コミクス、GeeeNを率いる代表取締役鈴木章裕。当社では新型コロナウイルス流行の長期化を予測し、早い段階でテレワークを導入しました。物理的に離れている状況が続いていますが、代表の今の想いや、今後の組織としての方向性について聞きました。
「個がゆるく繋がりながら、さまざまな職業を楽しみ、我々のコミニティでも活躍する人材」
ーー:新型コロナウイルスの影響で、働き方や会社のあり方も大きく変わろうとしています。日々さまざまな経営改革に着手されているかと思いますが、今後、どのような組織像を描かれていますか?
人間には、個人・家族・友人・会社などさまざまなコミュニティがありますよね。
哲学的な話になりますが、人は人から認められたくて生きていると思います。
その中で、会社というコミュニティとして、個がゆるく繋がりながら、さまざまな職業を楽しみ、我々のコミニティでも活躍する社会がと考えています。
そうなることで、強い人材が生まれ、結果的に会社への還元になりますし、社会全体でみてもどこへ出しても通用する人材になると考えています。
私たちは、その社会の中でフィットできるよう舵取りしていこうと考えています。
それに従って、場所を問わず働ける全国のフリーランスなど外部人材も積極的に活用していく方向です。
ーー:個がゆるく繋がりながら、いろいろな職業を楽しみながら、我々のコミニティでも活躍する社会とは具体的に?
一例として、テレワーク導入以降の経営方針の中で、副業を解禁しました。
現在、4名の社員が申請しており、モデル業や家庭教師など多様な職種への副業にトライしています。
働く場所が一社から複数社に増え、自身のノウハウの共有や、キャリアアップの時間も作りやすいのではないでしょうか。
ただ、テレワーク下で自由が多すぎると組織として、コントロールができなくなるので、一定ルールは守って欲しいという意味合いで、新たに規定を作りました。
個がゆるく繋がりながら、組織を上手く利用してくれればいいと思っています。
それぞれがやりたいことをできるだけ発揮できる環境を作っていきたいです。
ーー:全社員がオフィス出社からテレワークに移行し、エンゲージメントの向上や強い組織づくりが求められますが、どのような取り組みをしていますか?
非常事態宣言以降、全社でテレワークを導入してから、2週間スパンで5回にわけてこれからの経営方針について社員へ大々的に発信をしていきました。 福利厚生面では、その時々の必要性に応じて、制度をアップデートしています。
オフィス出社からテレワークへ勤務体系が変わってからは、在宅手当の支給やデスクや椅子、Wi-fiなどの在宅環境に必要な備品を会社負担としています。
今の環境の中で、みんなが働きやすい方法はなんだろうとずっと考えています。
捨離する部分はきちんと締めて、今後も必要なものはきちんと出費していく方針です。
「バーチャルコミュケーションとリアルコミュケーションの融合が必要」
ーー:オンライン上でのコミュニケーション面はいかがですか?
毎週木曜日の朝礼後、少人数にわかれて、雑談ルームでオンラインコミュニケーションを取る場を意図的に作っています。
ただ、バーチャルでは毎日会っていても、リアルでは会う機会が滅法少なくなっているので、現場や近い部分に入ってくる情報、対面で会っていたら入ってきていただろう雑談の中で生まれる情報が入ってこないことは私にとっては影響が大きいです。
在宅勤務は維持ですが、リアルコミュニケーションの場の必要性も感じています。
そのため、密を避けて、オフィスで仕事をすることも可としています。
「経営陣にも意見をきちんとぶつけてほしい」
ーー:コミクスグループで活躍できる人材ってどんな人でしょうか?
素直な人で行動力のある人ですね。 そういった人材は、経営陣にも意見をきちんと言ってくれますし、疑問点に対して、こちらがきちんと説明すれば綺麗に打ち返してくれます。
ーー:最後に、テレワークで日々業務を頑張っている社員の皆さんへメッセージをお願いします。
テレワークになると、優しい人ほど周りに気を遣ってオンライン会議など仕事が増えます。 自分の時間がなくなってきて、気づいたらお昼ご飯を食べてなかったり、MTGとやりとりで一日が終わっていたりということが結構あります。
ご飯食べる時間や、仕事切り上げてリフレッシュする時間をきちんと作ってください。 ONの時間を作り集中して仕事をして、OFFの時間はしっかり休む。 朝ウォーキングしたり、筋トレをするなど、運動してください。
父親のような発言になっていますが、本当に大切なことなので言っておきます。
無理しすぎたら根本的に長続きできなくなり、本人にも会社にも良くありません。
一方で、テレワーク下においては結果評価主義になってしますので、求められたことに対しての結果はシビアにみます
それさえきちんとできていれば、自由に楽しくやってくれればいいと思います!