【イベントレポート】魅せるポートフォリオのつくり方
※この記事は2021年1月19日に「cocone Designer」noteに掲載された記事を再録したものです。
※一部誤字脱字、表現などを修正しています。
※数字等記載内容は元の記事の掲載時のデータであり、イベント等については終了している場合があります。
皆さんこんにちは!マメです。
今月8日(金)にクリエーター・デザイナー向け就活サイト『vivivit』主催の元、2022年卒の就職活動を行っている学生さん向けにポートフォリオについて語るオンラインイベントを開催しました!
ポートフォリオの制作の仕方は学校や本などで学ぶことができますが、各企業によって採用の評価基準や見たい作品のポイントが違います。今回のイベントでは、これまでココネが話すことがなかった選考ポイントを元に、2020年にココネに入社したデザイナーのポートフォリオについて語りました。その時の様子をご紹介させていただきます。
知っておくべき3つの項目
今回のイベントに登場したのは、デザイン部門代表の杉本さんと日高さん、そしてデザイナーの片桐さんの3名で、実際に採用選考をした時のエピソードを交えて語っていただきました。
イベントでは、まず20卒のデザイナーの作品の紹介の前に、ポートフォリオ作成において「まず抑えるポイント」「さらにいいかも!」「これはやめよう...」という3つの項目で話始めました。
自信があるもの、得意なタッチほど冒頭に
杉本「新卒採用の場合、沢山の方が応募してくださるので、選考の担当者が応募者一人にさける時間が限られています。そのため、いち早くその人の個性や得意なことをアピールして欲しいという意味で、自信がある作品や得意なタッチほど冒頭にしていただけるとありがたいですね」
二次創作作品も掲載も歓迎(ただし常識的に考えて一般の人が見れる範囲で)
日高「私たちは二次創作作品の元ネタの方は検索しないので、皆さんがどの様に作品を捉えて、どう自分のタッチで描いたのかを知りたいと思っています」
WEBサイトやアプリ制作経験がある場合は、自分がどこに関わったかを明確に記載
杉本「いろんな人との関わりや自分が担当したことの詳細がわかると、その人自身の得意なことや任せられる仕事の範囲が理解できます。自分の担当分野は明確に記載してもらえると助かりますね」
動きのあるものは、YouTubeなどにUPし、リンクやQRコードの記載
片桐「特に映像作品やアニメ作品を制作した方もいると思うので、それを実際に視聴できる形にしていただけると、こちらの理解も深くなるので是非記載して欲しいです」
ポートフォリオ全体のデザイン性が高い
日高「作品自体のクオリティが高いことも大切ですが、その周りの見せ方も大事になってきます。周りがごちゃごちゃしていると中身の作品が映えてこない原因にもなりますので気をつけましょう」
制作にかかった時間の記載(厳密でなくて目安でよい)
日高「会社だと毎日短いスパンでのお仕事が沢山入ってくるようなこともあるので、応募者の方の時間の使い方がわかると、入社後の業務遂行イメージがつきやすくなります」
応募した会社のサービスを意識した作品がある
日高「これは入っているととても嬉しいですね 笑。ココネのサービスを遊んでくれたのかな?という熱意を感じるので、是非チャレンジしていただけると嬉しいです」
Zipファイルに画像ファイルを複数入れただけ
杉本「画像のファイルを入れただけになってしまうと、作品に対する思いやりが薄い様な印象を受けます。他の面接官との連携の際にも画像がただ並べてあるだけだと、誰の何の作品なのかすら不明確になる場合がありますので注意してください」
学校のポートフォリオのテンプレートのまま
杉本「学校のテンプレートのままではなく、その人なりの工夫やプラスアルファがあったりすると、その人の評価に繋がります。ベースは学校のテンプレートでありつつもどこかに自分の個性が出るようなものがあると嬉しいですね」
学校の課題しか載せていない
杉本「学校の作品だけだと他の応募者さんも掲載している可能性がありますので、自分ならではの作品をメインにして掲載していただければ、その方を採用した際にどういった活躍をしていただけそうかイメージがつきやすくなります」
20卒作品紹介
ここからはイベントでもご紹介した作品をデザイナーの選考ポイントとともにお話しします。
オリジナルイラストの作品
杉本「ココネのサービスは女の子のファッションに目が向くことが多く、応募していただく方の作品の大部分もそういった可愛いらしいものが多いです。しかし、それだけだと他のポートフォリオに埋もれがちで、その人の個性が見づらくなります。そんな中この作品は、その人の世界観とスキルが感じられる作品だったため評価しました」
アニメーションの作品
杉本「QRコードでその場ですぐにアニメーションを視聴でき、また、静止画としても動画のコマを並べているので、どういう内容なのかが明確で分かりやすかったです。さらに、一番左上の題名では、そのアニメーションのタイトルや内容を短くまとめていただいているので、誰かに”見せるもの”という意識がきちんとある方だと感じました」
オリジナルグッズを載せている作品
日高「商品展開を意識して作られてる作品です。あえて、雑誌のようなレイアウトにすることで、作品からポップな印象を受け取ることができました。雑誌のように細かい文字まで見たくなるような工夫をすれば、グッズを印象的に見せることができます」
UIデザインの作品
日高「完成までのスケジュール感とどうやってこのデザインをするまでに至ったかの経緯がとても分かりやすかったです。内容ももちろん良かったのですが、線一つ、枠一つ、抜け間一つ取ってもかなり工夫されていて、UIデザイナーとして実力がある方のように感じました」
参加者からの質問
ここからは、イベントの視聴者の方からいただいた質問にお答えしていこうと思います。
専門学校より美大などのほうが就職に強いのでしょうか?
ーココネは学校によって選考基準が変化することはありません。自分の個性が溢れ出てしまうような方をお待ちしております!
ロリータ、魔法少女などの王道のかわいいモチーフばかりのポートフォリオでは埋もれてしまいますか?
ーもし自分の作風がロリータ、魔法少女などの絵柄を得意としているなら埋もれないと思います。魔法少女といっても色んなキャラクターがいると思うので是非挑戦してみてください。
アイテムデザイナーとUIどちらも応募することは可能ですか?
ーどちらも応募することは可能です。ただ各職種のントリーの際に課題の提出が必要なので、注意をお願いします。
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UI/UXデザイナー志望です。私はUXデザインとサービスデザインを学んでるのですが、ポートフォリオには、ゲーム系作品よりも上記のようなゲーム系と全然関係ない作品の方が多くても良いのでしょうか?
ー繰り返しになるのですが、あなたの強み(得意)と思う作品を載せてもらうことが重要です。ゲーム系であるかどうかは重要視しませんが、UXやサービスを学んでいるということであれば、そのスキルが発揮できていると思う作品を載せるようにしましょう。
インターンなどには必ず出たほうがいいのでしょうか?
ーインターンは必須ではありませんが、ココネを深く知ることができる機会だと思っています。インターン生の募集については今後の情報をお待ちください。
コロナ感染拡大による新卒採用に何か影響はありますでしょうか?
ー現在、新型コロナウイルスにによる採用の影響はありません。しかし、募集は状況によっては変化する場合もあるので、採用情報を是非チェックしてください。
今回、200名以上の視聴者の前でこのポートフォリオ解説会のイベントを開催し、最初はどんな反応になるか少し不安でしたが、その後ココネのvivivitページやDesigner noteを閲覧してくださる方も増えてとても嬉しく感じました!
今後もデザイナーを志望する学生さんに向けて、為になる情報を発信できたらと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします!