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愛知県に出てきてエンジニアになった経緯

Photo by Chris Barbalis on Unsplash

大学を出たばかりの頃の私は地元である沖縄で就活を行っていました。就活中は今の職種とは異なる仕事に非常勤として勤めており、目指していた仕事に就職した友人の愚痴を聞きつつ暮らしていました。


その頃トリクトラックの社長にSNSを通じて知り合い「プログラムのテストシナリオとマニュアルを作ってみないか?」と誘っていただきました。恥ずかしながらそのとき初めてテストシナリオという言葉を知った私は、なんだかすごそうだなぁという感想しか抱けませんでした。

場所も愛知県で、行ったこともない土地へ聞いたこともない言葉の飛び交う職種に就くことへの不安はありましたが、紆余曲折を経て沖縄から愛知に飛び出した三年前。


それからしばらくしてアルバイトのような形で採用していただき、テストシナリオとマニュアルの作成が始まりました。

トリクトラックでは振る舞い駆動開発(BDD)という手法で開発を行っており、以下のようなテストシナリオという自然言語ベースで仕様を記述し、テストシナリオを基にプログラマーが機能を実装しています。

Scenario: ユーザーはシステムにログインできる
  Given メールアドレス"test@example.com"パスワード"password"でユーザーアカウントを登録している
  And メールアドレス"test@example.com"のユーザーはログインしていない
  And ログイン画面を表示している

  When "メールアドレス"に"test@example.com"と入力する
  And "パスワード"に"password"と入力する
  And "ログイン"をクリックする

  Then "ログインしました。"と表示される
  And ダッシュボードを表示している

BDDという言葉もまだ知らなかった私は、他の方が書いたシナリオやマニュアルを見様見真似で書きはじめ、マニュアルはお客様からの訂正要望などを受けつつ、シナリオは社長や自動テスト実装担当者の方からの助言をいただきながら進めていきました。

しかし、次第に私が記述したテストシナリオを基にチームのみんなが機能を実装することに気づき、ことの重大さにこんな場所に私のような者が居ていいのかと悩むこともありました。

またマニュアルはユーザー向けのマニュアルで、文章を書くだけではなく、hamlでのrailsへの組み込みも直接行いました。膨大な量の機能を把握することも大変な作業ではありましたが、お客様にも読んでいただけるように文章量や用語に注意するという作業にも苦労しました。

初めての記法に戸惑うことも多々ありましたが、自分が書いたマニュアルが上手く反映できた時は感動しました。

それからまたしばらくしてシステムの手動テストの仕事を担当させていただくようになりました。今もご迷惑をおかけしてばかりですが、はじめは手動テストの仕方もわからず「仕様」や「要望」の違いも分からずに周りの方にご迷惑をおかけすることが多かったです。



トリクトラックではプロジェクトメンバーが全国から参加しているため、フルリモートの裁量労働制が基本です。

私自身は愛知県半田市の事務所で働いていますが、上記の理由ですべてのやりとりはSlack、課題はJIRA、ドキュメントはConfluenceで管理を行っています。

元より会話よりも文章ベースの方が比較的やりとりしやすかったこともあり、Slackでのやりとりは個人的に有り難かったのですが、JIRAやConfluenceは見るのも触れるのも初めてだったので戸惑うことも多く、プロダクトに変更が発生するたびに課題やドキュメントが一新するので呆然とすることもありました。


現在は自動テストに少しずつ関わるようになり、CucumberとSeleniumによる自動テストの実装・実行などの仕事に毎日目を回しています。Cucumberによるテストシナリオを基にSeleniumでのテストコードの再生は長期的な目で見てもプロジェクトにおいて重要な役割を持つ部分ですが、実装とメンテナンスの難しさも伴います。

以前ではただただ圧倒されるだけだったソースコードも少しずつ理解できるようになってきた気がしますが、学ぶべきことも多く、一歩前進したような気がしては一歩下がり、自分がどれほど至らない存在なのかを反省させられるばかりです。

時折他社の方から弊社のシステムを評価していただく言葉を受け、そんなシステムの品質保証を担当しているのだという責任をかみしめています。


まだまだ未熟な身ではありますが、これからも精進していきたいと思います。

これから先の進路もいろいろと会社のみんなに相談に乗ってもらっています。QAよりも自動テストの実装に興味が向いてきたので、実装方面に方向性を定めていきたいと相談中です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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