【転職体験記】Web業界未経験からフロントエンドエンジニアへ
ーーはじめに
初めまして。フロントエンドエンジニアのなりさわです。
未経験のフロントエンドエンジニアとして入社して半年程経ちます。
仕事に少しずつ慣れてきましたが、まだまだ勉強不足を痛感する日々です。
最近のマイブームは楽に着られる和服です。
今回は私の就職体験記を書いてみたいと思います。
※この記事は約8分で読めます。
ーー自己紹介
現在30代前半の女性で、コムデは3社目になります。元々はSI業界でSEをやっていました。
昔から漫画、アニメ、ゲームが好きなインドア派で、
学生時代は美術部と合唱部に所属していました。
学生の頃から将来は何かを作る仕事の方が自分には向いてそうと考えていてー...
そこで出会ったのがエンジニアの仕事だったというわけです。
あれ?でもエンジニアの実務経験があるなら「未経験」ではないのでは?
いいえ、Web案件の経験がない限り、応募企業からは未経験とみなされます。
これは転職活動をしていて実感したことですが、前職であるSI業界で培ったスキルはWeb業界へはほとんど転用できないのです。そのため、IT業界未経験の方と実質立場は同じなんです。
ーーーこれまでを辿る(1社目の新卒就職からコムデ入社まで)
大学は情報系の学部を選び、卒業後は自動車メーカーのシステム子会社に新卒入社し
業務システム・ツールの開発・運用保守を担当させていただきました。
3年ほど過ぎた頃、培ったスキルが他社でも通用するのか挑戦したいと思い、SIerの子会社に転職し、
顧客が異なる複数のプロジェクトの開発・運用保守を4年ほど経験させていただきました。
いずれの企業でもエンドユーザの事業・業務への貢献が直接肌で実感できやりがいはあったのですが
リスクよりは確実性優先のため、一昔前の枯れた技術を採用する傾向にあり、正直エンジニアとしての自分の今後のキャリアが心配でした。
また、2社目に在籍中に結婚したのですが、SIerの方々の働き方を見ていて、今後上流にシフトするよりは開発・制作の経験を積み、家庭の状況に合わせて働き方を柔軟に変えたいとも考えていました。
そんな中、当時アサインされていたプロジェクトで、
顧客向けに他社が構築したWebサイトを拝見する機会があったのですが、そのWebサイトが大変洗練されていて、強く心をひきつけられました。
その時をきっかけに、私も顧客の社内だけではく、一般の人にも見てもらえるWebサイトを作ってみたいと思うようになり、Web制作業への転職を意識し始めました。
改めて調べてみると、リスクを取ってでも新技術導入に積極的な姿勢である点、また働き方に対する柔軟な考えがWeb業界には浸透しており、今後はWeb業界でキャリアを積みたい思いが強くなりました。
ただ、仕事は一旦休みたいと考えており、個人の貯金も多少はありましたので
退職した後、Web制作の職業訓練校へ通学し、未経験として転職活動を行い、
2020年9月にコムデへ入社しました。
ーー退職からコムデ入社までの経緯
*2018年末 退職
▷2019年1月〜7月
半年で専業主婦に飽きる。失業給付金が切れる頃、Web制作のスクールや職業訓練校へ見学に行く
▷2019年8月〜12月
Web制作の職業訓練校(※)に通学
▷2020年1月〜8月
クラウドソーシングで単発の依頼を受けつつポートフォリオを制作・ブラッシュアップし就活
▷2020年9月
コムデに研修を経て入社
※職業訓練校:選択肢として職業訓練と民間の有料のスクールの2つがあり、いくつか見学をしたりもしましたが、Webサイト制作における基礎的な技術を学ぶだけなら無料の職業訓練で十分と判断しました。
節約を全く考えていなかったのでひたすら消費する生活を送っていたら
ここだけの話、退職から就職するまでの1年半で貯金が400万ほど減りました....!
一旦無職になるなら、必ず貯金はしておきましょう。(笑)
ーーポートフォリオ制作で意識したこと
訓練校終了間際よりポートフォリオ制作を開始しました。
ポートフォリオ用Webサイトに制作実績を複数掲載する形でしたが、
「【転職者向け】受かるポートフォリオの作り方」でも記載のある
(1) レイアウトが見やすいこと
(2) 実績の点数が多いこと
(3) 実装方法とコードが記載されていること
は意識しました。
他の応募者との差別化を図るために以下も盛り込みました。
- ポートフォリオサイトをHTMLからWordPressへ移行(Web制作で求められるスキルにWordPressが頻出していたため)
- クラウドソーシングの実績を掲載(Twitterで見かける応募者が実際にやっていたので)
- WEBサーバはVPSをレンタルして1から構築(単純にやってみたかったので)
また、一気に作るのではなく、お祈り(不採用通知)→勉強とブラッシュアップ を繰り返していきました。
ーー転職活動の流れ
未経験かつ正社員の求人はほぼありませんので、正社員・非正社員関係なく雇用形態については幅広く見ていました。また、訓練校卒業時点でフロントエンドエンジニアを志望していましたが、企業によって用語の揺れがあるため「Web制作、Web開発、フロントエンドエンジニア、コーダー、Webデザイナー」のキーワードで広く探していきました。
初めて面接まで行けた企業にお祈りされた時は正直ショックで先の不安を感じましたが
めげずにお祈りの度に、ポートフォリオのブラッシュアップを繰り返しました。
40社程応募し、最終的に3社内定をいただいた中でコムデに決めました。
コロナ禍での就活でしたが、求人数の増減、リモート面接以外は通常の就活と変わりないと感じました。
ーー辛かったこと
貯金はあったのですが、就活期間の8ヶ月間は
共働きが当然と考えている自分にとっては真綿で首を締められていくような感覚がありました。
転職目的がステップアップでも未経験入社でも、
就活は自分との、孤独との戦いであり、セルフマネジメントも重要です。
お祈りが続いて気が滅入った時は訓練校の先生や転職エージェントに相談したり、
身内に紹介された短期バイトを手伝ったり、1ヶ月ほど就活を休んだりして、メンタルを保っていました。
ーー就職活動で利用した転職サイトなど
・転職エージェント(リクルートキャリア、クリーク&リバー)
前職への転職時お世話になったので今回もお願いしようと思ったのですが
未経験での就職に関しては難しいと実感しました。
書類作成に関するアドバイスは参考にさせていただきました。
・FindJob
応募で最も使用していた転職サイトです。IT系に強い印象です。
当時コムデの求人が掲載されており、そこから応募しご縁をいただきました。
・Green
FindJob同様転職サイトです。経験者向けの求人が多かったです。
・Wantedly
応募では使用しませんでしたが求人の参考にしていました。
・Twitter
Twitter転職が一時期話題になっていたため、試しに就活用のアカウントで発信してみたところ
リクルーターやSES営業の方からのDMを複数いただきました。
その後、応募用としての使用は止めて、転職者や現役エンジニア・デザイナーの情報収集用に使用していました。
上記の他はマイナーなバイトの求人サイトや
企業のサイトから直接応募していました。
未経験での就活の場合は転職サイトを中心に、
書類作成のアドバイスを転職エージェントや転職経験者にもらいつつ動くのがおすすめです。
ーー転職して感じたこと
Web業界の文化への適応力が今後やっていけるかの目安になると思います。
確実性を重視するSIとは異なり、Webはスピードを重視します。
技術へのキャッチアップや作業の進め方に関して、転職当初は頭を切り替えるのに戸惑いました。
技術の流行り廃りの流れが早いので、日々情報収集して勉強することを心がけています。
また、技術に限らず、ファッション・エンタメなどの流行に敏感な方が多いのも特徴かもしれません。
ーーおわりに
振り返ってみると、
自分は仕事において、 ”何かを作る事で人の幸せに貢献すること” にやりがいを感じてるんだと
改めて自覚しました。
就活中にある面接官から
「今までのキャリアを捨てるのですか?」と尋ねられたことがありました。
回答ですが、捨てたつもりは無く活かせるところは活かせればと思っています。
就活中の方は前職の経験を掛け合わせた就活戦略も検討してみてください。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
この体験記がWeb業界へ転職を検討している方に少しでも参考になれば幸いです。