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人生を賭けたミッション

さて、事業を引き継ぎ3年ほど経った頃、経営者の勉強会に参加する機会がありました。

それは一泊二日の研修で、会社の経営理念を作る、というものだった。

その研修は、会社の事業を通じて、何を実現していきたいのか、をじっくり考える貴重な時間であった。


今でも変わらないですが、その時に私の中なら出てきたことは、

「日本は、物質的にも環境的にも、色々な面で恵まれている。ほとんどの多くの人たちが、今日明日直ちに食べるものに困ることもないし、着る服も一応あるし、住むところもある。

ただ世界に目を見渡すと、今日食べるものもなく、着る服にも事欠き、住む場所も劣悪で。。という人たちもたくさんいる」


フィリピンにスモーキーマウンテンという場所があった。

廃棄物が山積された場所で、ゴミを拾って生きている人たちは8000人にものぼったという。

「ゴミの中から廃品回収をして、わずかながらの日銭を稼ぎ、それで食料を買い食つなぐ」

世界にはそんな人たちもいる。不衛生で栄養状態も悪く、住む場所もなく、衣服もゴミの中から。

そんな劣悪な環境で、多くの子供たちは20歳まで生きられないという。

ある女の子に、あなたの夢はなんですか?と問いかけたら、

「私の夢は20歳まで生きることです。」と答えた。何て切ない夢なんでしょう。

他にも内戦・紛争、病気の蔓延、人種差別、などなど、たくさんの問題で、幸せな人生を生きられない人が世の中にはたくさんたくさんいる。


私は大学生の時に1か月間インドを旅したことがある。

豊かな人は豊かだが、貧しい人はとことん貧しい。そんな国であった。

物乞いをする人、人からお金を盗もうとする人、うまく人から金品を搾取する人。

面白い国だったが、人として生きていくということは何なんだろう?という大きな疑問や課題も感じた。

(旅行記はまた別の機会に)


私たちは何のために生まれてきたのだろう。

一人ひとり、まったく違う個性を持って、その人にしかない才能や能力、魅力、顔、声、顔、考え、輝きなどを持って命を授かって生まれてきたのに、それがほとんど生かされない人がたくさんいる。

本来は、この大宇宙で、私たちは一人ひとりが唯一無二・唯一無比のかけがえのない存在として生を受けて生まれてきている。今まで私たちと同じ人は存在しなかったし、またこれからも生まれてこないだろう。


その本当にかけがえのない力を皆が発揮し、周りを幸せにし、それによって自分も喜び幸せになることが人生の本来の目的、天命を生きること、天寿を全うする、ということではないだろうか。

そんな世界になったら、なんて素敵な世界になるだろう。


そのためには、まず最低限の環境が整っている必要がある。

まず毎日の最低限の食は必要で、次に寒さ暑さから体を守る衣服が必要で、安心して眠ることが出来る雨風しのげる住居は必要だろう。


加えて、世の中でその唯一無二・唯一無比の才能を発揮していくためには、最低限の基礎教育も必要であろう。読み書きそろばん、人としての生き方、正しい考え方などの教育が無いと、それはなかなか発現されないのではないだろうか。


私はITの世界から、縁があり食の世界に来た。

食は人のカラダを作り、それは心とも連動している。

食でオナカを満たし、ココロを満たす。食には人を幸せにするパワーがある。

ただ美味しいだけではなく、カラダにも美味しい、健康に寄与できる食品を作りたい!


美味しくて、小さなお子様にも本当に安心して食べて頂けるコロッケを世の中に普及することで、皆様の美味しいという喜びと健康なカラダづくり、コロッケを利用いただくことで時間の節約に役立ち、くつろぎや癒しの時間を創出する、コロッケを通じて独自の食文化を発信し、そしてお客様の幸福を通じて、地域と従業員の幸せを実現していく。

そんな会社にしていきたい!

と思うようになりました。

そのためには、まず食という縦軸(農業から製造、流通、販売まで)で、一貫して良いものを作る仕組みが必要だろう。

食の本質を追求し、まずはコロッケでNo.1を目指す!

(現在はご当地コロッケの聖地と言われるようになりましたので、その分野ではある程度の実績はできたものと思っております)


そしてその事業で世の中に大きな影響力を与えられる企業体に進化し、その先に人を幸せにするその他たくさんの横軸(衣料、住居、衣料、癒し、音楽、運動、睡眠、教育など)を展開する事業体に進化していく。


そして、2035年には、「食と幸福のテーマパーク」を作り、たくさんの人が来場され、イメージとしてはディズニーランドの進化型のようなもので、そこに来ると皆が笑顔になり、食を中心とした物質的なものを楽しみながら、そしてその先にある本当に大切なもの(私たちは本当にかけがえのない唯一無二の存在であること)に気づける仕掛けがあり、その人がその人らしく生きてけるきっかけを得る場となる、そんな場所を作りたいと思うようになりました。


そんな人生を賭けたミッションが出てきたのが、その研修で、今から16年前ぐらいになります。

今でも何て有意義な研修だったんだろうと思います。


まだミッションには続きはありますが、今回は研修で出てきたことをシェアさせていただきました。

読んでいただきありがとうございます。

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