【企業インタビューvol.17】+81株式会社様インタビュー〜小さなところから大きな課題解決へ。新規事業におけるものづくりの魂〜
Engineerforceでは、2025年7月1日に設立されました+81株式会社様の新規事業におけるモック制作およびユーザーインタビューに向けたバナー制作をお手伝いさせていただきました。
今回は+81株式会社様より内海様(以降、敬称略)のお時間を頂戴し、弊社飯田がこれまでの取り組みや成果、これから取り組んでいきたいことについてインタビューをさせていただきました。
飯田:
お時間いただいてありがとうございます。よろしくお願いいたします。まずは+81株式会社のやっていることや、設立の背景などをお伺いしてもよろしいでしょうか。
人の課題を解決する+81株式会社
内海:
SOLIZEグループは、「進化を感動に」というグループ理念のもと、デジタルテクノロジーを活用したものづくりの変革から、社会の変革までを目指している企業です。創業以来、ものづくりの現場で培ってきた実践力と、企業や社会の課題を多面的にとらえて変革していく力を強みとしてきました。
その中で、既存の事業アセットや顧客基盤に依存しない“飛び地型”の新規事業開発を加速するため、SOLIZE株式会社の持株会社体制移行に伴い、新規事業組織(ビジネスインキュベーション部門)が分社化するかたちで、2025年7月1日に+81株式会社(ハチイチ)が立ち上がりました。
+81は、「社会・産業課題の解決をする事業共創家」として、事業家のアントレプレナーシップを核に、現代社会や産業が抱える本質的な課題に起業家とともに果敢に挑み、複数の新規事業を同時多発的に創出していくことをミッションとしています。現在も、さまざまな領域で社会・産業課題の解決を目指す事業の構想・検証・立ち上げを並行して進めている段階です。
飯田:
現在はどのくらいのプロジェクトが動いているのでしょうか。
内海:
具体的な数は申し上げられないのですが、現在は特に注力しているメインのプロジェクトがいくつかあり、その周辺で、検証段階のテーマやパートナー企業さまの支援案件も並行して進めています。
飯田:
「新規事業やりたい」という壁打ちからか、ある程度事業内容は出来上がっていて具体化するだけなのか、どういった段階での相談が多いのでしょうか。
内海:
現在は特に(フェーズに)制限は設けておりません。サイトで募集をかけているのもあるのですが、それもさまざまな段階があります。ただ選定基準はもちろんあり、そこをクリアして一緒にやらせてもらうということになります。
飯田:
ちゃんと選定基準があり、限られた事業をきちんと支援するという形なのですね。
内海:
そうですね、足りないところを私たちが補っていくのが、組織で支援する意義であると思っていますし、おもしろいけれども何か壁にぶつかっている際に、共に解決していこうという側面も考えています。
飯田:
すごく新規事業のご支援をサポートさせていただいていた部分を見てると楽しそうに見えていたのですが、内海さんご自身のキャリアであったり新規事業に楽しく取り組める背景のようなものをお伺いしてもよろしいでしょうか。
内海:
私は元々かなりのゲーム好きで、その延長線上でゲーム会社に入社しました。海外拠点の新しい事業立ち上げにチャレンジしたのですが、現地でのオペレーションやビジネス慣習の違いなど、想像以上に大変なことが多くて。でも、現地での生活や仕事自体はすごく刺激的で面白かったので、新規事業のミッションが一段落した後も、他の新規プロジェクトの立ち上げ等を任せてもらい、そのまましばらく海外に残ることになりました。ビジネスとしては一定の成果も出せたのですが、競争も非常に激しく、あっという間に類似サービスが出てきたりと、なかなか厳しい局面も経験しました。その後、日本に戻ったタイミングで、お世話になっていた方から声をかけていただき、別の会社へ転職。その後は独立して活動をしたりしながら、自分なりのスタイルで事業づくりに関わり続け、今に至ります。
+81株式会社・内海様
飯田:
今のお話をお伺いしていると未知のものというか新しいもので刺激があるところに楽しみを感じていらっしゃるのではないかと思いますね。
内海:
そうですね、ゲーム脳というと悪い言い方になりますが、良い意味で作業ではない仕事をしたいという思いがありますし、うまくリスクを取りながらやっていくのが仕事であるという考えもあります。そしてそれをゲームとして見ている部分が私の中ではありますね。
飯田:
ありがとうございます。
そんな内海さんと今回、新規事業におけるモック制作などをご一緒させていただきましたが、弊社に頼んでよかった部分やその他感じたろところをお伺いしてもよろしいでしょうか。
偏見を払拭した伴走力と提案力
内海:
まずは伴走力と提案力が素晴らしいなというのが偽らざる気持ちです。web制作会社さんはどこにお願いしても同じような印象で、どうしても値段勝負になりがちだと思います。ただ私たちは事業の形態もあって「効果にコミットしていただける」というのが、パートナーを選定する際の基準になっています。その点、小出さんの動きがめちゃくちゃ良くて。良い意味で私たちの偏見を払拭してくれましたし、私たちの期待を超えるような提案をしてくださいました。具体的には、社内の提案がなぜ通らなかったのかを一緒に悩んでくれて、その解決策としてどんなデザインが良いか考え、私たちに寄り添ってつくってくださいました。さらにすごいのは、早いというところです。「社内提案いつですか?それに合わせて僕らも準備します」と聞いてくださるのはとても良いなと思いましたし心強かったです。
飯田:
今回でいう内海さんのように対面している方は当然ですが、その奥に誰がいるかを意識しないと、内海さんが満足しても稟議や上長を通せなかったら意味がないのでそこを考えることも含めて提案だと思っています。
内海:
そうですね、バリューチェーンの奥までみていただけるのがすごく嬉しいなと感じました。
飯田:
ありがとうございます。提案が良かったというお話をいただきましたが、具体的なものがあればぜひお伺いできればと思います。
内海:
まずは、制作物をつくる前に、目的を整理するミーティングをしっかりしてくださいました。そして、私たちがデザインに不慣れであることを踏まえた上で、競合の事例をたくさん出してくださるなどして、アウトプットと私たちの思いをつなげるような提案をたくさんいただけました。
ユーザーインタビューや実証実験が思うように進まなくて、悩んでいたのですが、そんな時に「ユーザーさんにうまく伝えるために、コンセプトをデザインしたフライヤーのようなものが必要なのではないか」という提案をしていただいて、これがユーザーと社内の扉を開く大きな鍵になったなという風に思っています。
飯田:
提案に注力すると受注しなかった際に営業コストとして乗っかってくるので、なかなかそこに注力できない企業が多いです。その中で私たちは提案が命だと思っていて、同じ失注なら全力で提案しようという話をしているので今いただいた部分は弊社としてもとても大事にしている価値観だと思いました。
内海:
私たちとしても、積極的に、しかも素早く提案していただけるというのは、すごく合っているなと感じましたし、今後も長くお付き合いさせていただければな、と考えております。
飯田:
ぜひこちらこそよろしくお願いいたします。
+81さんのホームページなども拝見しまして、さまざまな事業に投資されているかと思うのですが、今後御社として目指す方向性のようなものはあるのでしょうか。
内海:
私たちとしては、複数の新規事業に同時多発的に取り組み、その中から大きなインパクトを生み出していく、というポートフォリオ型の考え方を基本にしています。
一方で、+81としての出発点はあくまで「社会・産業課題を事業として解決すること」にあります。ですので、単にスケールだけを追うのではなく、関わる人や仕組みがきちんと成長していくような事業であることも、同じくらい大切にしていきたいと考えています。
飯田:
ありがとうございます。そのソリューションドリブンではなく、課題ドリブンであるところがすごく良いなと感じていまして、それは+81さん全体の方針になるのでしょうか。
解決策ではなく、課題ドリブンで。
内海:
基本的には、そう捉えていただいて良いと思います。たとえば「今はAIが流行しているから、とにかくAIで何かしなければいけない」といった発想もあるかもしれませんが、私たちはまずテクノロジーありきではなく、「どんな社会・産業課題が存在しているのか」「誰のどんな不便や違和感を解きたいのか」から出発します。
その背景には、SOLIZEグループで培ってきたものづくりのDNAと、「一過性のブームではなく、長く価値を生みつづける事業をつくりたい」という思いがあります。結局のところ、根底にあるのはお客様やステークホルダーのリアルな課題だと考えています。
たとえ最初は小さな課題だったとしても、事業として丁寧に育てていくことで、大きな構造変化や新しい産業につながっていくかもしれない。そうした「課題の芽」をたくさん見つけて、同時多発的に育てていくことが、+81全体としてのスタンスです。
飯田:
仰る通りだと思っていて、ソリューションドリブンになるとお客様が置いてけぼりになりますよね。結局お客様の課題があってそれに対するソリューションが最適だからその手法が活きると考えていますし、他の手法を蔑ろにすることで視野が狭くなってしまうこともありますよね。
内海:
そうですね、ソリューションへのこだわりが課題解決を邪魔するのであればそれはない方が良いかなと思いますし、私たちのものづくりも「人に寄り添う」というのが根底にあります。素敵なものというのはお客様が喜んでくれるものであるというところは大切にしていきたいですね。
飯田:
すごい好きです。私たちも提案が好きなベンダーなのですが「その機能必要ですか?」という部分からお伺いしてしまうことがあります。基本的には機能が増えるほど私たちにとっては嬉しいので本当ならやるべきなのですが、私たちもつくる以上は良いものつくりたいというのがあるのでその部分においては通ずるものがあると感じました。
内海:
いらないものをおすすめされないというのはありがたいと思っていますし、おしきせではない提案をしてくださるのは素敵だなと思います。
飯田:
嬉しいです。ありがとうございます。
最後に少し遡った質問になるのですが、初めてお話しさせていただいた際は競合の企業様がいたとお伺いしました。そこで最初のモック制作においてノーコードではなくFigmaで、かつ最速で動くという少し強引な部分もあったかなと思いますがそのあたり率直にどう感じられていたのかを聞いてみたいです。
内海:
私個人としてはすごくありがたいなと感じました。他社さんも検討していたのはその通りなのですが、今後も色々と提案していく中で伴走していただけることを能力より評価したいというのが私の中でありました。その部分でみると小出さんだけがこちらに寄り添って話をしてくださったので、この方となら"戦場"をわたり歩けるだろうなと感じたのは大きいところだと思います。加えて、提案会議に必要なものをきちんと把握していただいたのでこの方となら今後も相談できるなと思いましたね。
飯田:
いろんなベンダーさんある中でスピードと提案に関してはとても注力しているので良かったです。
内海:
スピードを意識すると、雑で良いというようになりがちなのですが、少なくとも御社は「何が大切か」という優先順位をつけるノウハウをきちんと持っていらっしゃるなというところも感じました。
飯田:
色々と褒めていただき嬉しいです。本日はどうもありがとうございました。
内海:
ありがとうございました。
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