社なんて。

吉積: 気にしてなかったから、辞めたきゃ辞めれば?みたいな?

福留さん: そうそう。ケアもしないし。いいじゃん辞めれば、どんどん活躍してくれ!って。

吉積: すごい(笑)じゃあ採用もすごいしてたってことなんですよね?

福留さん: そうですね、、、でもそこまで入れてなかったですね。すごく従業員少なかったんですよ、インド人が居なくなってから。インド人が居た時は60人くらい、で、30人居なくなって、そこから40人になり、10人辞めて30人になってとかがずっと続いて。上場した時も60人くらいで、今は100人くらいになりましたけど。

吉積: でもオフィス変わってないですよね。増床した?

福留さん: そう。今、神谷町に3つ拠点があるんですよ。

こういうケースだと上場は考えなかった

吉積: 逆にこういうケースだと上場を考えなかった、とかは?

福留さん: うーん、、、この会社、俺以外の奴が社長やった方がいいな、って思ってたら多分2013,14年時点で多分辞めてましたね。

吉積: おー、そうゆうオプションもありうるのか。もう父ちゃん違う人の方がいい、と(笑)

福留さん: 父ちゃんやっぱり旅に出るわ、もともと多動症だから、真面目にサラリーマン無理なんだよね、って(笑)それだったら、上場ってオプションはなかったですね。上場して真面目にするって決めたので、僕じゃない人が会社やってもこの会社発展するし、安定するなって思ってたら、やってなかったと思いますけどね。

吉積: 逆にいうと、その時任せられる人は居なかったってことですね。

福留さん: そうですね。今でもいないです。この会社は、今の所は僕がやるのが一番いいと思っていて。あまり長くなりすぎるといけないですけどね。やっぱりどこの会社も、サラリーマン社長はよくないですよ。僕が尊敬するのは、株持ってないのに、大胆な決断ができる人。

吉積: その他の人にちゃんと説明もできて、大胆な決断もできる、と。

福留さん: オーナーっぽい、これが結構重要だと思っていて。日本のサラリーマン社長ってリスク取らない。決断しないんですよ。これがよくないな、と思っていて。僕らが腹くくってちゃんとリスクをとって、明確に組織を動かしていくってことをやらないとなと。どれだけの株を持ってるかとかは全然興味ないですよ。でもこの会社を経営した時に一番ピカピカになる、っていうのに、一番やりがいを感じるので。



いま改めて一番感謝すること

吉積: 今感謝することってありますか?

福留さん: やっぱり感謝してるのは、創業したときから一緒にやってる神保もそうだし、役員とかも本当にそうで。経営会議とかではシバき倒してるんですけど(笑)、本当に感謝してて。僕みたいなキャラの濃い奴と長年一緒にやってくれてるなんて、なかなかないですよ。

アクセンチュア出身の人でもよくあるパターンで、一緒に起業したはいいけど、方向性が変わって、みんな割れるじゃないですか。それもなく、かれこれ16年くらいずっと一緒にやってきてくれてるっていうのは、僕のおかげは0%で、100%周りの人のおかげ。あいつと一緒にやろうってちゃんと思ってくれてるから続いてる訳で。

よく言われるんですよ、Changeって創業メンバーでいまだに仲良くやってるよねって。1人も辞めずに。本当にそれが強みだなって思うんですよね。話も早いし、気心知れてるから、言いたいこと言っても、そうそう信頼関係崩れないんですよ。まあ相手はどう思っているか分からないですけど(笑)

これはすごく感謝してて。僕が相手の立場だったらキレるだろうなっていうことも言ってますし。経営陣がちゃんと付いてきてくれていることには、大感謝ですね。

あとはChangeのお客さんと株主。会社が伸びるかどうかって、お客さん次第だなと思ってて。お客さんてお金をもらう相手でもあり、我々が価値を提供する相手でもあるんですけど、やっぱり綺麗事抜きで、一緒にデジタルの力で仕事の仕方とかビジネスを変える、新しいことに挑戦する仲間というか。お客さんのおかげでうちの会社の人間は育つし、逆にお客さんも我々と一緒にプロジェクトをして、育つみたいなところがあって。これってすごくいい関係だなと思うんですよね。我々を育ててくれているお客さんにはすごく感謝します。

株主は、IPOしてからずっと我々の成長とか、ビジネスパフォーマンスにすごく期待してくれてるのはありがたい。要は、確定してない利益を見込んでくれてる訳じゃないですか。うちの会社PER100倍なわけですよ。向こう100年分の利益を見込んでくれてるっていうのは、凄まじいスピードで成長するでしょって思ってくれてる訳ですよ。そしたら期待に答えざるを得ないというか、もう我々最速で成長しますよ、と。あっという間に、日本を代表するような会社になります、と株主にコミットしなきゃならないじゃないですか。そこはこう、お互いにギブアンドテイクだなと思って、株主にはとても感謝しています。

吉積: 上場するまでの間はトラブルとかはなかった?

福留さん: 何もなかったですね。そこはすごい集中力で乗り切りましたね。

吉積: 今まで対談した3人とも、上場すると決めてからは一気に登っただけ、以上!だったな。

福留さん: 決めた時には別に事業の裏付けとかはなかったですよね。ただ、そこで決めた事業計画通りに全て進捗させたので。

吉積: すご!

福留さん: そこはでも、お客さんのおかげですよね、まさに。あとは担当役員もよく頑張ったなと思います。

吉積: 裏付けないのに計画通りに?

福留さん: そう。これこれをこれだけ増やす、みたいな。でも未来のことなんて全部空想じゃないですか。その空想を深く考えたら全部アクションに落ちるし。数字いかない人ってすごいシンプルで、考えてないんですよ。

この数字って今このくらいギャップがあって、このギャップってどうやったら埋まるんだっけ?っていうのを、頭かち割れるくらい考え抜いたら、オプションの10個や20個でると思うんですよね。選択肢が出てきたら人間楽だと思うんですよね。もしかしたらこっちやればいいかな、とか。あとは決めて動いて、うまく行かなかったら次に行くみたいなのをひたすら繰り返して。

要するに思考停止をやめる。深く考えて、決めて動くっていうのをひたすら繰り返して。数字がいかないっていうのは、いい加減に考えてるんですよ。あの案件で、お客さんがYESって言ってくれたら受注して、みたいな単線なシナリオだけで。それ受注できなかったらどうすんの?って言ったら、「うーん、そこが受注できなかったっていうのはあんまり考えてないです」みたいな。だからお前数字いかないんだよ!と。

ダメだったらどうするか、2つ3つくらいバックアッププランがないとって話。僕はそこらへんを厳しくマネージメントしてたっていうのはあると思いますけどね。

吉積: すごいな、アクセンチュア出身者。僕もそうだけど(笑)

福留さん: アクセンチュア出身者いいですよね。唯一できないなと思うのが、意思決定ですね。考える力はあるんですけど、物を決める力が足りない。どっちに転ぶか分からないことを悩んでアイドリングしていることが多い、っていうのが僕のアクセンチュア人材の見立てですね。

頭いい人って、困ったことにどっちに触れるか分からないことがずっと考えているんですよ。考えるほど時間ロスなわけで、その間に頭が悪くて行動力のあるやつがバンバンきちゃう。

吉積: 両方とにかくやっちゃうんだよね。

福留さん: それが、どうして頭のいい人が成功しないかの理由だと思いますね。僕はうちの役員のなかで一番頭悪いと思ってますけど、一番仕事はできると思ってるんですよ。なんでかっていうと、物をちゃっちゃと決めるから。

吉積: それは大事ですね。コンサルにはなかなかいないね。

福留さん: コンサルは頭がいいので、分析もできるし。「これは右に倒れるのか、左に倒れるのか。左に倒れる確率はこれで、なぜ左に倒れるのか、左に倒れたインパクトは、、、」とかは話せるわけですよ。でも左に倒したいの?右に倒したいの?どっちなの?って話をすると、「それはあなた次第です」みたいな(笑)どうしてもそういう話になるじゃないですか、仕事のDNAとして。

意思決定はお客さんがするっていうスタンスなので。あれが三つ子の魂百までで、物事を決める習慣が付いてないんですよ。どちらかというと、営業やってきた人とかは、物を決めないとならない局面が多いから、相手にも決めさせないといけなから、ロジカルに考えるのは苦手でも、決めてガンガン動かすのが得意だったりするので。どっちが戦闘力高いですかって言われると、実は動く方が高かったりするんですよね。

吉積: そうだね。勉強になりますわ。


編集後記

インドでの事業や選挙出馬など、波乱万丈なビジネス経験をお持ちの福留さん。

創業からのミッションが「Change」であったと語る彼の行動力は、聞いているこちらまでもワクワクさせてくれました。

「出来ること」、「儲かること」から「好きなこと」を生み出すというスタイルは、これから起業を目指している人にとって、とても参考になるのではないでしょうか。


編集・撮影:杉山(クラウドエース株式会社 事業企画部)

編集:織田(クラウドエース株式会社 事業企画部)

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